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G1 No.15

ビーオンザマーチの25

AI Evaluation

5軸 加重評価サマリー

3.60/5.00
★★★★☆
母系・近親・父産駒・配合・価格妥当性の5軸を加重平均で算出した総合評価です。母系と近親を計50%、父産駒適性20%、配合と価格を計30%の重みづけで集計しています。
母系
3.0★★★☆☆
近親
4.0★★★★☆
父産駒
4.0★★★★☆
配合
4.0★★★★☆
価格
3.0★★★☆☆
Profile
母父
モーリス
牧場
追分ファーム
性別
誕生日
3/27
毛色
鹿
地区
関東
Price
総額
2,400万円
一口 (全40口)
60万円

本ページの評価は独自のアルゴリズムに基づく分析です。競走成績を保証するものではありません。出資判断は必ず免責事項をご確認の上、自己責任で行ってください。

AI評価レポート

ビーオンザマーチの25 AI評価レポート

母ビーオンザマーチの競走実績と特徴

母ビーオンザマーチ(Be on the March)は2019年4月16日生まれの栗毛の牝馬で、父モーリス・母ヴィクトリーマーチ・母父アグネスタキオンという、本邦主流のサンデーサイレンス系内包父×アグネスタキオン系母父の組み合わせを背景に持つ繁殖牝馬です。北海道勇払郡安平町の追分ファームで生産され、吉田晴哉氏の所有馬として美浦の林徹厩舎へ入厩した経緯を持ちます。

競走成績はJRA中央通算16戦3勝・獲得賞金約3,110万円という戦績で、2021年6月の東京・芝1400m新馬戦で初陣勝利を飾った後、2022年3月の中山ダート1200m3歳1勝クラスと2023年1月の中山芝1200m4歳以上2勝クラスを制し、芝・ダート両面の短距離戦線で勝鞍を重ねた1頭です。最終出走は2024年2月3日の橿原ステークス(3勝クラス・ダート1200m)で、JRA中央でのキャリアを終えて繁殖牝馬入りしました。

戦績の特徴は芝・ダートの両カテゴリで勝鞍を残し、1200m〜1400mの短距離帯を主戦場とした点に集約されます。獲得賞金約3,110万円・通算3勝の戦績層は、JRA中央の短距離戦線で2勝クラスまで到達した繁殖牝馬としては中堅水準に位置する数字で、重賞戦線への進出には至りませんでしたが、芝とダートの双方で勝鞍を残した汎用性は母としての配合の幅を確保する材料となります。

繁殖牝馬としては今回の本馬「ビーオンザマーチの25」が初仔にあたります。母自身が現役を退いてから繁殖入りしたタイミングを踏まえれば、繁殖実証データはこれから蓄積していく段階の母として整理される構造です。母の現役戦績層は重賞・オープン特別までは到達していないものの、芝・ダートの両面で勝鞍を残した中堅水準の戦績馬であり、追分ファーム生産・G1レーシング系列のクラブ馬としての登録ラインアップに本馬の初仔が組み込まれた点を踏まえれば、追分ファームが母系として育成方針を継続させている家系の1本として位置付けられる構造を備えます。

母自身の血統表構造はモーリス×アグネスタキオン×Caerleon系という、本邦芝中距離マイル王者種牡馬モーリス+本邦芝中距離王者種牡馬アグネスタキオン+欧州芝中距離血脈Caerleon系という芝中距離指向の血脈が3代に渡り並ぶ構造で、産駒の距離適性を芝マイル〜中距離方向に振る素地を持ち合わせた繁殖牝馬と整理できます。父ルーラーシップ(キングカメハメハ系)との組み合わせは、母系の芝中距離指向と父系のステイヤー型スタミナの融合構造を生む配合設計に該当する血統表構成です。

母父モーリスと母系背景

母父にあたるモーリスは2011年3月2日生まれの鹿毛馬で、父スクリーンヒーロー・母メジロフランシス・母父カーネギーという、グレイソヴリン系ロベルト系内包のスクリーンヒーロー直仔種牡馬です。現役時代はJRA中央通算18戦11勝・獲得賞金約10億8,000万円という戦績層を残し、2015年安田記念G1+2015年マイルチャンピオンシップG1+2015年香港マイルG1+2016年天皇賞・秋G1+2016年香港カップG1+チャンピオンズマイル(香港G1)などG1・6勝(海外G1・3勝を含む)を達成、2015年JRA賞年度代表馬+最優秀短距離馬+2016年最優秀古牡馬に選出された本邦芝中距離マイル界の頂点を極めた歴史的名馬です。

種牡馬としては社台スタリオンステーション入りし、産駒からピクシーナイト(2021年スプリンターズステークスG1)、ジェラルディーナ(2022年エリザベス女王杯G1)、ジャックドール(2023年大阪杯G1)、シュネルマイスター(2021年NHKマイルカップG1)などのG1勝ち産駒を輩出した本邦主力種牡馬の1頭です。さらに豪州ではアラジンが豪州チャンピオンステークスG1を制し、シャトル種牡馬としても国際的な実績を残しています。

母父としては産駒のスピード+持続力+芝中距離適性を伝達する性質を備え、芝マイル〜中距離戦線での母父適性は本邦競馬で評価が高まっている血脈です。本馬の母ビーオンザマーチがモーリス産駒として芝・ダート両面で勝鞍を残した戦績層を備える点は、モーリス産駒の汎用性を体現する1頭としての位置付けに該当します。

2代母にあたるヴィクトリーマーチ(2007年4月22日生・栗毛・牝)はアグネスタキオン産駒でJRA中央通算25戦2勝・獲得賞金約5,138万円という戦績を残した繁殖牝馬で、2012年7月21日の札幌・小樽特別(500万下・芝1500m)勝ちが主要勝鞍に挙げられます。アグネスタキオンは2001年皐月賞G1勝ち+2009年・2010年JRAリーディングサイアーを獲得した日本競馬史を代表する種牡馬で、ダイワスカーレット(2008年有馬記念G1ほかG1・3勝)、ロジック(2006年NHKマイルカップG1)、レーヴディソール(2010年阪神ジュベナイルフィリーズG1)などのG1勝ち産駒+JRAリーディングブルードメアサイアー級の母父成績を残した歴史的種牡馬として記憶されています。

2代母父アグネスタキオンの母父適性は、産駒の瞬発力+芝中距離適性+本邦芝マイル戦線への高い適性層を伝達する性質を備え、本馬から見ると母父の父にあたる位置に2代母父アグネスタキオン+父スクリーンヒーロー(モーリス父)というサンデーサイレンス系の中堅以上の戦績層が並ぶ血統表構造を備えます。母方ではアグネスタキオン+カーネギーが3〜4代に並び、サンデーサイレンス系の瞬発力+欧州芝中長距離血脈の組み合わせが厚く重なる血統設計が成立しています。

3代母ヴィクトリークライ(Victory Cry・IRE)は1996年3月14日生まれのアイルランド産・栗毛の牝馬で、父Caerleon・母Verveine・母父Lear Fanという欧州主流血脈の繁殖牝馬です。現役時代は海外通算6戦3勝・1999年ヴィシー大賞GⅢ(フランス・芝1400m)勝ち+PRIX DES TUILERIES L勝ちの戦績層を残した欧州G3勝ち牝馬で、欧州芝中距離マイル戦線で重賞勝鞍を備えた戦績馬としての位置付けに該当します。3代母父Caerleonは1983年フランスダービー(プリ・ドュ・ジョッキークラブG1)勝ち+ニジンスキー直仔の本邦輸入時の主力種牡馬で、母父成績でも欧州主流血脈の補強として伝達力を備える血脈の1本です。

母系を遡れば、3代母ヴィクトリークライが欧州G3勝ち+リステッド勝ちの戦績層を残した欧州芝中距離マイル戦線の戦績馬+2代母ヴィクトリーマーチがJRA中央2勝+特別勝鞍の戦績層を備える芝中距離牝馬+母ビーオンザマーチがJRA中央3勝+芝とダートの両面で勝鞍を残した短距離牝馬という、3世代に渡り欧州芝中距離血脈+本邦芝中距離マイル戦線の戦績馬を連ねる構造を備える母系の枝として整理される血統設計に該当します。

近親の活躍馬と過去産駒

母ビーオンザマーチの繁殖牝馬としての産駒は本馬「ビーオンザマーチの25」が初仔にあたるため、近親の活躍実証データは1世代上の2代母ヴィクトリーマーチの産駒層を中心に整理されます。

2代母ヴィクトリーマーチは追分ファーム所有の繁殖牝馬として通算11頭の産駒を世に送り出した母で、JRA中央での勝利数は産駒群通算10勝に達します。主な産駒層は以下の構成です。

半兄にあたるサトノファイター(2016年3月22日生・牡・栗毛・父キングカメハメハ)は、2017年JRHAセレクトセールにて税抜2,484万円で取引された後、株式会社サトミホースカンパニーの所有として米延康秀厩舎(栗東)に入厩し、JRA中央通算18戦4勝・獲得賞金約3,680万円という戦績層を残した戦績馬です。主戦場はダート1800m〜1900m帯と障害競走で、2021年8月の阪神3歳上オープン(障害)勝ちを含む障害戦の戦績層+2021年9月の阪神ジャンプステークスJG3への出走実績を残した戦績馬として、母系の中央オープン戦線+地方JpnⅢ・障害重賞戦線への到達層を示す近親実証層を成しています。

叔母にあたるヴァリアントマーチ(Valiant March・2022年3月3日生・牝・鹿毛・父ビッグアーサー)は、G1レーシング所有の現役クラブ馬として林徹厩舎(美浦)に入厩し、現在もJRA中央1勝クラスで現役を継続している戦績馬です。デビュー戦は2024年6月の福島・芝1200m2歳新馬戦勝ちで、戸崎圭太騎手の手綱で初陣勝利を飾った後、JRA中央通算11戦1勝の戦績層を継続中の現役馬。父ビッグアーサーは2016年高松宮記念G1勝ちの本邦短距離G1馬で、本馬から見ると叔母にあたるヴァリアントマーチが芝1200m短距離戦線で勝鞍を残した近親実証層を成しています。

叔母にあたるグロリアスマーチ(Glorious March・2023年生・牝・父サートゥルナーリア)はJRA中央1勝の戦績馬で、母ヴィクトリーマーチの末期世代の戦績馬の1頭です。

2代母ヴィクトリーマーチの産駒群は、芝・ダート両面+障害戦+短距離〜中距離まで広いレンジで勝鞍を残す戦績層を備えており、本邦中堅クラスの繁殖牝馬としての地位を確立した母として整理されます。

母方の伯母にあたる位置には3代母ヴィクトリークライ系の傍系産駒群が複数並びますが、現段階で本邦の重賞戦線で活躍する近親産駒は限定的で、近親活躍実証層の主軸は2代母ヴィクトリーマーチの産駒群(JRA中央通算10勝・サトノファイターのオープン戦+障害JG3出走+ヴァリアントマーチの中央勝ち上がり)に集約される構造に該当します。

本馬から見た母系の血統表構造を整理すると、3代母ヴィクトリークライ=欧州G3勝ち牝馬+2代母ヴィクトリーマーチ=JRA中央2勝・芝中距離牝馬+母ビーオンザマーチ=JRA中央3勝・芝とダートの両面戦績馬+半兄サトノファイター=JRA中央4勝・障害JG3出走の戦績層+叔母ヴァリアントマーチ=JRA中央1勝の現役クラブ馬という3〜4世代に渡る勝ち上がり実証層を備える母系の枝が連なる構造で、欧州芝中距離+本邦芝中距離マイル+本邦芝/ダート短距離+本邦障害戦線まで対応する母系の汎用性層が成立しています。

母自身の初仔として位置付けられる本馬は、母系の勝ち上がり実証層を継承する初の挑戦世代にあたり、近親実証層の蓄積はこれから本馬+次世代産駒を通じて検証されていく段階の母系として整理される構造です。

父馬ルーラーシップについて

父ルーラーシップは2007年5月15日生まれの鹿毛馬で、父キングカメハメハ・母エアグルーヴ・母父トニービンというキングカメハメハ系最上位の血統に属する種牡馬です。現役時代はJRA中央+海外通算20戦8勝・獲得賞金約6億3,745万円という戦績層を残し、2012年クイーンエリザベスII世カップ(香港G1・芝2,000m)勝ち+2012年金鯱賞G2+2012年日経新春杯G2+2011年AJCCG2+2010年鳴尾記念G3など海外G1・1勝+JRA重賞4勝の戦績馬です。

種牡馬としては2013年から社台スタリオンステーションで供用が始まり、2016年JRAファーストシーズンサイアーチャンピオン獲得+8世代以上の産駒を継続的に輩出する本邦中堅以上の主力種牡馬として地位を確立した実績馬で、2026年種付料は400万円に設定されています。広く知られている存在のため詳細は省略しますが、母エアグルーヴ=1996年優駿牝馬G1+1997年天皇賞・秋G1の歴史的牝馬という血統表構造を備える点も評価軸の1つに数えられます。

父産駒の傾向と距離適性

ルーラーシップの種牡馬成績は通算8世代以上に達し、本邦主力種牡馬の1頭として安定した産駒群を輩出してきた実証段階に入っています。代表産駒はキセキ(2014年生・牡・母父ディープインパクト・2017年菊花賞G1+2018年宝塚記念2着+2018年ジャパンカップ2着・JRA中央G1・1勝)、メールドグラース(2015年生・牡・母父キングヘイロー・2019年コーフィールドカップG1=豪州・芝2,400m+2019年新潟記念G3+2019年小倉記念G3・海外G1・1勝)、ドルチェモア(2020年生・牡・母父バトルプラン・2022年朝日杯フューチュリティステークスG1=阪神・芝1,600m+2022年サウジアラビアロイヤルカップG3・JRA中央G1・1勝)、ソウルラッシュ(2018年生・牡・母父マンハッタンカフェ・2024年マイルチャンピオンシップG1+2025年ドバイターフG1+2025年京都金杯G3勝ち・JRA中央G1・1勝+海外G1・1勝)、ヘデントール(2021年生・牡・母父キングカメハメハ・2025年天皇賞・春G1+2025年阪神大賞典G2勝ち・JRA中央G1・1勝)等のG1勝ち産駒5頭以上+JRA重賞勝ち産駒38頭以上を輩出した戦績層を備えます。

産駒の距離適性は芝中距離(芝2,000m〜2,500m)を主戦場とする傾向が強く、ステイヤー型のスタミナ+持続力+ロングスパートを武器とする産駒像が主軸を成します。代表産駒のうちキセキ=芝3,000m菊花賞馬+メールドグラース=芝2,400mコーフィールドカップ馬+ヘデントール=芝3,200m天皇賞・春馬という芝中長距離G1勝ち馬+ソウルラッシュ=芝1,600mマイルCS馬+ドルチェモア=芝1,600m朝日杯FS馬の芝マイルG1勝ち馬という、芝中長距離戦線+芝マイル戦線の双方で頂点級の戦績馬を輩出した構造に該当します。

馬場適性は良馬場での切れ味より、稍重〜重馬場での持続力+ロングスパートの伝達力に強みを備える種牡馬で、道悪馬場+ローカル重賞戦線での好走率も高水準を維持しています。コース別ではJRA中央芝コース+地方ダート戦線まで広いレンジで産駒を輩出し、母父の血脈次第で芝中距離・芝マイル・地方ダート中距離戦線への適性層が分かれる構造を備える種牡馬です。

ルーラーシップ×サンデーサイレンス系母父の配合は本邦芝中距離戦線で好走率の高いニックス配合として広く知られ、母父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ産駒群が代表産駒の中心層を占める構造です。母父アグネスタキオン(ヴィクトリーマーチの母父)はサンデーサイレンス系の中核種牡馬で、本馬の母父=モーリス(スクリーンヒーロー直仔=ロベルト系内包+グレイソヴリン系)+2代母父=アグネスタキオン(サンデーサイレンス直仔)という配合は、ルーラーシップ産駒のサンデーサイレンス系母系との相性を活かす配合設計の枝に該当する構造を備えます。

配合評価とこの当歳の見どころ

父ルーラーシップ(キングカメハメハ系×トニービン×ノーザンテースト)×母ビーオンザマーチ(モーリス=スクリーンヒーロー=ロベルト系内包+グレイソヴリン系×アグネスタキオン=サンデーサイレンス系×Caerleon=ニジンスキー系)の配合は、5代血統内の主要血脈の構成において、本邦芝中距離戦線で堅実な戦績層を輩出する血統設計の枝に該当する構造です。

血統表内のクロスを見ると、5代以内に共通祖先が極端には重ならず、父キングカメハメハ系(Mr.Prospector系)+母父モーリス(ロベルト系内包+グレイソヴリン系内包)+2代母父アグネスタキオン(サンデーサイレンス系)+3代母父Caerleon(ニジンスキー系=ノーザンダンサー系)という主要4系統が血統表内で並行する組み合わせで、本邦芝中距離戦線で評価の高い「父キングカメハメハ系×母父系統サンデーサイレンス系内包」の主流配合パターンに該当する血統設計を成します。

3代血統の構造的特徴は、父系のステイヤー型スタミナ+母系の芝中距離指向血脈の重ね合わせという点に集約されます。父ルーラーシップ自身が現役G1・1勝(2012年QEII C・芝2,000m)+JRA重賞4勝の戦績馬+産駒からキセキ(芝3,000m菊花賞馬)・ヘデントール(芝3,200m天皇賞・春馬)・メールドグラース(芝2,400m豪州G1馬)のステイヤー型G1馬+ソウルラッシュ・ドルチェモアの芝マイルG1馬を送り出してきた血脈に、母系のアグネスタキオン+Caerleon+モーリスの芝中距離マイル指向血脈を組み合わせる配合は、ルーラーシップ産駒の芝中距離・芝マイル両面の適性層を引き出す設計思想に沿った構成と整理できます。

ルーラーシップ×サンデーサイレンス系母父のニックス配合に該当する血統設計を備える点は本配合の評価軸の1つで、母父モーリスがロベルト系+グレイソヴリン系内包+2代母父アグネスタキオンがサンデーサイレンス系という母系のサンデーサイレンス系血脈の重ね方は、ルーラーシップ産駒の主流配合パターンに合致する構造を成します。代表産駒のキセキ(母父ディープインパクト=サンデーサイレンス系)・ヘデントール(母父キングカメハメハ=Mr.Prospector系・母系にサンデーサイレンス内包)等と同系統の母父サンデーサイレンス系統を備える血統設計の整合性は確保される構造です。

母ビーオンザマーチの現役戦績(JRA中央3勝・芝とダート両面で勝鞍)は本邦短距離戦線の戦績層に属しますが、母父モーリス+2代母父アグネスタキオン+3代母父Caerleon=芝中距離マイル指向血脈が母系の3〜4代に並ぶ血統表構造を備える点を踏まえれば、産駒の距離適性は母自身の短距離戦績を超えて、父ルーラーシップの芝中距離適性と母系の芝中距離マイル指向血脈の融合により、芝1,800m〜2,400m帯への適性層を引き出す設計が見込まれる血統設計に該当します。

距離適性の予測は芝1,800m〜2,400mがコアレンジになると整理されます。父ルーラーシップ産駒の牡馬は芝中距離〜芝中長距離戦線をベストレンジとする傾向が強く、母系のアグネスタキオン+Caerleonの芝中距離マイル指向血脈が機動力+持続力を補強する方向で機能する設計です。馬場適性は良馬場での持続力を主軸としつつ、父系の道悪適性で稍重〜重馬場にも対応する素地を持ちます。本邦芝中距離戦線+クラシック前哨戦戦線への適性層を備える血統設計と整理される構造を成します。

価格面については、G1レーシング2026年度募集ラインアップ#15番として総額2,400万円(1口60万円・40口)で募集されています。同クラブの中位価格帯に位置する設定で、父ルーラーシップ2026年種付料400万円(中位種牡馬料金帯)+母ビーオンザマーチのJRA中央3勝・芝とダート両面戦績層+追分ファーム生産+牡馬産駒+関東地区入厩予定としての血統表構造を踏まえれば、市場性ベースでは中位水準の価格設定と整理される構造に該当します。

総合所見

本馬の強みと懸念を整理すると以下の構造に整理されます。

強み

  • 父ルーラーシップが現役香港G1・1勝+JRA重賞4勝の戦績馬+産駒からキセキ(菊花賞G1)・メールドグラース(コーフィールドカップG1)・ドルチェモア(朝日杯FSG1)・ソウルラッシュ(マイルCSG1+ドバイターフG1)・ヘデントール(天皇賞・春G1)というG1勝ち産駒5頭以上+JRA重賞勝ち産駒38頭以上を輩出した本邦中堅以上の主力種牡馬で、芝中距離・芝マイル・芝中長距離まで広いレンジで頂点級G1馬を継続的に送り出している実績層が確かな種牡馬としての位置付けです
  • 母父モーリス(2015年安田記念G1+2015年マイルCSG1+2016年天皇賞・秋G1ほかG1・6勝の歴史的名馬)+2代母父アグネスタキオン(2001年皐月賞G1+JRAリーディングサイアー)+3代母ヴィクトリークライ(1999年ヴィシー大賞GⅢ勝ち)という3〜4代に渡る重賞+G1戦線で勝鞍を残した血脈が母系に並ぶ血統表構造を備え、ルーラーシップ×サンデーサイレンス系母父のニックス配合に該当する血統設計の整合性も確保された構成です
  • 半兄サトノファイター(キングカメハメハ産駒・JRA中央4勝・障害JG3出走)+叔母ヴァリアントマーチ(ビッグアーサー産駒・JRA中央1勝・G1レーシング現役クラブ馬)という2代母ヴィクトリーマーチの産駒群がJRA中央通算10勝+障害重賞出走の戦績層を備える近親実証層を成しており、母系の勝ち上がり実証データは中堅以上の水準を確保しています

懸念

  • 母ビーオンザマーチの繁殖牝馬としての産駒は本馬が初仔にあたり、母自身の繁殖実証データは未蓄積の段階で、母としての伝達力は本馬+次世代産駒を通じて検証されていく段階にあります
  • 母自身の現役戦績(JRA中央3勝・賞金約3,110万円)は重賞・オープン特別までは到達しておらず、母系の重賞勝ち牝馬は3代母ヴィクトリークライ(欧州G3)に遡る必要があり、本邦重賞勝ち牝馬の輩出までは至っていない母系として整理される構造です

総額2,400万円(1口60万円)は、ルーラーシップ産駒×モーリス娘牝馬の組み合わせに対して、市場性ベースで中位水準の価格設定に該当します。芝中距離型の素質と母系の芝中距離マイル指向血脈を求める出資検討者にとっては、父の産駒適性と母系の血脈伝達力が整合した1頭と整理されます。

評価スコア

評価軸 スコア 評価根拠
母の繁殖能力 ★★★☆☆ 母ビーオンザマーチはJRA中央16戦3勝・賞金約3,110万円・芝とダート両面の短距離戦績馬、繁殖牝馬としては本馬が初仔で繁殖実証データは未蓄積段階
近親活躍度 ★★★★☆ 2代母ヴィクトリーマーチの産駒群がJRA中央通算10勝+半兄サトノファイター(JRA中央4勝+障害JG3出走)+叔母ヴァリアントマーチ(JRA中央1勝)+3代母ヴィクトリークライ(欧州G3勝ち)の母系の勝ち上がり実証層
父産駒適性 ★★★★☆ ルーラーシップ産駒からキセキ・メールドグラース・ドルチェモア・ソウルラッシュ・ヘデントールのG1勝ち産駒5頭以上+JRA重賞勝ち産駒38頭以上、芝中距離・芝マイル・芝中長距離まで広いレンジでG1馬輩出
配合評価 ★★★★☆ ルーラーシップ×サンデーサイレンス系母父のニックス配合に該当、父系ステイヤー型+母系芝中距離マイル指向の融合設計で芝1,800〜2,400m帯への適性層
価格妥当性 ★★★☆☆ 2,400万円(1口60万円)はG1レーシング中位帯、父の産駒実績+母系のG3勝ち牝馬輩出層に対して内容相応だが、母自身の繁殖未実証+本邦重賞勝ち牝馬未輩出層を踏まえれば中位水準
総合評価 ★★★★☆ 加重平均3.60、父の産駒適性と近親実証層の厚みが牽引材料

本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。