5軸 加重評価サマリー
AI評価レポート
ドバイマジェスティの25 AI評価レポート
母ドバイマジェスティの競走実績と特徴
母ドバイマジェスティ(Dubai Majesty)は2005年3月19日生まれの黒鹿毛(Dark bay/brown)に近い濃い鹿毛の牝馬で、父Essence of Dubai・母Great Majesty・母父Great Aboveというアメリカ主流血脈に属します。生産はハロルド・J・プラムリー氏(Harold J. Plumley)の自家生産馬で、アメリカ・フロリダ州産の牝馬として登録されました。現役管理は北米のリーディングコンディショナーの一人であるW・ブレット・カラハン調教師(W. Bret Calhoun)が手掛けています。
通算競走成績はアメリカ通算34戦12勝7着7回3着6回で、獲得賞金は150万9643ドルに達した実証派の名牝です。2歳の2007年に1勝を挙げてデビューを切り、3歳の2008年にはアザレアステークス(カルダー競馬場・芝1マイル1/16・G3)で2着入賞を記録するなど、3歳牝馬戦線で結果を残し始めます。
4歳時の2009年にはフランクリンカウンティステークス(キーンランド競馬場・芝・G3)とウイニングカラーズステークス(チャーチルダウンズ競馬場・ダート6ハロン・G3)で重賞初制覇と2勝目を達成し、G3戦線で結果を残す古馬短距離型の地力派牝馬としての地位を確立しました。
そして5歳時の2010年、本馬は前年度に続いてウイニングカラーズステークスG3を連覇し、同重賞史上初の連覇達成という快挙を成し遂げます。さらに同年10月の総額25万ドルのレイブンランステークス(キーンランド競馬場・ダート7ハロン・G3)も制し、米国短距離女王戦線で結果を積み上げ続けました。
そして現役最終戦となった2010年11月5日、チャーチルダウンズ競馬場で施行された総額100万ドルのブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント(ダート7ハロン・G1)で、本馬は道中3番手の追走から最終コーナーで4頭分外を回し、直線で先頭に立った逃げ馬たちを差し切ってミッドストレッチで3馬身のリードを築き、1分22秒31の走破時計で2着のスイッチに2馬身1/4差をつける完勝劇を演じました。本馬は9番人気の伏兵評価でしたが、現役最終戦でG1初制覇を達成し、米国主流ダート短距離戦線の頂点に立つ歴史的勝利を手にしています。
この圧倒的な現役最終戦の内容と通算34戦12勝の蓄積戦績が評価され、2010年エクリプス賞最優秀短距離牝馬(Champion Female Sprinter)に選出されました。米国主流ダート短距離戦線における当代最高峰の女王として、現役を引退する形で繁殖入りした名牝として位置付けられます。
引退直後の2010年11月7日、ファシグ・ティプトン・ケンタッキー11月セールにて、社台ファーム創業者吉田照哉氏の弟・吉田勝己氏の子息である吉田俊介氏(ノーザンファーム副代表)に110万ドルで落札され、日本のノーザンファーム繁殖陣に加わりました。米国エクリプス賞最優秀短距離牝馬+ブリーダーズカップG1勝ち+獲得賞金150万ドル超の実証派米国名牝を、繁殖牝馬として日本に呼び込んだ吉田家の眼力が反映された取引となります。
母父Essence of Dubaiと母系背景
母父にあたるEssence of Dubai(エッセンスオブドバイ)は1999年生まれの黒鹿毛で、父Pulpit(A.P. Indy直仔)・母Epitome(Summing×Damascus系)という米国主流血脈に属する種牡馬です。父Pulpitは2000年代の米国主流種牡馬としてTapit(Pulpit直仔・2008年Saratoga Special勝ち+米国リーディングサイアー複数回)を輩出した名種牡馬で、A.P. Indy→Seattle Slew→Bold Reasoning系の米国ダート主流父系を継承しています。
Essence of Dubai自身もアメリカ・ドバイで活躍し、2002年UAEダービーG2勝ち+アメリカ通算重賞勝ち実証馬として位置付けられた中距離型の競走馬で、引退後は北米と日本の繁殖牝馬を経由したクロスボーダー型の種牡馬として活躍した1頭です。ドバイマジェスティをはじめ複数の重賞勝ち産駒を輩出し、母父(ブルードメアサイアー)としても日本でアルアイン・シャフリヤールという二大JRA G1勝ち馬の母父として地位を確立しています。
母系の祖母Great Majesty(1990年生・米国産・栗毛)は、父Great Above(米国主流種牡馬)・母Marshua's Majesty(His Majesty系)という米国伝統血脈に属する繁殖牝馬で、米国軽種馬市場における短距離〜中距離血脈の蓄積層を背景に持つ家系の枝に位置します。Great Above(Minnesota Mac系)を父系筋に持つ母系背景は、米国フロリダ州の伝統的なスプリンター血脈の系譜上にあり、ドバイマジェスティ自身が米国ダート短距離G1を制した戦績との整合性を備えた血統設計となります。
母方の3代血統には父Essence of Dubai(Pulpit→A.P. Indy→Seattle Slew系)、母父Great Above(Minnesota Mac→Rough'n Tumble→Free For All系)、3代母父His Majestyの血脈という米国主流血脈と伝統血脈の組み合わせが層をなす構成です。Seattle Slew系の父系筋とフロリダ産短距離血脈の母系筋が交差する米国伝統血統の組み合わせで、北米軽種馬市場における中位上層の評価を持つ家系背景となります。
近親活躍馬と母系の厚み
母ドバイマジェスティの繁殖実績は、現役時代の歴史的G1勝ち実証だけでなく、ノーザンファーム入厩後の産駒群が日本中央競馬の頂点級G1戦線で結果を残し続けている点で、日本軽種馬市場における最重要繁殖牝馬の一頭として位置付けられます。
最大の代表産駒は3番仔アルアイン(2014年5月1日生・牡・鹿毛・父ディープインパクト・池江泰寿厩舎)で、JRA通算20戦5勝・獲得賞金約5億1170万円の中央G1 2勝馬として地位を確立しています。アルアインは2017年3月25日の毎日杯G3を制して産駒重賞初制覇を達成すると、続く2017年4月16日の皐月賞G1(中山競馬場・芝2000m)を松山弘平騎手で勝利し、母ドバイマジェスティ産駒として初のJRA G1制覇を成し遂げました。さらに2019年4月7日の大阪杯G1(阪神競馬場・芝2000m)も北村友一騎手で制し、中央G1 2勝の歴史的名馬となります。皐月賞・大阪杯はともに9番人気での伏兵勝利という驚きの勝利で、母譲りのスピード+父譲りの中距離適性が芝2000mの王道戦線で結実した形です。
そして同じくディープインパクト産駒の6番仔シャフリヤール(2018年4月13日生・牡・鹿毛・父ディープインパクト・藤原英昭厩舎)は、アルアインの全弟として2021年5月30日の東京優駿G1(東京競馬場・芝2400m)を福永祐一騎手で制覇し、母ドバイマジェスティに二頭目のJRA G1勝ち馬+クラシック三冠路線最高峰の日本ダービー馬という栄誉をもたらしました。さらに翌2022年3月26日のドバイシーマクラシックG1(メイダン競馬場・芝2410m)を制し、日本ダービー馬として史上初の海外G1制覇という快挙を成し遂げます。シャフリヤールはJRA通算12戦3勝・海外6戦1勝・通算獲得賞金約15億1800万円(JRA約8億480万円+海外約7億1364万円)を獲得し、2022年ジャパンカップG1 2着・2023年ブリーダーズカップターフG1 3着・2024年ドバイシーマクラシックG1 2着・2024年BCターフG1 3着・2024年有馬記念G1 2着等の海外・国内G1戦線で結果を残し続け、2024年限りで現役を引退して2025年から社台スタリオンステーション種牡馬入りした歴史的名馬です。
ディープインパクト直仔の半兄弟2頭(アルアイン・シャフリヤール)で中央G1 3勝+海外G1 1勝の蓄積戦績は、現代日本軽種馬史上でも屈指の繁殖牝馬実証データに整理されます。
その他の産駒として、初仔ゴールドエッセンス(2012年生・牝・父キングカメハメハ)はJRA24戦3勝、4番仔ダノンマジェスティ(2015年生・父Dansili)はJRA15戦4勝・獲得賞金約6566万円、5番仔ヒメノカリス(2017年生・牝・父ディープインパクト)はJRA20戦4勝・獲得賞金約6043万円、7番仔アルファヒディ(2019年生・父ハーツクライ)はJRA23戦2勝の中央実証2勝馬、9番仔シャザマーン(2021年生・父キタサンブラック)はJRA13戦3勝・獲得賞金約4798万円という蓄積構造を備えます。母にとっての過去産駒のうち実走世代の多くが中央勝ち上がりに到達しており、繁殖牝馬としての勝ち上がり率の高さは特筆に値する数字となります。
孫世代の活躍も確認されており、2番仔ジュベルアリ(2013年生・牝・父ディープインパクト・JRA未出走)は繁殖牝馬入りし、その産駒アルナシーム(2020年生・牡・父モーリス)が2024年7月21日の中京記念G3(小倉競馬場・芝1800m)を横山典弘騎手で制し、母系の孫世代から中央重賞勝ち馬を輩出する蓄積構造を備えました。アルナシームは本馬の半姪(姉の産駒)に該当する近親個体で、母系の中央重賞勝ち実証層を世代を跨いで積み上げる存在となります。
牝系評価としては、母自身がブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントG1勝ち+米国エクリプス賞最優秀短距離牝馬という米国主流ダート短距離戦線の頂点級実績を持ち、繁殖入り後はアルアイン+シャフリヤールという中央G1 3勝+海外G1勝ちの兄弟2頭を輩出した日本繁殖界トップ層の名牝として整理される位置付けです。米国主流血統枠+日本主流父系(ディープインパクト系)との組み合わせで結果を残し続ける現代日本軽種馬市場における最重要繁殖牝馬の一頭として位置付けられます。
本馬11番仔ドバイマジェスティの25は、母にとってアルアイン・シャフリヤールに続くスワーヴリチャード(ハーツクライ直仔)配合の牝馬産駒となり、母系初のサンデーサイレンス系直仔孫世代の父系との組み合わせ+母系初のスワーヴリチャード配合となる新規軸の血統設計に整理されます。
父馬スワーヴリチャードについて
スワーヴリチャードは2014年3月10日生まれの栗毛で、父ハーツクライ・母ピラミマ(Pirimima・USA)・母父Unbridled's Songというサンデーサイレンス系×米国主流血脈の良血に属します。現役通算成績はJRA中央15戦5勝+海外4戦1勝の計19戦6勝で、獲得賞金は日本約8億9132万円+海外60万ドルに達した中央G1 2勝の名馬です。
主要勝鞍は2018年大阪杯G1(阪神・芝2000m)+2019年ジャパンカップG1(東京・芝2400m)の中央G1 2勝に加え、2017年金鯱賞G2(中京・芝2000m)を含めた重賞戦線で結果を残し、2017年日本ダービーG1 2着・宝塚記念G1 3着・有馬記念G1 4着・安田記念G1 3着・ドバイシーマクラシックG1 3着というG1上位入線の蓄積層を備えた古馬中距離戦線の主役級競走馬として地位を確立しました。2020年現役引退後、2021年から社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬入りし、初年度供用以降の主力種牡馬として活躍中です。
父産駒の傾向と距離適性
スワーヴリチャードは初年度供用2021年から3年連続で社台SSの主力種牡馬として活躍を続け、2023年JRAファーストシーズンサイアーチャンピオン(初年度新種牡馬リーディング首位)+2024年の3歳世代から中央G1 2勝馬を立て続けに輩出する歴史的初年度成績を残しました。
初年度産駒2023年生まれの世代から、レガレイラ(2021年生・牝・父スワーヴリチャード・母ロカ・母父Harlan's Holiday・木村哲也厩舎)が2023年12月のホープフルステークスG1(中山・芝2000m)を牝馬として勝利し、産駒初のJRA G1制覇を達成しました。さらに2024年12月22日の有馬記念G1(中山・芝2500m)を3歳牝馬として勝利し、1960年スターロツチ以来64年ぶり2頭目となる3歳牝馬の有馬記念制覇という歴史的快挙を成し遂げます。レガレイラは2025年エリザベス女王杯G1(京都・芝2200m)+2025年オールカマーG2(中山・芝2200m)も制し、JRA中央G1 3勝の歴史的牝馬として地位を確立しました。
同じく初年度産駒のアーバンシック(2021年生・牡・父スワーヴリチャード)は2024年10月20日の菊花賞G1(京都・芝3000m)を制し、産駒初の3歳牡馬クラシックG1制覇を達成しています。初年度から牝馬による有馬記念制覇+菊花賞勝ちという中距離〜長距離G1 3勝の蓄積実績は、新種牡馬として近年屈指の歴史的初年度成績に整理されます。
スワーヴリチャード産駒の特性として、産駒は気性がおおらか・体型は中型〜やや大型・成長曲線は完成度の高い早期型〜中期型という3点が現時点で指摘されています。2歳戦線から3歳春のクラシック路線まで本格化が早く、特に牝馬は仕上がりの早さ+レースセンスの良さ+トップスピードの高さを併せ持つ傾向が顕著です。レガレイラが3歳牝馬で有馬記念+エリザベス女王杯を制した戦績は、産駒の早期完成度+中距離G1戦線への適性の高さを象徴する内容となります。
産駒の距離適性は芝の1600m〜2400mを主戦場とするマイル〜中長距離型で、勝ち星の約7割が1600m〜2000mに集中する一方、レガレイラの有馬記念2500m+エリザベス女王杯2200m+アーバンシックの菊花賞3000m勝ちが示すように、中長距離戦線(2200m〜3000m)への対応力も実証された血統設計となります。芝の良馬場での切れ味が主軸で、父譲りの道悪はやや不得意という傾向が現時点で確認されています。
2026年種付け料は1200万円(2025年と同水準)に設定され、社台スタリオンステーションの主力種牡馬陣の一角として地位を確立しました。種牡馬としての市場性は初年度産駒の中央G1 3勝の歴史的成績で支えられており、現代日本の最上位種牡馬層の一頭としての評価が定着した段階となります。
配合評価とこの当歳の見どころ
父スワーヴリチャード(ハーツクライ×ピラミマ・母父Unbridled's Song)と母ドバイマジェスティ(Essence of Dubai×Great Majesty・母父Great Above)の配合は、ハーツクライ→サンデーサイレンス系の現代日本最上位サイアーラインと、Pulpit→A.P. Indy系×Great Above系の米国主流ダート血脈を組み合わせた、日米融合配合に整理されます。
血統表内のクロスを見ると、父スワーヴリチャードの母父Unbridled's Song(Unbridled→Fappiano→Mr. Prospector系)と、母ドバイマジェスティの父系Essence of Dubai(Pulpit→A.P. Indy→Seattle Slew系)の系統内に内包されるMr. Prospector系血脈との配合構造で、Mr. Prospectorの遠縁クロス(5代目以内)が血統表内で発生する設計です。5代血統内の直接的な濃いクロスは出現しないアウトクロス型の組み合わせで、サンデーサイレンスのクロスは父系1本のみ・母系不発生の構造となります。
父系のハーツクライ→サンデーサイレンス系と、母系のA.P. Indy系→Seattle Slew系(Essence of Dubai経由)が交差する設計で、Northern Dancer系のクロスは5×5以遠の遠縁となる血統表内構造です。父スワーヴリチャード自身が「ハーツクライ×Unbridled's Song」のサンデーサイレンス系×Mr. Prospector系の配合構造で大阪杯+ジャパンカップを制した戦績馬であり、母ドバイマジェスティが「Essence of Dubai×Great Above」のSeattle Slew系×米国伝統血脈で米国G1を制した戦績の組み合わせは、芝中距離戦線でのスピード+持続力の補完構造を備える設計となります。
母ドバイマジェスティの過去産駒の傾向を踏まえれば、ディープインパクト直仔配合のアルアイン+シャフリヤール(芝2000m〜2400mの中央G1勝ち実証)が示す通り、サンデーサイレンス系直仔の中距離適性血脈との配合で結果を残す実証データが既に蓄積された状態にあります。本馬はディープインパクトの孫世代に相当するスワーヴリチャード(ハーツクライ→サンデーサイレンス系)との配合となり、ディープインパクトとは異なるサンデーサイレンス系経由父系筋の血統設計に整理されます。
距離適性の予測は芝の1800m〜2400mが主戦場の中心域となります。父スワーヴリチャード自身が大阪杯2000m+ジャパンカップ2400mのG1 2勝を中距離戦線で挙げた戦績に加え、母ドバイマジェスティ自身は米国ダート短距離戦線の戦績馬ですが、産駒のアルアイン(皐月賞・大阪杯)+シャフリヤール(日本ダービー・ドバイシーマクラシック)が芝1600m〜2400mの根幹距離で結果を残し続けている実証データを踏まえれば、本馬の主戦場は芝1800m〜2400mのクラシックディスタンス域に整理されます。本馬は牝馬産駒のため、3歳牝馬クラシック路線(桜花賞1600m・優駿牝馬2400m)〜古馬牝馬G1戦線(エリザベス女王杯2200m・ヴィクトリアマイル1600m)が血統的な主戦場となります。
馬場適性は良馬場での切れ味を主軸としつつ、父スワーヴリチャードの道悪不得意傾向+母ドバイマジェスティ自身のダート血脈由来のパワー要素が交差する構造で、芝の良馬場が最も適性を発揮しやすい馬場となります。父スワーヴリチャードの牝馬産駒の特性(レガレイラに代表される仕上がりの早さ+トップスピード+中距離G1戦線への適性)と、母ドバイマジェスティの中央G1勝ち兄2頭の血統的素地(クラシック路線中距離適性)が交差する設計の牝馬産駒となります。
母ドバイマジェスティにとって本馬は11番仔・初のスワーヴリチャード配合産駒・母系初のサンデーサイレンス系の孫世代父系との組み合わせとなります。過去10頭の産駒はキングカメハメハ・ディープインパクト×3頭(アルアイン・ジュベルアリ・ヒメノカリス、シャフリヤールも含む)・Dansili・キタサンブラック・ハーツクライ等の主力種牡馬と組み合わせた配合が試されてきた経緯を持ち、本馬で初めてスワーヴリチャードとの組み合わせの新規軸の血統設計に切り替えられた1頭です。母系の中央G1 3勝(アルアイン・シャフリヤール)+海外G1勝ち(シャフリヤール)+孫世代のアルナシーム中京記念G3勝ちの実証データと、父スワーヴリチャードの初年度から中央G1 3勝の歴史的成績が交差する位置にある牝馬産駒となります。
価格面については、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第62番として総額6000万円(1口150万円・40口)で募集されています。同クラブ2026年度募集ラインアップの最高価格は1億5000万円帯(グランアレグリアの25等)で、平均価格帯はイクイノックス産駒1億円帯・キタサンブラック産駒1億円超帯・サートゥルナーリア産駒8000万円帯という上位構造となっています。本馬の6000万円はクラブ募集ラインアップの中位帯に位置し、父スワーヴリチャードの市場性(2026年種付け料1200万円・社台SS主力種牡馬)+母ドバイマジェスティの中央G1 3勝の歴史的繁殖実績+海外G1勝ち産駒シャフリヤール+米国エクリプス賞最優秀短距離牝馬の母自身の実績を背景に置く価格設定で、母系の中央G1 3勝実証層を反映した割安寄りの妥当な価格に整理されます。
総合所見
本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。
強み
- 母ドバイマジェスティ自身が米国通算34戦12勝+2010年ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントG1勝ち+2010年米国エクリプス賞最優秀短距離牝馬+獲得賞金150万9643ドルの米国主流ダート短距離戦線の頂点級実証馬で、吉田俊介氏(ノーザンファーム副代表)が110万ドルで購入した経緯を持つ高評価繁殖牝馬として、ノーザンファーム繁殖陣における米国主流血統枠最上位の一頭として位置付けられます。
- 母系の中央G1勝ち実証層が桁外れに厚く、3番仔アルアイン(中央G1 2勝・2017皐月賞+2019大阪杯)+6番仔シャフリヤール(中央G1 1勝+海外G1 1勝・2021日本ダービー+2022ドバイシーマクラシック)の半兄弟2頭でJRA中央G1 3勝+海外G1 1勝という、現代日本軽種馬史上屈指の繁殖牝馬実証データを背景に持ちます。さらに孫世代でも2番仔ジュベルアリ産駒アルナシームが2024年中京記念G3を制し、母系の中央重賞勝ち実証層は世代を跨いで積み上げが進む構造となります。
- 父スワーヴリチャードは2018大阪杯G1+2019ジャパンカップG1の中央G1 2勝馬で、初年度産駒2023年生まれの世代からレガレイラ(2023ホープフルS+2024有馬記念+2025エリザベス女王杯の中央G1 3勝)+アーバンシック(2024菊花賞G1)を立て続けに輩出した新種牡馬として近年屈指の歴史的初年度成績を残しています。2026年種付け料1200万円は社台スタリオンステーションの主力種牡馬層の一角に位置し、種牡馬としての市場性と血統設計の両面で最上位帯に評価される父系筋となります。
懸念
- 母ドバイマジェスティにとって本馬は初のスワーヴリチャード配合・母系初のサンデーサイレンス系孫世代父系配合という新規軸の組み合わせで、過去の中央G1勝ち産駒2頭(アルアイン・シャフリヤール)はともにディープインパクト直仔配合の戦績馬という経緯を持ちます。スワーヴリチャード×Essence of Dubai系母父の配合実証データは現時点で詳細未公表で、本配合の実証は本馬を含む産駒のレース実績で確認できるまでは未確定要素を含みます。
- 母ドバイマジェスティ自身は米国ダート短距離G1馬であり、日本のJRAは芝中心の番組構造のため、母自身の戦績的素地(ダート短距離)と日本の主戦場(芝中距離)との直接的な整合性はやや薄い構造です。アルアイン・シャフリヤール兄弟が芝中距離G1で結果を残した実証はディープインパクト系父配合の中距離適性血脈との掛け合わせで成立した経緯を持ち、本馬のスワーヴリチャード配合における芝中距離適性発揮は産駒のレース実績で確認できるまでは未確定要素を含みます。
- 本馬は牝馬産駒で、過去のスワーヴリチャード産駒の牝馬G1勝ち馬としてはレガレイラの中央G1 3勝の戦績層が代表的な先行モデルケースとなる一方、母ドバイマジェスティの過去産駒の牝馬は中央2勝〜4勝級の中位上層水準で、牝馬の中央G1勝ち産駒は現時点で輩出されていない経緯を持ちます。
総額6000万円(1口150万円・40口)は、現代日本最上位サイアーレベルの父スワーヴリチャード×米国エクリプス賞最優秀短距離牝馬の母ドバイマジェスティ×中央G1 3勝半兄弟(アルアイン・シャフリヤール)の血統表上の3要素を備えた牝馬産駒として、クラブ募集ラインアップの中位帯に位置する妥当な価格設定に整理されます。日本主流の芝中距離クラシック路線+古馬牝馬G1戦線での素質と、母系の中央G1 3勝実証層を重視する検討者にとっては、父の市場性と母自身+半兄2頭の実証実績が両立した一頭となります。
評価スコア
| 評価軸 | スコア | 評価根拠 |
|---|---|---|
| 母の繁殖能力 | ★★★★★ | 米国通算34戦12勝・2010年BCフィリー&メアスプリントG1勝ち・2010年米国エクリプス賞最優秀短距離牝馬・獲得賞金150万9643ドル・吉田俊介氏110万ドル落札の名牝、繁殖入り後はアルアイン(中央G1 2勝)+シャフリヤール(日本ダービー+ドバイシーマC)の中央G1 3勝+海外G1 1勝の兄弟輩出という現代日本軽種馬史上屈指の実証 |
| 近親活躍度 | ★★★★★ | 半兄アルアイン2017皐月賞+2019大阪杯G1、半兄シャフリヤール2021東京優駿+2022ドバイシーマクラシックG1、半姪アルナシーム2024中京記念G3、母系の中央G1 3勝+海外G1勝ち+孫世代G3勝ちの蓄積構造 |
| 父産駒適性 | ★★★★☆ | スワーヴリチャードは2018大阪杯+2019ジャパンカップG1勝ち、初年度産駒からレガレイラ(2023ホープフルS+2024有馬記念+2025エリザベス女王杯のG1 3勝)+アーバンシック(2024菊花賞)を輩出、2026年種付け料1200万円の社台SS主力種牡馬 |
| 配合評価 | ★★★★☆ | ハーツクライ→サンデーサイレンス系直仔孫×Essence of Dubai→Pulpit→A.P. Indy系の日米融合アウトクロス設計、Mr. Prospector系の5代以内クロス成立、スワーヴリチャード×Essence of Dubai系母父配合の実証は途上段階だが、母系のディープインパクト系中央G1 3勝実証層との整合性は高位 |
| 価格妥当性 | ★★★★☆ | 6000万円(1口150万円・40口)はクラブ募集ラインアップ中位帯、父スワーヴリチャードの市場性+母ドバイマジェスティの中央G1 3勝実証+半兄2頭の中央G1勝ち+米国エクリプス賞母の実証層を背景に置く割安寄りの妥当な価格設定 |
| 総合評価 | ★★★★★ | 加重平均4.50、母繁殖能力(米国エクリプス賞+BC G1勝ち+中央G1 3勝兄弟輩出)と近親活躍度(中央G1 3勝+海外G1勝ち+G3勝ち孫)の二軸が突出した牽引材料、父産駒適性+配合評価+価格妥当性の三軸が中位上層で支える歴史的繁殖牝馬の最新産駒 |
本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。