5軸 加重評価サマリー
AI評価レポート
エリーシエズワールドの25 — AI血統評価レポート
サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第64番、父ロードカナロア×母エリーシエズワールドの牝馬についての血統評価をまとめます。本馬は2025年3月8日生まれの鹿毛で、北海道安平町のノーザンファームの生産、関東への入厩が予定されている1頭です。募集総額は5,000万円、1口125万円の40口募集で、サンデーサラブレッドクラブ2026年度のロードカナロア産駒3頭の中位価格帯として整理される位置付けを備えます。本馬の最大の支柱は、母エリーシエズワールドの3代母Hasili(IRE)を起点として広がるジュドモントの世界的名牝系の枝に、3代母の娘Banks Hill(2001年コロネーションS G1+ブリーダーズカップフィリー&メアターフ G1勝ち)+Intercontinental(2005年ブリーダーズカップフィリー&メアターフ G1勝ち)+Heat Haze(2003年マトリアークS G1勝ち)+Cacique(米G1勝ち)+Dansili(欧州を代表する種牡馬)+Champs Elysees(本馬の祖父・2009年カナディアンインターナショナル G1勝ち)が連なる、ハシリ系の最高位の名牝系構造です。
母エリーシエズワールド
母エリーシエズワールドは2013年4月4日生まれの鹿毛で、父Champs Elysees(GB)・母Ideal World(IRE)・母父Singspiel(IRE)というアイルランド産のヨーロッパ血統で固められた構成を備えます。アイルランドのHaras d'Haspel生産、現役期はフランスでデビューし、その後米国のRichard Baltas厩舎+Chad C. Brown厩舎で活躍した牝馬として整理される存在です。
競走成績はフランス1戦1勝、米国・カナダ28戦6勝の通算29戦7勝(2着5回・3着4回)、獲得賞金約42万3,000ドルの戦績馬として整理されます。重賞勝ちは2018年2月10日のスワニーリヴァーステークス G3(ガルフストリームパーク芝1700m)+2018年7月29日のマッチメイカーステークス G3(モンマスパーク芝1900m)+2018年9月1日のヴァイオレットステークス G3(モンマスパーク芝1800m)+2019年3月30日のサンタアナステークス G3(サンタアニタパーク芝2000m)の米国G3を4勝した戦績層を備えます。G2・G1戦線でもロデオドライヴステークス G1で3着+ゲイムリーステークス G1で4着+その他複数のG2・G3戦で連対の戦績を残し、北米の中距離・長距離芝戦線で2018年から2019年にかけて活躍した牝馬として位置付けられる構造を備えます。
母自身の中央G1勝ち実証層+欧州G1勝ち実証層は欠くものの、米国G3 4勝+米国G1連対の戦績層+米国G2戦線での連対戦績の組み合わせは中堅から準オープン水準の戦績層として整理される形となります。2020年から2021年にかけてノーザンファームに繁殖牝馬として輸入され、輸入後の繁殖牝馬としての産駒は、2021年生・父No Nay Never・牡のワールドシリーズ(シルクホースクラブ所属・中央1勝・在厩中)+2022年生・父Saxon Warrior・牡のレッドシュテルン(東京サラブレッドクラブ所属・中央3戦0勝・在厩中)+2023年生・父キズナ・牡のマリナーヴァレイ(2026年デビュー予定)+2024年生・父アドマイヤマーズ・牝のエリーシエズワールド2024(サンデーサラブレッドクラブ2025年度募集馬・1口90万円)に続いて、本馬エリーシエズワールドの25(2025年生・父ロードカナロア・牝・鹿毛)が5番仔の現役期の蓄積構造を備える形で整理されます。
母自身は2026年5月時点で13歳の中堅繁殖牝馬として、現役戦績は米国G3 4勝+米国G1連対の中堅戦績層+輸入後の繁殖牝馬としての日本での中央重賞勝ち産駒実証層はまだ蓄積段階にあり、本馬は母にとって5番仔の血統表として位置付けられる構造です。
母父Singspielと母系背景・ハシリ牝系の支柱
母父Singspielは1992年生まれの鹿毛で、父In The Wings(IRE)・母Glorious Song(母父Halo)というアイルランド生まれの中距離・長距離戦線の名馬として整理される種牡馬です。現役期は欧州・米国・ドバイ・カナダ・日本を遠征した国際派の戦績馬で、1996年カナディアンインターナショナル G1+1996年ジャパンカップ G1+1997年ドバイワールドカップ G1+1997年コロネーションカップ G1+1997年ジュドモントインターナショナル G1の中距離・長距離G1 5勝を挙げ、1996年欧州古馬チャンピオンに選出された歴史的名馬です。
種牡馬としてはダーレーで供用され、産駒からLahan(英1000ギニー G1勝ち)+Moon Ballad(2003年ドバイワールドカップ G1勝ち)+Solow(2014-2015年クイーンエリザベス2世S G1連覇等の欧州G1 4勝)+Dar Re Mi(2008年プリックヴェルメイユ G1勝ち)を輩出し、世界的にG1勝ち産駒10頭超を出した実証種牡馬として整理されます。母父としても底力+持続力+芝の中距離・長距離適性を母父産駒に伝える血統表伝達構造を備える系統として位置付けられる形となります。
2代母Ideal World(IRE 2006年生)は父Singspiel(IRE)・母Live Your Dreams(USA・父Mt. Livermore=米国スプリント路線の重賞勝ち種牡馬)というアイルランド生まれの繁殖牝馬で、Haras d'Haspelの繁殖基盤として整理される位置付けを備えます。3代母Live Your Dreams(USA 1998年生)+4代母Night and Dreamsとつながる米国・欧州のクロスベース牝系の構造を備える血統表として整理される形となります。
ここからが本馬の血統表の最大の支柱です。本馬の祖父Champs Elysees(GB 2003年生)を起点に遡ると、3代母の父Hasili(IRE 1991年生・父Kahyasi=1988年エプソムダービー G1+アイリッシュダービー G1勝ち)というジュドモント・ファームを代表する世界的名牝系の最上位帯に到達する構造を備えます。Hasili自身はジュドモントの2006年欧州最優秀繁殖牝馬+2004年米国最優秀繁殖牝馬に2度選出された歴史的繁殖牝馬で、産駒からBanks Hill(GB 1998年生・父Danehill=2001年コロネーションステークス G1+ブリーダーズカップフィリー&メアターフ G1勝ち+2001年欧州3歳牝馬チャンピオン+2001年米国最優秀芝牝馬)+Intercontinental(GB 2000年生・父Danehill=2005年ブリーダーズカップフィリー&メアターフ G1+マトリアークS G1勝ち+2005年米国最優秀芝牝馬)+Heat Haze(GB 2000年生・父Danehill=2003年マトリアークステークス G1+ビバリーD G1勝ち)+Cacique(IRE 2001年生・父Danehill=米国マンオウォーS G1+マンハッタンハンデ G1勝ち)+Dansili(GB 1996年生・父Danehill=欧州を代表する種牡馬・産駒よりラッキーラフター+ジザベルなど多数のG1勝ち馬)+Champs Elysees(GB 2003年生・父Danehill=2009年カナディアンインターナショナル G1+ノーザンダンサーターフS G1+ハリウッドターフカップ G1勝ち+2009年カナダ年度代表馬)というG1勝ち産駒6頭という近代競馬史でも稀有な蓄積構造を備える歴史的名繁殖牝馬として整理される位置付けです。
近親・ハシリ系の世界的名牝系の蓄積層
本馬エリーシエズワールドの25の血統表上の最大の支柱は、3代母Hasiliを起点とするジュドモントのハシリ系の世界的名牝系の枝としての位置付けです。母エリーシエズワールドの父Champs Elyseesは2009年カナディアンインターナショナル G1+2008年ノーザンダンサーターフS G1+2008年ハリウッドターフカップ G1の北米G1 3勝+2009年カナダ年度代表馬の戦績で、本馬の祖父として直接の支柱を成します。
3代母Hasiliの娘Banks Hill(1998年生)の繁殖牝馬としての記録も極めて高い水準で、産駒からRomantica(2009年生・父Galileo=2013年プリックジャンロマネ G1勝ち+2013年ブリーダーズカップフィリー&メアターフ G1で2着)+Trojan Queen(2006年生・父Empire Maker=フランスで勝ち上がり)+Ideal World(2005年生・父Kingmambo=米国リステッド勝ち)というG1勝ち1頭+G1連対馬1頭を輩出する形を備え、Banks Hill系もハシリ系のなかで突出した実証層を蓄積する流れとして整理されます。
母系3代以内に欧州・米国G1勝ち馬5頭以上+欧州を代表する種牡馬Dansili+本馬の祖父Champs Elyseesの北米G1 3勝+1991年生の3代母Hasiliの欧州最優秀繁殖牝馬の歴史的戦績層が並ぶ蓄積構造は、社台グループ募集馬の血統表のなかでも欧州・米国の最高位帯に位置するハシリ系の世界的名牝系の枝として整理される位置付けです。本邦輸入後の母エリーシエズワールド系統の中央重賞勝ち産駒実証層はまだ蓄積段階で、半兄ワールドシリーズ+レッドシュテルンの中央戦績層は中央オープン特別+中央2勝クラス突破までには到達していないものの、母系の世界的名牝系の血統表伝達構造の支柱は3代母Hasili+2代母系列のBanks Hill+Intercontinental+Heat Haze+Caciqueの欧州・米国G1勝ち実証層+祖父Champs Elyseesの北米G1 3勝の戦績層が支える構造を備える形となります。
父ロードカナロア
父ロードカナロアは2008年3月11日生まれの鹿毛で、父キングカメハメハ・母レディブラッサム(母父Storm Cat)というキングマンボ系の血統構成を備える日本生まれの種牡馬です。現役期は19戦13勝の戦績で、スプリンターズステークス G1 2勝(2012年・2013年)+安田記念 G1(2013年)+高松宮記念 G1(2013年)+香港スプリント G1 2勝(2012年・2013年)の芝短距離・マイル戦線のG1 6勝の歴史的名馬として位置付けられる構造を備えます。
2014年初年度供用以降の社台スタリオンステーション中核種牡馬として活躍中で、種付け料は2026年で1,200万円。代表産駒はアーモンドアイ(歴代最多のJRA芝G1 9勝・2018年牝馬三冠・2018-2020年JRA賞最優秀3歳・古牝馬)+サートゥルナーリア(2019年皐月賞 G1+ホープフルS G1)+ダノンスマッシュ(2020年高松宮記念 G1+香港スプリント G1)+ステルヴィオ(2018年マイルチャンピオンシップ G1)+パンサラッサ(2022年ドバイターフ G1+2022年中山記念等)+ファストフォース(2023年高松宮記念 G1)+ベラジオオペラ(2024-2025年大阪杯 G1連覇)+コスタノヴァ(2025年G1初制覇)+サトノレーヴ(2025年G1初制覇)のJRA・海外G1勝ち産駒多数+2025年JRAサイアーランキング6年連続第2位+年間国内重賞14勝の中央種牡馬最上位帯の実証種牡馬として整理されます。
父産駒の傾向
ロードカナロア産駒の特徴は芝短距離・マイル戦線(1200〜1600m)を主戦場とする傾向を備え、産駒の勝率は牝馬の場合1200〜1600mで10%前後・1800mで3.7%・2000m以上で5%以下と距離が伸びるほど数字が落ちる構造を示します。底力+先行力+先団からの押し切り型+気性のしっかりした母系を受けると2000m前後まで対応できる構造を備える系統として整理されます。
アーモンドアイ(JRA芝G1 9勝)+サートゥルナーリア(皐月賞 G1勝ち)の中距離G1複数勝ち産駒の輩出層+ダノンスマッシュ+ファストフォースの芝短距離G1勝ち産駒の輩出層+ステルヴィオのマイルG1勝ち産駒の輩出層+パンサラッサの海外G1勝ちの中距離戦線への適性層+ベラジオオペラの中距離G1連覇+サトノレーヴ・コスタノヴァの2025年G1初制覇産駒の蓄積層は中央種牡馬の最上位帯に位置する実証構造として整理されます。
牝馬産駒に関しては、アーモンドアイ(母父サンデーサイレンス)+サートゥルナーリア(母父スペシャルウィーク=サンデーサイレンス系)の中距離G1勝ち産駒の系統が示すように、サンデーサイレンス系の母父との配合+母系の中距離・長距離適性が支柱の場合に芝中距離戦線で活躍する形となります。芝マイル〜中距離戦線+古馬牝馬G1戦線(ヴィクトリアマイル・エリザベス女王杯・大阪杯)への適性の血統表伝達構造を備える系統として、父産駒の蓄積構造は中央種牡馬の最上位帯の評価軸を支える形となります。
中央種牡馬最上位帯のG1勝ち産駒の輩出層+2025年JRAサイアーランキング第2位+年間国内重賞14勝+2026年種付け料1,200万円の組み合わせを背景に置く形で父産駒の評価軸は中央上位水準で整理される構造を備えます。
配合評価
父ロードカナロア(キングカメハメハ×レディブラッサム・母父Storm Cat=Storm Bird系=Northern Dancer系)×母エリーシエズワールド(Champs Elysees×Ideal World・母父Singspiel=In The Wings系=Sadler's Wells系=Northern Dancer系)の配合は、キングマンボ系(父父キングカメハメハ経由のMr. Prospector系)×Danehill系(母父父Champs Elysees=Danehill直仔)×Sadler's Wells系(母母父Singspiel=In The Wings経由)+Northern Dancer系の世界的名牝系の組み合わせを成す血統設計です。
本馬の5代血統表内でNorthern Dancerは父母父Storm Cat経由(Storm Bird=Northern Dancer直仔)+母父父Danehill=Danehill経由(Danzig=Northern Dancer孫世代)+母母父Singspielの父In The Wings=Sadler's Wells直仔という形で複数経路の集中構造を成し、Northern Dancer系の親密集中+Mr. Prospector系(父父キングカメハメハ経由)の組み合わせの血統表として整理される構造を備えます。
3代母Hasiliのジュドモントの世界的名牝系の枝に父Danehillの娘たち(Banks Hill+Intercontinental+Heat Haze+Cacique+Dansili+Champs Elysees)が連なるDanehill系の最高位帯の蓄積構造+ロードカナロアの芝短距離・マイル戦線のG1 6勝の戦績層+アーモンドアイ・サートゥルナーリア・パンサラッサ・ベラジオオペラの中距離G1勝ち産駒の蓄積層の組み合わせは、本馬の芝マイル〜中距離戦線(1600〜2000m)+3歳牝馬クラシック路線(桜花賞・オークス・秋華賞)+古馬牝馬G1戦線(ヴィクトリアマイル・エリザベス女王杯)への適性に関する血統表上の整合性を高い水準で備える設計です。
母父Singspielの中距離・長距離G1 5勝の戦績層+祖父Champs Elyseesの北米G1 3勝の戦績層+ジュドモントのハシリ系の世界的名牝系のG1勝ち実証層の組み合わせはNorthern Dancer系の親密集中+Mr. Prospector系の配合の世界基準の組み合わせとして整理される形を成し、欧州・米国の中距離・長距離戦線の戦績層の血統的な性質を父ロードカナロアの中央G1勝ち産駒の輩出層と組み合わせる血統設計の構造を備える形となります。
直近の母エリーシエズワールド産駒の半兄ワールドシリーズ(父No Nay Never=Storm Cat系)+レッドシュテルン(父Saxon Warrior=Galileo系=Sadler's Wells系)の中央実証層はまだ蓄積段階で、ロードカナロア産駒×母父Singspielの直接的なニックス実証も産駒数の蓄積段階で決定打となる実証層は段階を踏む形となります。
総合所見
本馬エリーシエズワールドの25は、母エリーシエズワールドの米国G3 4勝の中堅戦績層+輸入後の繁殖牝馬としての日本での蓄積段階を備える形を背景に置く血統表の構造を備えます。一方で3代母Hasiliのジュドモントの世界的名牝系+祖父Champs Elyseesの北米G1 3勝+近親Banks Hill+Intercontinental+Heat Haze+CaciqueのG1勝ち実証層+Banks Hillの娘Romanticaの欧州G1勝ち実証層が並ぶ、世界基準でも最上位帯に位置するハシリ系の世界的名牝系の血統表伝達構造を最大の支柱とする形となります。
父ロードカナロアは2025年JRAサイアーランキング6年連続第2位+年間国内重賞14勝+アーモンドアイ・サートゥルナーリア・パンサラッサ・ベラジオオペラの中央G1勝ち産駒多数の中央種牡馬最上位帯の実証種牡馬で、本馬の芝マイル〜中距離戦線(1600〜2000m)+3歳牝馬クラシック路線+古馬牝馬G1戦線への適性に関する血統表上の整合性を高い水準で備える組み合わせを成します。
5,000万円(1口125万円・40口)の募集価格は、サンデーサラブレッドクラブ2026年度のロードカナロア産駒3頭(平均5,000万円)の中位価格帯+同クラブ最高額帯1億5,000万円帯+牝馬最高額1億円帯(イクイノックス産駒中心)と比較すれば中堅価格帯として整理される構造を備え、3代母Hasiliのハシリ系の世界的名牝系+父ロードカナロアの中央G1勝ち産駒輩出層の組み合わせを背景に置くバリュー面で支えられる価格帯となります。
本馬の評価については、独自のアルゴリズムによる5軸スコア(母繁殖+近親+父産駒+配合+価格)の加重平均で算出した総合スコアを下記表で示します。
評価スコア
| 評価軸 | スコア | ウェイト |
|---|---|---|
| 母繁殖 | ★★★ | 25% |
| 近親 | ★★★★ | 25% |
| 父産駒 | ★★★★★ | 20% |
| 配合 | ★★★★ | 15% |
| 価格 | ★★★★ | 15% |
| 総合 | ★★★★ | 100% |