5軸 加重評価サマリー
AI評価レポート
ゴーマギーゴーの25 AI評価レポート
母ゴーマギーゴーの競走実績と特徴
母ゴーマギーゴー(Go Maggie Go)は2013年4月24日生まれの鹿毛の牝馬で、父Ghostzapper・母Magibel・母父Tale of the Catという米国主流血脈に属します。生産はマイケル・タープ氏(Michael Tarp)の自家生産馬で、米国ケンタッキー州産の牝馬として登録されています。現役管理は北米のリーディングコンディショナーであるデイル・ロマンズ調教師(Dale Romans)が手掛けました。
通算競走成績は米国通算8戦3勝で、獲得賞金は42万8400ドルです。3歳の2016年から本格デビューを切り、同年3月13日のガルフストリームパーク競馬場の3歳メイドンレースで初勝利を挙げました。
3歳春の2016年4月2日、ガルフストリームパーク競馬場で施行された総額25万ドルのガルフストリームパークオークス(G2・芝1マイル1/16)を制した一戦が、米国重賞初制覇となります。本馬は4番人気の評価でしたが、最終コーナーで先頭に立つと、2着のパオラ・クイーンに2馬身1/4差をつけて勝利を収め、人気の単勝1.6倍に支持されたオフザトラックスを退ける鮮やかな差し切り勝ちを演じました。デビュー2戦目で重賞勝ちを手にした内容で、ケンタッキーオークスG1のロードトゥケンタッキーオークスシリーズのポイントを獲得した1勝です。
続く2016年5月6日のケンタッキーオークスG1(チャーチルダウンズ・ダート1マイル1/8)では4着入賞を果たし、賞金10万ドルを獲得しました。1着のキャサリン・ソフィアから着差をつめる位置取りで競走を終え、米国3歳牝馬クラシック路線における中位上層の評価を確定させました。
そして2016年5月20日、ピムリコ競馬場のプリークネスステークス前日に施行された総額30万ドルのブラックアイドスーザンステークス(G2・ダート1マイル1/8)で、本馬は道中の積極策から先頭で粘り込み、1分51秒81の走破時計で2着マ・キャン・ドゥ・イットをハナ差で退ける接戦の末に2つ目のG2タイトルを獲得しました。3歳春に米国G2を2勝・ケンタッキーオークスG1で4着という戦績は、米国3歳牝馬クラシック路線で結果を残した実証派の中距離型牝馬としての地位を確立する内容です。
引退後の2017年11月、ファシグ・ティプトン・ケンタッキー11月セールにて、社台ファーム創業者吉田照哉氏の長男にあたる吉田勝己氏(ノーザンファーム代表)に75万ドルで落札され、日本のノーザンファーム繁殖陣に加わりました。米国G2勝ち2回(うちブラックアイドスーザンS・ガルフストリームパークオークス)+ケンタッキーオークス4着という実証派の3歳牝馬を、繁殖牝馬として日本に呼び込んだ吉田家の眼力が反映された取引となります。
ノーザンファーム入厩後の繁殖実績は、現時点で6頭の産駒を送り出した段階に達しています。1番仔ロジマギーゴー(2019年生・牝・父ダイワメジャー)はJRA4戦未勝利の段階、2番仔オープンファイア(2020年生・牡・父ディープインパクト・池江泰寿厩舎・JRA12戦1勝・賞金3205万円)は2024年の如月賞・西宮ステークス・長岡ステークス等のオープン特別を中心に活躍する中央実証個体です。オープンファイアは2021年セレクトセールにて3億3000万円で取引された経緯を持つ高評価1歳馬で、母の繁殖牝馬としての評価を補強する代表産駒の1頭となります。
3番仔ゴーソーファー(2022年生・牝・父キズナ・手塚貴久厩舎・JRA10戦2勝・賞金2592万円)は牝馬2勝クラスの中央実証個体、4番仔ピカキウィ(2023年生・牝・父ロードカナロア・JRA3戦1勝・賞金1549万円)も中央デビュー後早期1勝の段階です。5番仔ゴーマギーゴーの24(2024年3月20日生・牝・父サートゥルナーリア)は2025年セレクトセールにて6380万円で取引されたノーザンファーム生産馬で、本馬6番仔ゴーマギーゴーの25は母にとって6頭目の産駒・初のコントレイル配合産駒・初のディープインパクト系父系直系産駒となります。
母父Ghostzapperと母系背景
母父にあたるGhostzapperは2000年生まれの鹿毛で、父Awesome Again(1998年ブリーダーズカップクラシックG1勝ち)・母Baby Zip・母父Relaunchという米国主流血脈に属する種牡馬です。現役戦績は11戦9勝、米国通算獲得賞金は約340万ドルに達し、2004年ブリーダーズカップクラシックG1を1分59秒02のコースレコードで制覇、同年の年度代表馬・米国最優秀古馬牡馬の二冠を獲得した米国の歴史的名馬の1頭となります。
引退後はアダナフォードファーム(米国ケンタッキー州)で種牡馬入りし、現役の主力種牡馬として活躍を続けています。2026年1月時点で108頭のステークスウィナーを輩出し、米国通算1億4000万ドル超の産駒賞金を稼ぎ出した実証派の主力種牡馬です。種牡馬としての代表産駒にはJudy the Beauty(2014年ブリーダーズカップフィリー&メアスプリントG1)・Shaman Ghost(2016年ウッドワードS G1)・Hit It a Bomb(2015年ブリーダーズカップジュベナイルターフG1)等のG1勝ち産駒群が並びます。母父(ブルードメアサイアー)としての地位も近年急速に上昇しており、2018年米国三冠馬・年度代表馬のジャスティファイ(Justify)、2017年エクリプス賞最優秀短距離馬のドレフォン(Drefong)という米国の歴史的名馬2頭の母父として、現役世代における重要なブルードメアサイアー候補に位置付けられました。
母系の3代目にあたる祖母Magibel(2000年12月31日生・鹿毛・牝)は、父Tale of the Cat・母Marquetry Road・母父Marquetryという米国血統に属します。Magibelは2002年ファシグ・ティプトン・フロリダ2歳トレーニングセールにて26万ドルで取引された経緯を持つ繁殖牝馬で、産駒としては本馬母ゴーマギーゴー(米国G2勝ち2回)に加え、2011年生・父Langfuhrのワリヤナ(Wallyanna・北米中距離戦線で活躍した中央実証馬)を送り出した実証派の繁殖牝馬となります。
母父にあたるTale of the Catは1994年生まれの米国主流種牡馬で、父Storm Cat・母Yarn・母父Mr. Prospectorという血統に属します。Storm Cat系の主流父系として米国・カナダの軽種馬市場で長年にわたり活躍した種牡馬の1頭で、芝・ダート両馬場対応型の中距離血脈を継承する血統です。
母方の3代血統には父Ghostzapper(Awesome Again→Deputy Minister→Vice Regent→Northern Dancer系)、母父Tale of the Cat(Storm Cat→Storm Bird→Northern Dancer系)、3代母Marquetry(Conquistador Cielo→Mr. Prospector系)という米国主流血脈が層をなす構成です。Northern Dancer系の父系筋を2系統内包しつつ、Mr. Prospector系の血脈も補強する米国伝統血統の組み合わせで、北米軽種馬市場における中位上層の評価を持つ家系背景となります。
近親活躍馬と母系の厚み
母ゴーマギーゴーの近親には、北米競馬で結果を残した実証派ステークスホースと、日本に渡って中央実証を残しつつある産駒群が並びます。
母系の中核となるのは母自身のG2勝ち2回・ケンタッキーオークスG1 4着というクラシック路線の実証実績です。米国3歳牝馬戦線でブラックアイドスーザンS G2・ガルフストリームパークオークス G2の2つのグレード2勝に加え、米国3歳牝馬最大のG1であるケンタッキーオークスで4着入賞を記録した経緯は、母自身が米国軽種馬市場における中位上層水準の競走馬であった実証データとして機能します。
母系の伯母にあたるワリヤナ(Wallyanna・2011年生・牝・父Langfuhr)は、3代母Magibelの初期産駒として米国・カナダのステークス戦線で結果を残した中距離型牝馬です。Langfuhr産駒のワリヤナは2014年のジェームスマーフィーステークス(芝1マイル・総額10万ドル)を制した北米実証個体として、Magibelの繁殖牝馬としての価値を裏付ける重要な産駒の1頭となります。母系の北米ステークス勝ち実証は祖母代から2代続けて成立しており、ゴーマギーゴー自身のG2勝ち2回と合わせて、近親に北米実証個体が複数並ぶ家系背景が確認されます。
日本における近親の中央実証は、本馬母ゴーマギーゴーの過去産駒群が中心を担う形となります。2番仔オープンファイア(2020年生・牡・父ディープインパクト・池江泰寿厩舎・JRA12戦1勝・賞金3205万円)は3歳時のホープフルステークス世代の1頭で、デビュー戦で勝利を挙げた経緯を持ちます。3歳春の如月賞G3に出走し、その後はオープン特別の長岡ステークス・西宮ステークス等で結果を残しました。オープンファイアは2021年セレクトセールにて3億3000万円という高評価で取引された1歳馬で、母ゴーマギーゴーのノーザンファーム繁殖陣における高評価を象徴する産駒の1頭です。
3番仔ゴーソーファー(2022年生・牝・父キズナ・手塚貴久厩舎)はJRA10戦2勝の中央実証2勝馬で、馬主は藤田晋氏(株式会社サイバーエージェント代表取締役・株式会社サイバーエージェント所有)が務める個人所有馬です。手塚貴久厩舎は東京競馬場を主戦場とする美浦の主力厩舎の1つで、ゴーソーファーは牝馬2勝クラスの中央実証段階に達しています。
4番仔ピカキウィ(2023年生・牝・父ロードカナロア)もJRA3戦1勝の早期勝ち上がり個体で、母ゴーマギーゴーの過去産駒6頭中3頭が中央勝ち上がりという勝ち上がり率の高さは、繁殖牝馬としての実証データとして注目に値する数字です。5番仔ゴーマギーゴーの24(2024年生・牝・父サートゥルナーリア)は2025年セレクトセールにて6380万円で取引された経緯を持ち、本馬6番仔ゴーマギーゴーの25(父コントレイル・本馬)はサンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第60番として価格8000万円に設定された個体です。
牝系評価としては、母自身がブラックアイドスーザンS+ガルフストリームパークオークスのG2勝ち2回+ケンタッキーオークスG1 4着という米国3歳牝馬クラシック路線の実証派個体であり、繁殖入り後の中央産駒も中央勝ち上がり率の高さで実証データを蓄積している段階となります。日本主流の母系(ジェンティルドンナ・アーモンドアイ・グランアレグリア等のサンデーサイレンス系名牝系)とは異なる北米輸入血統系の独自路線で、ノーザンファーム繁殖陣における米国主流血統枠を担う1頭の母として位置付けられます。
母系の中央実証はオープンファイア(中央1勝・オープン特別出走)・ゴーソーファー(中央2勝)・ピカキウィ(中央1勝)の世代から積み上げが進んでおり、本馬6番仔は母にとって初のコントレイル配合・初のディープインパクト系直系父配合という新規軸の組み合わせとなります。
父馬コントレイルについて
コントレイルは2017年4月1日生まれの青鹿毛で、父ディープインパクト・母ロードクロサイト(Rhodochrosite・USA)・母父Unbridled's Songというサンデーサイレンス系×米国主流血脈の良血に属します。現役通算成績はJRA中央11戦8勝で、獲得賞金は約11億9529万円に達した歴史的名馬の1頭です。
主要勝鞍は2020年皐月賞G1・東京優駿G1・菊花賞G1の無敗三冠+2020年ジャパンカップG1+2021年ジャパンカップG1+2019年ホープフルステークスG1のG1 6勝で、2019年最優秀2歳牡馬・2020年最優秀3歳牡馬・2021年最優秀古馬牡馬の3年連続JRA賞受賞という日本軽種馬史上でも屈指の実績を残しました。2022年の現役引退後、2023年から社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬入りし、主力種牡馬の地位を確立しています。
父産駒の傾向と距離適性
コントレイルは2024年初年度産駒(2023年生・現3歳世代)が2025年に2歳デビューを開始し、2025年JRA2歳サイアーランキング第4位を獲得しました。初年度産駒の勝ち上がり率は33.6%・平均獲得賞金569万円・重賞出走頭数11頭・最高着順はサッポロ2歳ステークスG3 2着のジャンキング(Jean King)という実証データを蓄積している段階となります。
2026年4月25日の東京競馬場・第33回青葉賞G2(芝2400m)では、武豊騎手騎乗のゴーイントゥスカイ(Goingtousky・牡3・父コントレイル・母父キングカメハメハ系)が4番人気の評価から先頭に立ち、2着馬に1馬身3/4差をつけて勝利を収め、コントレイル産駒の重賞初制覇を達成しました。同馬は同年の東京優駿G1出走権を獲得しており、コントレイル産駒として初のクラシック有力候補の1頭に位置付けられた個体です。
コントレイル産駒の特性として、産駒は気性がおおらか・体格は中型・成長曲線は遅咲き型という3点が現時点で指摘されています。2歳戦線では大型・早熟型のような派手な走りは控えめで、3歳春から本格化する成長パターンが多く、ゴーイントゥスカイが3歳春の青葉賞G2で重賞初制覇を達成した経緯は、父コントレイル自身が3歳春の皐月賞・東京優駿で頂点に立った遅咲き完成型のクラシックホースであった戦績と整合する形です。
産駒の距離適性は芝の1800m〜2400mを主戦場とするクラシックディスタンス型で、牡馬は2000m以上、牝馬は1600〜2000mが最適レンジに整理される傾向が確認されつつあります。父コントレイル自身が皐月賞2000m・東京優駿2400m・菊花賞3000m・ジャパンカップ2400mのG1 6勝を中距離〜長距離戦線で挙げた歴史的名馬であった戦績を踏まえれば、産駒の主戦場が芝中距離〜長距離の根幹距離(2000m・2400m)に整理されるのは血統設計の整合性となります。馬場面では芝が主戦場でダートはこれからの段階となり、父系のディープインパクト系特有の芝中距離型サイアーラインを継承しています。
2026年種付け料は1800万円(2025年と同水準・据置)に設定され、社台スタリオンステーションのトップ層(イクイノックス・キタサンブラック・キズナに次ぐ第4位水準)に位置付けられました。種牡馬としての市場性は初年度産駒のセレクトセール高値取引(本馬母ゴーマギーゴーの24のサートゥルナーリア産駒とは別に、コントレイル産駒は2024年・2025年セレクトセールで複数の1億円超個体を出した実証あり)で支えられており、現代日本の最上位種牡馬層の1頭としての地位を確立した段階となります。
配合評価とこの当歳の見どころ
父コントレイル(ディープインパクト×ロードクロサイト・母父Unbridled's Song)と母ゴーマギーゴー(Ghostzapper×Magibel・母父Tale of the Cat)の配合は、ディープインパクト系直系の現代日本最上位種牡馬と、Awesome Again系×Storm Cat系の北米輸入血統繁殖牝馬を組み合わせた、典型的な日米融合配合に整理されます。
血統表内のクロスを見ると、父コントレイルの母父Unbridled's Song(Unbridled→Fappiano→Mr. Prospector系)と、母ゴーマギーゴーの母系3代母Marquetry(Conquistador Cielo→Mr. Prospector系)が重複する形でMr. Prospectorのクロス(5代目以内に同系統内包)が血統表内で発生する設計です。5代血統内に直接的な濃いクロスは出現しないアウトクロス型の組み合わせで、サンデーサイレンスのクロスは父系1本のみ・母系不発生の構造となります。父系のディープインパクト→サンデーサイレンス系と、母系のNorthern Dancer系(Awesome Again→Deputy Minister→Northern Dancer父系筋+Tale of the Cat→Storm Cat→Storm Bird→Northern Dancer父系筋)が交差する設計で、Northern Dancerの遠縁クロス(5×5または6×6)が血統表内で成立する可能性のある配合となります。
コントレイル産駒における母父Ghostzapper配合のデータは、コントレイル初年度産駒(2023年生・現3歳世代)が登場した段階のため、現時点で詳細未公表です。コントレイルの父ディープインパクトの産駒群においては、米国主流牝系との配合で結果を残した代表産駒群(ジェンティルドンナ・コントレイル自身・ハープスター等)が複数並んだ実証データが既に存在し、ディープインパクト系×米国主流母父配合の血統設計には先行モデルケースが整理されています。コントレイル産駒における同様の配合パターンの実証は、これからの世代で蓄積される段階の途上となります。
3代血統の構造的特徴は、父系のディープインパクト系(サンデーサイレンス→Halo→Hail to Reason)が持つ瞬発力・末脚と、母系のAwesome Again系(Deputy Minister→Vice Regent→Northern Dancer)×Storm Cat系(Storm Bird→Northern Dancer)×Mr. Prospector系という北米主流パワー&スピード血脈群が織りなす多層的な配合背景という点にあります。父コントレイルの母父Unbridled's Song(Mr. Prospector系・米国主流種牡馬)と、本馬母父Tale of the Cat(Storm Cat系・米国主流種牡馬)は同系統(Northern Dancer父系)内のアウトクロス型の組み合わせで、母系のスピード血脈と父系のスタミナ&瞬発力血脈が交差する設計です。
距離適性の予測は芝の1800m〜2400mが主戦場の中心域となります。父コントレイル自身が皐月賞・東京優駿・菊花賞・ジャパンカップ2回・ホープフルSのG1 6勝を中距離〜長距離戦線で挙げた歴史的名馬であった戦績に加え、母ゴーマギーゴーがケンタッキーオークスG1 4着・ガルフストリームパークオークスG2勝ち(1マイル1/16)・ブラックアイドスーザンS G2勝ち(1マイル1/8)の米国3歳牝馬中距離G1〜G2戦線で結果を残した実証データを踏まえれば、3歳春の皐月賞〜東京優駿〜菊花賞のクラシック路線、または古馬の天皇賞秋・ジャパンカップ・有馬記念路線での中距離〜長距離適性発揮が血統的に整合します。本馬は牡馬産駒のため、3歳牡馬クラシック路線の本格化が血統的な主戦場となります。馬場適性は良馬場での切れ味を主軸としつつ、母父Ghostzapper(米国ダートG1勝ち馬・芝ダート両用型)由来のパワー要素が重馬場・不良馬場にも対応する素地を残します。
母ゴーマギーゴーにとって本馬は6番仔・初のコントレイル配合産駒・初のディープインパクト系直系父配合産駒となります。過去5頭の産駒はダイワメジャー・ディープインパクト・キズナ・ロードカナロア・サートゥルナーリアという社台SS主力種牡馬と組み合わせた配合が試されてきた経緯を持ち、本馬で初めてディープインパクト系のクラシック直系子孫(コントレイル)との配合という新規軸の設計に切り替えられた1頭です。母系のオープンファイア・ゴーソーファー・ピカキウィの中央勝ち上がり実証データと、父コントレイルのクラシック路線での結果が交差する位置にある牡馬産駒となります。
価格面については、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第60番として総額8000万円(1口200万円・40口)で募集されています。同クラブ2026年度募集ラインアップの最高価格は1億5000万円(グランアレグリアの25・ラッキーライラックの25・ミュージアムヒルの25の3頭)で、平均価格はキタサンブラック産駒5頭が1億200万円・イクイノックス産駒10頭が9500万円・シュネルマイスター産駒3頭が8666万円・サートゥルナーリア産駒5頭が8400万円・コントレイル産駒4頭が7250万円という上位帯となっています。本馬の8000万円はコントレイル産駒の平均価格7250万円を上回り、同クラブ募集ラインアップの中位上層帯に位置し、父コントレイルの市場性(2026年種付け料1800万円・社台SS第4位水準)に加え、母自身の米国G2勝ち2回+ケンタッキーオークスG1 4着の3歳牝馬クラシック実証データを踏まえれば、内容相応の標準的な価格設定に整理されます。
総合所見
本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。
強み
- 母ゴーマギーゴー自身が米国でG2勝ち2回(2016年ガルフストリームパークオークスG2+2016年ブラックアイドスーザンS G2)+米国3歳牝馬G1ケンタッキーオークス4着の実証派中距離型牝馬で、デイル・ロマンズ調教師管理のもとで米国軽種馬市場のクラシックレベル実証データを残した1頭となります。Michael Tarp氏自家生産・吉田勝己氏(ノーザンファーム代表)が75万ドルで購入した経緯を持つ高評価繁殖牝馬で、ノーザンファーム繁殖陣における米国主流血統枠の主力馬として位置付けられます。
- 父コントレイルは2020年日本ダービー無敗三冠+2020/2021年ジャパンカップG1+2019年ホープフルSの歴史的G1 6勝馬で、2025年JRA2歳サイアーランキング4位+2026年青葉賞G2(ゴーイントゥスカイ)で重賞初制覇を達成した現代日本最上位種牡馬の1頭となります。2026年種付け料1800万円は社台スタリオンステーションのイクイノックス・キタサンブラック・キズナに次ぐ第4位水準で、種牡馬としての市場性と血統設計の両面で最上位帯に位置します。
- 母ゴーマギーゴーの過去産駒5頭中3頭(オープンファイア・ゴーソーファー・ピカキウィ)が中央勝ち上がりという勝ち上がり率の高さは、繁殖牝馬としての実証データとして注目に値する数字です。特にオープンファイア(2021年セレクトセール3億3000万円取引・池江泰寿厩舎・JRA12戦1勝・オープン特別レベル)は母の高評価を象徴する代表産駒で、3歳ホープフルSの世代として中央実証データを継続的に積み上げる存在となっています。
懸念
- 母ゴーマギーゴーにとって本馬は初のコントレイル配合・初のディープインパクト系直系父配合という新規軸の組み合わせで、コントレイル初年度産駒(2023年生・現3歳世代)の実証データは2025年JRA2歳サイアーランキング4位+2026年青葉賞G2勝ちの段階にあり、コントレイル産駒の本格的な実証はこれからの世代で蓄積される段階となります。
- 母系の伯母レベルにG1勝ち馬や年度代表馬クラスは並ばず、北米輸入血統系の独自路線として日本主流牝系(ジェンティルドンナ・アーモンドアイ・グランアレグリア等)と比較した場合の母系格はやや控えめの水準に整理されます。3代母Magibel自身も繁殖牝馬としてゴーマギーゴー(米国G2勝ち2回)とワリヤナ(米国・カナダステークス勝ち)の2頭の主要産駒を送り出した北米中位上層水準の家系背景となります。
- コントレイル×Ghostzapper系母父の配合データは現時点で詳細未公表で、コントレイル産駒におけるディープインパクト×米国主流母父配合の実証データもこれからの段階のため、芝中距離クラシック路線での適性発揮はレース実績で確認できるまでは未確定要素を含みます。
総額8000万円(1口200万円)は、現代日本最上位父コントレイル×Ghostzapper系母父×米国主流母系という3要素を備えた牡馬産駒として中位上層帯に位置します。日本主流の芝中距離クラシック路線での素質と、北米伝統牝系の独自背景を重視する検討者にとっては、父の市場性と母自身の米国G2勝ち2回の実証実績が両立した1頭となります。
評価スコア
| 評価軸 | スコア | 評価根拠 |
|---|---|---|
| 母の繁殖能力 | ★★★★☆ | 米国通算8戦3勝・G2勝ち2回(2016ガルフストリームパークオークスG2+2016ブラックアイドスーザンS G2)・ケンタッキーオークスG1 4着・獲得賞金42万8400ドル・吉田勝己氏75万ドル落札の高評価繁殖牝馬、ノーザンファーム入厩後5頭の産駒中3頭が中央勝ち上がり(オープンファイア・ゴーソーファー・ピカキウィ)の高勝ち上がり率実証 |
| 近親活躍度 | ★★★☆☆ | 3代母Magibel産駒にゴーマギーゴー(米国G2勝ち2回)+ワリヤナ(北米ステークス勝ち)の2頭、母系の北米実証は祖母代から2代続け、ノーザンファーム入厩後はオープンファイア(セレクトセール3億3000万円・JRA1勝・オープン特別)等の中央実証個体を輩出、ただしG1勝ち馬・年度代表馬クラス不在の北米中位上層牝系 |
| 父産駒適性 | ★★★★★ | コントレイルは2020年日本ダービー無敗三冠+ジャパンカップG1 2回+ホープフルSの歴史的G1 6勝馬、2025年JRA2歳サイアーランキング4位+2026年青葉賞G2ゴーイントゥスカイで重賞初制覇、2026年種付け料1800万円(社台SS第4位水準) |
| 配合評価 | ★★★☆☆ | ディープインパクト系直系父×Ghostzapper系母父×米国主流母系のアウトクロス型設計、Mr. Prospector系の5代以内クロス成立、コントレイル×Ghostzapper系母父配合の重賞実証データは詳細未公表で配合相性の実証は途上段階 |
| 価格妥当性 | ★★★★☆ | 8000万円(1口200万円)はコントレイル産駒平均7250万円を上回りクラブ中位上層帯、父の市場性(社台SS第4位水準)+母自身の米国G2勝ち2回+母産駒の中央勝ち上がり率の高さ実証で内容相応の標準的設定 |
| 総合評価 | ★★★★☆ | 加重平均3.80、父産駒適性(コントレイル歴史的G1 6勝馬+2025年JRA2歳サイアー4位)と母繁殖能力(米国G2勝ち2回+中央産駒勝ち上がり率の高さ)が突出した牽引材料、配合相性の途上段階と母系格の控えめ評価が中和材料 |
本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。