5軸 加重評価サマリー
AI評価レポート
グルファクシーの25 AI評価レポート
母グルファクシーの競走実績と特徴
母グルファクシーは2016年2月15日生まれの牝馬で、父ハービンジャー(GB)・母レクレドール・母父サンデーサイレンスの組み合わせから生まれた1頭です。生産は北海道白老町の社台コーポレーション白老ファーム、馬主はG1レーシングの個人馬主名義で出走を続けた中央条件戦線における中堅条件馬として整理されます。栗毛・牝馬の馬体で、調教師は美浦の堀宣行厩舎が現役期を手掛けました。
現役の通算成績はJRA中央10戦2勝・獲得賞金1411万円で、中央未勝利戦勝ち上がり+中央1勝クラス勝ち上がりまでの中央条件戦線における中堅条件馬の戦績を残した1頭となります。芝1800m〜2000mの中距離戦線での出走が中心で、3歳〜5歳までの中央条件戦線を継続出走した中央2勝条件帯までの中央条件馬として記録されます。
主要勝鞍は2020年8月22日新潟での3歳以上1勝クラス(芝・1勝目)の中央1勝クラス勝ちで、3歳までの中央未勝利戦勝ち上がり+古馬1勝クラスでの勝ち上がりまでの中央条件戦線における到達水準となります。中央条件戦線における2勝条件帯までの戦績で、重賞戦線における出走機会には恵まれずに現役期を終えた中央条件馬の1頭です。
中央条件戦線における出走履歴は2019年〜2021年に集中し、中央2勝条件帯までの中央条件戦線における勝ち上がりを果たした後に競走馬登録抹消の流れを経て繁殖入りした母としての位置付けとなります。中央重賞戦線における出走実証は無く、母グルファクシー自身の中央実証は中央2勝条件帯までの中堅条件馬の戦績にとどまる位置で整理されます。
中央競走馬登録抹消後の繁殖入りを経て、白老ファームの繁殖陣に加わる形で繁殖キャリアを開始しました。これまでの繁殖入り後の主な産駒として、2023年3月の初産駒となるティナンヴァランタ(2023・牝・栗毛・父キタサンブラック)が中央デビューを果たし、現役の中央条件戦線における出走を継続している1頭となります。さらに2024年生まれのグルファクシーの2024(父ニューイヤーズデイ)も次世代産駒として控え、本馬グルファクシーの25(2025年生・牡・栗毛・父モーリス)が3頭目の産駒の位置に並びます。
母グルファクシー自身の中央条件戦線における戦績は中央2勝条件帯までの中堅条件馬の水準にとどまる位置で整理され、繁殖牝馬としての中央重賞勝ち産駒輩出実証は現時点で確認できる段階に至っていません。3頭目の産駒となる本馬の段階で中央条件戦線における2勝条件帯までの中堅条件馬を母に持つ繁殖入り間もない母系の構成となります。
母系の血統的支柱は母グルファクシー自身の戦績ではなく、祖母レクレドールの中央G2勝ち+中央G3勝ちの中央重賞2勝の中堅上位水準の戦績と、その背景に広がる名牝系ダイナサッシュ系の歴代世代を超えた中央G1戦線における集中蓄積構造が中心となり、本馬の母系の血統的個性の中軸を形成する位置となります。
母父ハービンジャーと母系背景
母父にあたるハービンジャー(GB)は2006年3月12日生まれの英国産で、父Dansili(GB)・母Penang Pearl(GB)・母父Beringの組み合わせから生まれたダンチヒ系の名種牡馬の1頭です。現役通算成績は欧州9戦6勝で、2010年7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスG1(英アスコット・芝2400m)を11馬身差の歴代屈指の圧勝で制した英国の中央G1勝ち牡馬として整理されます。同年の国際クラシフィケーション・サラブレッドランキング世界1位を獲得した中央G1勝ち牡馬で、欧州芝中距離戦線における歴代屈指の主力種牡馬の地位を確立した1頭です。
ハービンジャー(GB)は2011年に日本へ輸入されて社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、2014年の初年度産駒の中央デビュー以降、現代日本軽種馬市場における中堅上位水準の主力種牡馬の1頭として継続的な活躍を続ける現役種牡馬となります。
産駒の中央G1勝ち実証は、2017年10月のディアドラの秋華賞G1勝ち(産駒の中央G1初制覇)+2018年12月のブラストワンピースの有馬記念G1勝ち+2019年5月のノームコアのヴィクトリアマイルG1勝ち+2024年10月のチェルヴィニアの秋華賞G1勝ち+2024年5月のチェルヴィニアのオークスG1勝ちの中央G1複数勝ち産駒輩出体制を備えた中堅上位水準の主力種牡馬として整理されます。
ハービンジャー産駒の距離適性は芝1600m〜2600mの中距離〜中長距離戦線が中心で、特に芝2000mの根幹距離における中央重賞戦線の上位入着実証が突出し、重賞勝ちの約4割が芝2000mに集中する芝中距離主軸の種牡馬として整理されます。母父としても日本軽種馬市場における主力ニックス血統の1つで、中央G1勝ち産駒輩出経路は母父サンデーサイレンス系・母父キングカメハメハ系との配合に集中する血統的方向性が明確な現役種牡馬となります。
母系の中軸を形成するのが、本馬の祖母にあたるレクレドールです。レクレドールは2001年2月24日生まれの黒鹿毛で、父サンデーサイレンス・母ゴールデンサッシュ・母父ディクタス(FR)の組み合わせから生まれた中央重賞2勝の中堅上位水準の現役期戦績を残した1頭となります。生産は北海道白老町の白老ファーム、馬主はサンデーレーシング、調教師は栗東の池江泰郎厩舎が現役期を手掛けました。
レクレドールの現役通算成績はJRA中央27戦4勝・獲得賞金1億8488万5000円で、中央G2勝ち+中央G3勝ち+中央G1戦線における出走の中堅上位水準の戦績を残した1頭です。主要勝鞍は2004年9月19日阪神での関西テレビ放送賞ローズステークスG2(芝1800m)の中央G2勝ちと、2005年8月14日札幌でのクイーンステークスG3(芝1800m)の中央G3勝ちの中央重賞2勝で、3歳秋の中央クラシック路線における中央G2勝ち+4歳古馬牝馬中距離戦線における中央G3勝ちの中央重賞2勝の中堅上位水準の戦績となります。
レクレドール自身の中央G1戦線における到達は、2005年5月のヴィクトリアマイルG1+2005年11月のエリザベス女王杯G1への出走で頭打ちとなり、中央G1勝ちの達成は無いものの、中央G2+G3の中央重賞2勝の中堅上位水準の戦績で現役を終えた中央重賞勝ち牝馬として整理されます。中央重賞2勝+G1戦線出走の中堅上位水準の戦績で繁殖入りした後に、白老ファームの繁殖陣に加わり10頭の産駒を輩出した名牝系の中軸繁殖牝馬の地位を確保した1頭となります。
母父ディクタス(FR)は1967年生まれのフランス産で、父Sangerie・母Doronicの組み合わせから生まれた仏国の中央G1勝ち馬の1頭です。フランスのジャック・ル・マロワ賞G1勝ち+ムーラン・ド・ロンシャン賞G1勝ちの仏G1 2勝の中堅上位水準の戦績を残した1頭で、種牡馬入り後の輸入を経て社台ファームで繋養された仏G1勝ち牡馬の血脈です。曾祖母にあたるゴールデンサッシュは父ディクタス×母ダイナサッシュの組み合わせから生まれた繁殖牝馬の1頭で、自身は中央5戦未勝利の戦績ですが、繁殖入り後に歴代屈指の名牝として19頭の産駒を輩出した日本軽種馬市場における名牝系の中軸繁殖牝馬の地位を確立した1頭となります。
近親活躍馬と母系の厚み
母グルファクシーの近親には、ダイナサッシュ牝系(ロイヤルサッシュ系)の名牝系の歴代世代を超えた中央G1戦線における集中蓄積構造を備えた血統的支えが並びます。母系の中央実証は曾祖母ゴールデンサッシュの全弟サッカーボーイの中央G1マイルチャンピオンシップ勝ち+ゴールデンサッシュ産駒ステイゴールドの中央G1天皇賞春勝ち+海外G1香港ヴァーズ勝ちの英愛日本の中央〜海外G1戦線における集中蓄積構造で整理される名牝系の1つです。
本馬の曾祖母にあたるゴールデンサッシュは1988年4月23日生まれの栗毛で、父ディクタス(FR)・母ダイナサッシュ(母父ノーザンテースト)の組み合わせから生まれた繁殖牝馬の1頭です。自身の現役期戦績は中央5戦未勝利+獲得賞金310万円の中央未勝利戦戦績ですが、繁殖入り後は1993年〜2012年にかけて19頭の産駒を輩出する日本軽種馬市場における歴代屈指の繁殖牝馬の地位を確立した1頭となります。
ゴールデンサッシュの中央G1勝ち産駒として、1994年生まれのステイゴールド(2001年香港ヴァーズG1勝ち+2002年天皇賞春G1勝ち)が代表産駒の中軸を形成します。ステイゴールドは中央G1+海外G1の中央〜海外G1 2勝の中央芝中長距離戦線における歴代屈指のシルバーコレクター+晩成型G1勝ち牡馬として整理される1頭で、種牡馬入り後は2011年三冠馬+凱旋門賞G1 2着2回のオルフェーヴル(2008年生)+中央G1 6勝のゴールドシップ(2009年生)+2010年宝塚記念G1勝ちのドリームジャーニー(2004年生)を輩出した日本軽種馬市場における歴代屈指の主力種牡馬の1頭となります。本馬の母系の血統的個性は、ステイゴールドの母ゴールデンサッシュが本馬の曾祖母にあたる位置の名牝系として整理されます。
さらに本馬の曾祖母ゴールデンサッシュの全弟にあたるサッカーボーイ(1985年生・牡)は中央G1マイルチャンピオンシップ勝ち(1988年)の中央G1勝ち牡馬+種牡馬入り後にナリタトップロード(1999年菊花賞G1勝ち)を輩出した中央G1勝ち産駒輩出種牡馬の1頭で、本馬の母系の血統的個性の祖世代における直接的な源泉の1つとなります。
本馬の母系の傍系で現代日本軽種馬市場における中央G1戦線での集中蓄積を担うのが、本馬の祖母レクレドールの半妹キューティゴールド(2004年生・牝・父フレンチデピュティ・母ゴールデンサッシュ)を母に持つショウナンパンドラ(2011年生・牝・父ディープインパクト・母キューティゴールド)です。ショウナンパンドラは2014年10月19日京都での秋華賞G1(芝2000m)+2015年11月29日東京でのジャパンカップG1(芝2400m)の中央G1 2勝+2015年9月27日のオールカマーG2勝ち+2014年エリザベス女王杯G1 3着の中央G1 2勝+中央G2勝ち+中央G1掲示板入着の現役期歴代屈指の中央G1勝ち牝馬の1頭となります。
ショウナンパンドラは本馬の母グルファクシーから見ると、母の母レクレドールの半妹キューティゴールドの実娘にあたる位置にあり、本馬から見るとショウナンパンドラの祖母と本馬の曾祖母がともにゴールデンサッシュで一致する母系の従姉的位置の中央G1 2勝牝馬として整理されます。本馬の3代血統表における母系の血統的個性の中軸に、現役の中央G1 2勝牝馬+中央G1 3着の主力中央G1勝ち牝馬の血統的支えを母系傍系の位置に確保する母系の構成となります。
本馬の半叔父にあたるベルーフ(2012年1月21日生・牡・鹿毛・父ハービンジャー(GB)・母レクレドール)は中央26戦3勝・獲得賞金1億5020万円で、2015年1月18日中山での京成杯G3(芝2000m)を3番人気から大外一気で制した中央G3勝ちの1頭です。京成杯G3勝ち+獲得賞金1億円超えの中央重賞勝ち牡馬として整理され、本馬の母系の中央実証データの中核を形成する構成要素の1つとなります。父ハービンジャー×母レクレドールの組み合わせから本馬の母グルファクシーの全兄にあたる位置で、本馬の母グルファクシー(父ハービンジャー×母レクレドール)と完全同配合の半叔父として、本馬の母系における中央G3勝ち実証の直接的な提示となる位置にあります。
本馬の半叔父にあたるクラージュドール(2010年4月6日生・牡・鹿毛・父キングカメハメハ・母レクレドール)は中央〜地方の長距離戦線における出走を継続した1頭で、2018年4月25日大井での金盃JpnIII(地方重賞ダ2400m)を制した地方重賞勝ち+中央条件戦線における中堅条件馬の戦績を残した1頭となります。地方重賞勝ち+中央条件戦線の出走実証の中堅条件馬として、本馬の母系における中央〜地方戦線における重賞勝ち実証の構成要素の1つとなります。
本馬の半叔父にあたるポルトドール(2020年生・牡・栗毛・父モーリス・母レクレドール)は本馬と完全同父配合の半叔父にあたる位置で、現役の中央条件戦線における出走を継続する1頭となります。本馬と同じ父モーリス×母系レクレドールの組み合わせから生まれた半叔父として、配合の方向性における直接的な前例の1つとなる位置にあります。
母系の中央G1戦線における集中蓄積構造は、曾祖母の全弟サッカーボーイの中央G1マイルCS勝ち+曾祖母産駒ステイゴールドの中央G1天皇賞春勝ち+海外G1香港ヴァーズ勝ち+ステイゴールド産駒オルフェーヴル(本馬から見て母系傍系の中央G1 6勝+海外G1凱旋門賞2着2回)+ステイゴールド産駒ゴールドシップ(本馬から見て母系傍系の中央G1 6勝)+曾祖母の半姪ショウナンパンドラの中央G1 2勝+祖母レクレドールの中央G2+G3勝ち+半叔父ベルーフの中央G3京成杯勝ち+半叔父クラージュドールの地方重賞金盃勝ちの歴代世代を超えた中央G1戦線における集中度を備えた構造で並び、母系の血統的厚みは中堅上位帯の母系の1つとして整理される構造を備えた1頭です。
父馬モーリスについて
モーリスは2011年3月2日生まれの鹿毛で、父スクリーンヒーロー・母メジロフランシス・母父カーネギーというロベルト系・欧州ノーザンダンサー系の母系を背景に持つ血統に属します。現役通算成績はJRA中央15戦8勝+海外3戦3勝の通算18戦11勝・賞金10億8368万5700円で、2015年安田記念G1+2015年マイルチャンピオンシップG1+2015年香港マイルG1+2016年チャンピオンズマイルG1+2016年天皇賞秋G1+2016年香港カップG1の中央G1+海外G1の中央〜海外G1 6勝の歴代屈指の中央G1勝ち牡馬として活躍した1頭です。2015年のJRA賞年度代表馬+最優秀短距離馬+2016年のJRA賞特別賞を獲得した中央G1勝ち牡馬で、引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、現代日本軽種馬市場の主力種牡馬の1頭として活躍中の現役種牡馬となります。
父産駒の傾向と距離適性
モーリスは2017年種牡馬入り後、2021年の初年度産駒(2018年生世代)から本格的な中央デビューを開始し、初年度産駒からの中央G1勝ち産駒輩出を達成した主力新種牡馬として活躍を続ける現役種牡馬の1頭となります。2024年のJRA種牡馬リーディングで第6位にランクインし、現代日本軽種馬市場における安定上位帯の主力種牡馬の地位を確保した1頭となります。
産駒の中央G1勝ち実証は、2021年10月3日中山でのスプリンターズステークスG1(芝1200m)を制したピクシーナイト(2018年生・牡・母父キングヘイロー)の中央G1初制覇に始まり、2022年11月13日阪神でのエリザベス女王杯G1(芝2200m)勝ちのジェラルディーナ(2018年生・牝・母父ステイゴールド)+2023年4月2日阪神での大阪杯G1(芝2000m)勝ちのジャックドール(2018年生・牡・母父スピニングワールド)+2024年12月15日阪神での朝日杯フューチュリティステークスG1(芝1600m)勝ちのアドマイヤズーム(2022年生・牡)の中央G1 4勝産駒輩出体制を備えた中堅上位水準の主力種牡馬として整理されます。
2025年の現役世代では、シュトラウス・ノースブリッジ・ディヴィーナ・ラーグルフ・ダノンマッキンリーらの中央重賞勝ち産駒+多数の中央条件戦線における勝ち上がり産駒群を継続的に輩出する中堅上位水準の主力種牡馬の血統的支柱を確保する現役種牡馬となります。中央芝マイル〜中距離戦線における中央重賞戦線の上位入着産駒+短距離G1勝ちのピクシーナイト+マイルG1勝ちのアドマイヤズーム+中距離G1勝ちのジャックドール+牝馬中距離G1勝ちのジェラルディーナの中央G1勝ち産駒の幅広い距離帯における輩出体制を備えた現役主力種牡馬の地位を確立した1頭です。
産駒の距離適性は芝1800m〜2200mの中距離戦線が中心で、平均勝利距離は芝1800m台に集中する芝中距離主軸の種牡馬として整理されます。芝2200m超の中長距離戦線では成績がやや落ち込む形となり、芝マイル〜中距離戦線における中央重賞戦線の中軸を担う現役主力種牡馬の1頭です。スプリント戦線+マイル戦線+中距離戦線+牝馬中距離戦線の中央G1勝ち産駒の幅広い距離帯における輩出体制が現役主力種牡馬としての血統的個性の中軸となります。
母父との配合相性では、母父サンデーサイレンス系全般+母父キングヘイロー(リファール系)+母父ステイゴールド(サンデーサイレンス系)+母父スペシャルウィーク(サンデーサイレンス系)との組み合わせから中央G1勝ち産駒を継続輩出する形で実証データが蓄積され、特にサンデーサイレンス系の母父との組み合わせにおける中央G1勝ち産駒の集中蓄積が現役主力種牡馬としての血統的個性の中軸を形成します。本馬の母父ハービンジャー(GB)系(ダンチヒ系)との配合からの中央G1勝ち産駒輩出実証は現時点で確認できる段階に至っていません。
成長型は晩成傾向が強く、本格化が3歳秋以降〜古馬戦線に集中する芝中距離主軸の主力種牡馬として整理されます。2026年の種付料は600万円で、前年800万円から下落した社台スタリオンステーション主力種牡馬帯の中位水準に位置を取る現役種牡馬の1頭となります。種付頭数の推移は2023年158頭・2024年122頭・2025年97頭と漸減傾向を示しており、産駒の実証データの集約に対応した中位水準の運用フェーズに移行した1頭として整理されます。
馬場適性は芝の良馬場〜稍重まで幅広く対応し、勝率水準の振れは限定的に推移しています。父スクリーンヒーロー(ロベルト系)+祖父グラスワンダー(ロベルト系)の父系から欧州的なパワー+タフネスを伝える血統的方向性で、現代日本軽種馬市場におけるサンデーサイレンス系主流のスピード競馬とは異なる芝中距離戦線でのタフさを産駒群に伝える主力種牡馬の血統的個性を備えた1頭です。中央条件戦線における勝ち上がり率+中央重賞戦線の上位入着実証+中央G1勝ち産駒の継続的輩出を兼ね備えた現役主力種牡馬の地位を継続する中堅上位水準の血統的支柱となります。
配合評価
父モーリス(母父カーネギー=ノーザンダンサー系)×母グルファクシー(父ハービンジャー(GB)=ダンチヒ系)の配合から、欧州ノーザンダンサー系の血統的厚みを父母両側から3代血統表に組み込む設計となります。父モーリスの父系スクリーンヒーロー(父グラスワンダー=ロベルト系)+母父カーネギー(Sadler's Wells直仔=ノーザンダンサー孫)+母父父ハービンジャー(GB)(父Dansili=Danzig孫=ノーザンダンサー曾孫)の3軸からノーザンダンサー系の血脈を3代血統表内に並列配置する血統構造となります。
サンデーサイレンスは本馬の3代血統表内に直接登場しない位置で、本馬の祖母レクレドールの父サンデーサイレンスが本馬の4代血統表内に登場する母系祖父位置のサンデーサイレンスの内包構造となります。サンデーサイレンス4×5以遠のクロスは発生しない設計で、現代日本軽種馬市場における中央芝中距離戦線の黄金配合構造であるサンデーサイレンス3×4クロスは本馬の血統表内には発生しない配合方向性となります。
サンデーサイレンス系を3代血統表内に持たない父モーリスは、母系のサンデーサイレンスを母父母父位置に内包する設計の本馬において、サンデーサイレンス4代目のクロス自体は発生しないものの、母系に欧州主力血統+サンデーサイレンス系の融合構造を確保した1頭となります。父モーリス自身が「サンデーサイレンスを父系に持たない種牡馬として、母父サンデーサイレンス系の繁殖牝馬との配合で中央G1勝ち産駒を輩出する」血統的方向性を持つ点が、本馬の3代血統表における配合構造の中軸となります。
ノーザンダンサーのクロスは本馬の3代血統表内に多重で発生する設計で、父モーリスの父父父Roberto系統+父モーリス母父カーネギーのSadler's Wells系統+母父ハービンジャー(GB)のDanzig系統+母系Dansili系統の4軸経路からノーザンダンサーの5×5×5以内の多重クロスが発生し、欧州主力血統の集中度を3代血統表内に確保する構造となります。
配合面の実証データとしては、父モーリス×母父ハービンジャー(GB)系の同配合からの中央G1勝ち産駒の登場は現時点で確認できる段階に至っていません。モーリス産駒の最有力ニックス群は母父サンデーサイレンス系(ピクシーナイト母父キングヘイロー=リファール系+ジェラルディーナ母父ステイゴールド+ジャックドール母父スピニングワールド+アドマイヤズーム母父系の各中央G1勝ち産駒)に集中蓄積する形で実証データが並ぶ段階で、本馬の母父ハービンジャー(GB)系との配合経路は同種牡馬の中央G1勝ち産駒輩出の主軸経路とは異なる方向性の配合となります。
ただし、本馬の半叔父にあたるポルトドール(2020年生・父モーリス・母レクレドール)が現役の中央条件戦線における出走を継続する位置にあり、父モーリス×祖母レクレドール経由の母系の配合における前例の1つとして整理されます。本馬は父モーリス×母グルファクシー(母父ハービンジャー)の組み合わせで、半叔父ポルトドール(父モーリス×祖母レクレドール直)とは母父位置が異なる組み合わせとなり、配合の直接の同型ではない点も整理事項の1つとなります。
距離適性面では、父モーリスの芝マイル〜中距離主軸+母父ハービンジャー(GB)の芝中距離〜中長距離主軸+母系のレクレドールの中央G2 1800m+G3 1800m勝ちの芝中距離主軸+本馬の半叔父ベルーフの中央G3京成杯 2000m勝ちの芝中距離主軸の距離適性が交差する組み合わせで、芝1800m〜2200mの中央条件戦線〜中央重賞戦線における中堅水準への到達を狙う配合設計として整理されます。
3代血統表の構造を整理すると、父モーリス(スクリーンヒーロー×メジロフランシス・母父カーネギー)+母グルファクシー(ハービンジャー×レクレドール・母父サンデーサイレンス)の組み合わせから、ロベルト系+Sadler's Wells系+Danzig系の欧州主力血統+母系のサンデーサイレンス内包構造+ダイナサッシュ系名牝系の母系の血統的支柱が3代血統表内に並ぶ設計となります。配合方向性は中央芝中距離戦線における晩成型の中堅水準への到達を狙う組み合わせで、母系の中央重賞2勝の祖母レクレドール+母系傍系の中央G1 2勝のショウナンパンドラ+母系の半叔父ベルーフの中央G3勝ち+父モーリスの中央G1 4勝産駒輩出体制の4軸が交差する血統的構造となります。
総合所見
本馬グルファクシーの25は、ダイナサッシュ牝系(ロイヤルサッシュ系)の歴代世代を超えた中央〜海外G1戦線における集中蓄積構造を備えた名牝系の血統的支柱と、祖母レクレドールの中央G2ローズステークス勝ち+中央G3クイーンステークス勝ちの中央重賞2勝の中堅上位水準の戦績と、母系傍系の中央G1 2勝牝馬ショウナンパンドラ(秋華賞・ジャパンカップ)の血脈と、本馬の半叔父ベルーフの中央G3京成杯勝ちの直接的母系実証と、父モーリスの2024年JRAサイアー6位+中央G1 4勝産駒輩出体制の主力種牡馬の血統的支柱が交差する中央芝マイル〜中距離戦線における中堅水準の血統的個性を備えた1頭として整理されます。
母系の中央実証データは、曾祖母ゴールデンサッシュの全弟サッカーボーイの中央G1マイルCS勝ち+ゴールデンサッシュ産駒ステイゴールドの中央G1天皇賞春+海外G1香港ヴァーズ勝ち+ステイゴールド産駒オルフェーヴル(母系傍系の中央G1 6勝+凱旋門賞2着2回)+ステイゴールド産駒ゴールドシップ(母系傍系の中央G1 6勝)+曾祖母の半姪ショウナンパンドラの中央G1 2勝+祖母レクレドールの中央G2+G3勝ち+半叔父ベルーフの中央G3勝ち+半叔父クラージュドールの地方重賞勝ちの歴代世代を超えた中央G1戦線における集中度を備えた構造で並び、母系の血統的厚みは中堅上位帯の名牝系の1つとして整理される構造を備えた1頭です。
母グルファクシー自身の戦績は中央2勝条件帯までの中堅条件馬の水準にとどまる位置で、繁殖牝馬としての中央重賞勝ち産駒輩出実証は現時点で確認できる段階に至っていません。中央条件戦線における2勝条件帯までの戦績を残した母自身の中央実証の薄さは留意要素となりますが、祖母レクレドールの中央重賞2勝+母系傍系の中央G1 2勝牝馬ショウナンパンドラ+半叔父ベルーフの中央G3勝ちの母系全体の中央重賞戦線における集中蓄積構造が補完する血統的構造の1つとなります。
配合面では父モーリス×母父ハービンジャー(GB)系の同配合からの中央G1勝ち産駒の登場は現時点で確認できる段階に至っていない点と、サンデーサイレンスの3代以内クロスが発生しない設計の点が留意要素となります。父モーリスの中央G1勝ち産駒輩出経路は母父サンデーサイレンス系に集中蓄積する形で実証データが並ぶ段階で、本馬の母父ハービンジャー系経路はモーリス産駒の主軸ニックス群とは異なる方向性の配合となります。一方で母系の名牝系の血統的厚み+欧州ノーザンダンサー系の多重クロスを3代血統表内に確保する設計の点は、欧州主力血統の集中度の側面における血統的支えを母父位置に内包する組み合わせとなります。
価格3000万円(1口75万円・40口)は、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集における全体平均5500万円(牡馬平均6300万円)を大幅に下回る最安値帯の設定で、サンデー2026募集のモーリス産駒4頭(アステリックスの25 6000万円・フローレスマジックの25 5000万円・カービングパスの25 4000万円・本馬3000万円)の中の最安値の設定となります。母グルファクシー自身の中央2勝条件帯までの戦績+繁殖入り間もない3頭目の産駒+父モーリスの中央G1勝ち産駒輩出経路における母父ハービンジャー系経路の実証データの薄さを反映した最安値帯の価格設定として整理され、名牝系の母系の血統的厚み+祖母レクレドールの中央重賞2勝+母系傍系の中央G1 2勝牝馬の血脈+父モーリスの主力種牡馬としての血統的支柱を背景に置いた価格妥当性を備えた組み合わせの1頭となります。本馬の評価は当方独自のアルゴリズムによる5軸の加重評価で算出した総合評価で整理されます。
評価スコア
| 評価軸 | スコア |
|---|---|
| 母繁殖実績 | ★★☆☆☆ |
| 近親活躍 | ★★★★☆ |
| 父産駒傾向 | ★★★★☆ |
| 配合評価 | ★★★☆☆ |
| 価格妥当性 | ★★★★☆ |
| 総合評価 | ★★★☆☆ |