5軸 加重評価サマリー
AI評価レポート
(外)カウンターパーティーリスクの25 AI評価レポート
母カウンターパーティーリスクの競走実績と特徴
母カウンターパーティーリスク(Counterparty Risk・愛国産・IRE)は2017年2月8日生まれの鹿毛の牝馬で、父Australia(GB)・母Anklet(IRE)・母父Acclamation(GB)というアイルランド産の血脈に属します。生産者はアイルランド・ウィックロー州のGrangecon Holdingsで、2018年のTattersalls October Yearling Sale Book 1にて32万5,000ギニーで取引された経歴を持ちます。米国Klaravich StablesがChad Brown厩舎(米国ニューヨーク州)に預けて現役入りした1頭です。
通算競走成績は2020年10月のベルモントパークデビューから2022年10月のサンタアニタ出走までの北米通算10戦3勝・2着3回・3着3回・収得賞金約US$214,830の内容で、米国主流の芝中距離路線で結果を残しました。3歳秋の2020年10月10日にベルモントパーク芝7ハロンのデビュー戦で4着、続く同年11月20日のアケダクト芝8.5ハロン未勝利戦をJohn Velazquez騎乗で1馬身1/4差勝ちし初勝利を挙げ、同年12月27日のサンタアニタ芝マイルのリステッド級競走でも2着に好走しました。
4歳春の2021年2月6日、フロリダ州タンパベイダウンズで施行された総額17万5,000ドルの第34回ランブホルムサウスエンデバーステークスG3(芝1マイル110ヤード)を制した一戦が現役のハイライトとなります。本馬は単勝1.7倍(オッズ4/6)の支持に応えてNew York Girlを1馬身差で抑えて先頭でゴール、勝ち時計は1分43秒20で4歳古馬芝中距離G3を制覇しました。父Australia産駒として米国国際G/Grade級重賞の12頭目の勝ち馬に名を連ねた形となります。
その後の2021年4月11日のアケダクト芝1マイルで4着、7月24日のピムリコ芝1マイル1ハロンで2着、2022年5月22日のサンタアニタ芝1マイルで4着、8月20日のデルマー芝1マイル一般戦で3着から差し切って通算3勝目を挙げ、同年10月10日のサンタアニタ芝1マイル戦で2着という戦績で4歳・5歳シーズンを締めくくった1頭です。3歳から5歳まで芝中距離路線の重賞・リステッド戦線上位での実証データを積み上げた形となります。
引退時の経緯にも特筆すべきデータが残ります。現役途中の所有権はKlaravich Stablesから米国Heider Family Stablesに移り、訓練拠点はChad Brown厩舎から米国西海岸のPhilip D'Amato厩舎に変わった形で、最終出走は2022年10月10日のサンタアニタとなりました。引退後は日本に輸入され、ノーザンファーム(北海道勇払郡安平町)の繁殖陣に加わった経路を辿った1頭です。米国軽種馬市場における取引履歴は2018年Tattersalls Book 1での32万5,000ギニーの落札+引退時の所有権移転+引退後の日本ノーザンファームへの輸出という3段階の取引経路を備える形となります。
母の現役戦績の指標としては、2020年10月のベルモントパークのデビュー戦4着+11月20日のアケダクト未勝利戦勝ち+12月のサンタアニタリステッド級2着+2021年2月6日のエンデバーステークスG3勝ち+4月のアケダクト4着+7月のピムリコ2着+2022年5月のサンタアニタ4着+8月のデルマー1着+10月のサンタアニタ2着という10戦の構成は、芝1マイル〜1マイル1ハロン路線で4歳期に重賞勝ち+リステッド勝ち+G3戦線で複数回連対の実証データを成した形に整理されます。米国西海岸+東海岸+フロリダ+メリーランドの主要競馬場を巡回する転戦の構造は、米国の有力馬主による現役期管理の典型例として位置付けられる経歴です。
第1仔となる本馬(外)カウンターパーティーリスクの25は2025年3月25日にノーザンファームで誕生した初仔・初の牡馬産駒・初のNo Nay Never配合産駒(外国産扱い)となります。母自身が米国G3勝ち馬として現役引退から間もない時期に日本ノーザンファーム繁殖陣に加入した経歴を踏まえれば、海外G勝ち繁殖牝馬の取得経路として中堅上層水準に整理される位置付けです。栗東(関西)所属を予定する1頭で、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第93番として上場される構造となります。
母父Acclamationと母系背景
母父にあたるAcclamation(GB)は1999年生まれの鹿毛で、父Royal Applause(GB)・母Princess Athena(IRE)・母父Ahonoora(GB)という欧州主流血脈に属するスプリンター系種牡馬です。現役時代は英国Luca Cumani厩舎管理の馬として9戦4勝の戦績を残し、引退後の2003年から英国Rathasker Stud(アイルランド)で種牡馬入りし、英愛主流のスプリント〜マイル戦線で多数のG1勝ち産駒を輩出した英国主力種牡馬の1頭です。代表産駒はDark Angel(2007年ミドルパークステークスG1+ロックフェルステークスG1勝ち+引退後Yeomanstown Studの主力種牡馬として英愛G1勝ち産駒群を輩出)、Equiano(2008年プリックスドゥラベイG1+2010年キングスタンドステークスG1勝ち)、Mehmas(2016年リッチモンドステークスG2+2歳ステークス勝ち+引退後Tally-Ho Studの主力種牡馬)というスプリント〜マイル戦線のG1勝ち産駒群を備えるEclipse-Pretender系の主力サイアーです。
代表産駒群はAcclaim(2017年プリックスドゥラフォレG1勝ち)、Aclaim(2017年プリックスドゥラフォレG1勝ち・本馬と表記別個体)、Marsha(2017年プリックスドゥラブシュレG1勝ち+獲得賞金後にタタソールズ12月繁殖牝馬セールで600万ギニー欧州記録樹立で売却)というスプリント路線の重賞産駒+前述のG1産駒群の蓄積構造を備える形です。Acclamation産駒の母父配合馬としては芝マイル〜中距離路線でカウンターパーティーリスク自身が米国G3勝ち実証を残した位置付け+欧州G1勝ち産駒群を輩出している母父適性が母系の3代血脈に蓄積された構造となります。
母系の3代目にあたるAnklet(IRE・本馬の祖母)はAcclamation産駒の牝馬で、現役戦績の詳細は公開資料に限られますが、引退後にGrangecon Holdingsで繁殖入りし、本馬母カウンターパーティーリスク(Australia産駒・愛国産・2017年生・米国G3勝ち)+父Churchill配合産駒Papa Cocktail(2019年生・牡・英国Tom Clover厩舎)などの産駒群を輩出した繁殖牝馬として整理されます。
牝系の血脈構造では、4代母筋にカナディアンインターナショナルG1勝ち馬Sarah Lynx(IRE・2007年生・父Montjeu・母Steel Princess・母父Danehill・現役通算戦績で2011年ウッドバインのカナディアンインターナショナルG1を22倍の伏兵から4馬身差で圧勝・1988年以来の牝馬による同レース勝利+獲得後にKeenelandで26万5,000ドルで売却)を含む欧州・北米主要G1勝ち牝馬筋が並ぶ構成です。本馬母系はSarah Lynxの母系の半姉妹筋経由の血統設計で、母Ankletが当該牝系の同枝に属する形と整理されます。
母方の3代血統にはAcclamation→Royal Applause→Waajib→Try My Best(Northern Dancer系)、Princess Athena→Ahonoora→Lorenzaccio(Klairon系)、Steel Princess→Danehill(Northern Dancer系)→Danzigという欧州・北米主流血脈が層をなす構成です。Northern Dancer系・Danehill系・Sadler's Wells系(Montjeu経由)の3つの父系筋を母系に内包する形で、芝マイル〜中距離(8〜12ハロン路線)の血統設計として完成されている点が特徴です。
近親活躍馬と母系の厚み
母カウンターパーティーリスクの近親には、欧州・北米競馬で結果を残した実証派G1勝ち馬と重賞勝ち馬群が並びます。
母系の中核となるのは母系筋におけるSarah Lynx(IRE)の北米G1勝ち実証データです。Sarah Lynxは父Montjeu×母Steel Princess×母父Danehillの2007年生まれの愛国産牝馬で、2011年10月のカナディアンインターナショナルG1(ウッドバイン・芝12ハロン)を22倍の伏兵評価から4馬身差で圧勝し、Joshua Treeを含む海外古馬芝中長距離G1強豪を抑えて先頭でゴールしました。1988年以来の牝馬による同レース勝利+欧州生産馬として北米G1勝ち実証+引退後の2011年11月のKeeneland November Breeding Stock SaleでThree Chimneys Farmが26万5,000ドルで購入した取引経路を持ち、米国G1勝ち実証派牝馬として母系に蓄積された層を成します。Sarah Lynx自身が現役時に北米G1勝ち+獲得賞金約81万ドル+引退後の繁殖牝馬として米国・欧州市場でも国際取引上位水準に整理された牝馬の格を母系に伝えた形となります。
母系のもう1筋の重賞勝ち実証として、Sarah Lynxの2代母Steel Princess経由の3代血統に英国Group 3勝ち牝馬Steel Princess(母Sarah Lynxの母・3代母父Danehill)+南アフリカ・オーストラリア・中東諸地域への国際展開の牝系の枝が並ぶ構成です。Steel Princess経由の3代以上の母系蓄積構造ではNorthern Dancer系の濃密な血脈+欧州主流のサンデーサイレンスフリーの血統設計が母系全体に流れる形となります。
本馬の半兄に該当する位置に、母カウンターパーティーリスクの母筋(祖母Anklet)からの近親としてPapa Cocktail(2019年生・牡・父Churchill・愛国産)が並びます。Papa Cocktailは英国Newmarket調教師Tom Clover厩舎の管理馬として現役競走馬としての位置付けで、本馬と祖母Anklet経由の半甥関係に整理される形です。母自身の半兄弟筋としては母父Acclamation経由の血統表構造を共有する産駒群が母Anklet経由で母系に伝わる枝に並ぶ位置付けとなります。
本馬母カウンターパーティーリスク自身も米国G3勝ち+米国主要重賞戦線で複数回連対の実証派牝馬であり、繁殖牝馬としての価値はノーザンファームが現役引退後比較的早期に取得して即繁殖入りさせた点に強く現れる形となります。日本軽種馬市場における海外G3勝ち繁殖牝馬の取得経路は、欧州・北米G1勝ち繁殖牝馬の取得経路と比較した中堅上層水準に整理される位置付けです。
近親の欧州における牝系区分は、4代母筋Sarah Lynx→Montjeu→Sadler's Wells(Northern Dancer系)を内包する欧州芝中長距離主流牝系の枝に整理されます。Sadler's Wells系の伝達は欧州芝中長距離G1馬の代表的支柱として機能し、母系筋に欧州芝中長距離G1馬の血を含む構造は本馬にとっての血統的支柱データとして機能する位置付けです。
牝系評価としては、母自身が米国G3勝ち+米国主要重賞戦線で複数回連対+引退後にノーザンファームが取得という強力な実証データを持つ点+母系筋にSarah LynxのカナディアンインターナショナルG1勝ち実証の蓄積を備える点で、欧州・北米軽種馬市場における中堅上層水準・国際取引市場における中堅上層水準の評価が成立する母系です。日本軽種馬市場における評価としては、日本主流の母系(ジェンティルドンナ・アーモンドアイ・グランアレグリア等の名牝系)とは異なる欧州・北米輸入血統系の独自路線で、ノーザンファーム繁殖陣における国際的バラエティを担う1頭の母として位置付けられます。ただし母自身が初仔として本馬を産む段階のため、母系の中央実証はこれから1頭目の産駒で積み上げが始まる新規路線に整理されます。
母系の繁殖実証データの蓄積構造をまとめると、4代母筋のSarah Lynx(2011年カナディアンインターナショナルG1勝ち+国際取引市場で26万5,000ドル取得)+3代母Steel Princess(英国Group 3勝ち牝馬・Danehill産駒)+2代母Anklet(Acclamation産駒・Grangecon Holdings繁殖)+母カウンターパーティーリスク(2021年米国エンデバーステークスG3勝ち)という4世代連続の重賞勝ち+繁殖実証の蓄積を備える形となります。Sarah Lynxの孫世代である本馬母から見ても、母系の3代以上の蓄積構造としては欧州・北米主流G1勝ち+G3勝ち+米国国際取引市場での海外G勝ち繁殖牝馬の取得経路の3要素が層をなす血統的支柱データとして機能する位置付けです。日本国内の名牝系との比較では母系格は控えめですが、サンデーサイレンス系の血が母系に一切登場しない純欧州・北米血統設計+ノーザンファーム繁殖陣の国際的バラエティを担う独自路線として、海外芝路線を視野に入れた血統的設計の検討者にとっての血統的価値が成立する母系の枝に整理される形となります。
父馬No Nay Neverについて
No Nay Never(USA)は2011年3月1日生まれの黒鹿毛で、父Scat Daddy(米国主力種牡馬・Storm Cat直仔・Justify+City of Light輩出)・母Cat's Eye Witness・母父Elusive Qualityという米国主流血脈に属します。Ice Wine StableとCoolmoreグループ(Magnier・Tabor・Smith組)の共同馬主+Wesley Ward調教師(米国・キーンランド)のもとで現役を歩みました。
現役通算成績は2013年〜2014年の北米・欧州通算6戦4勝・2着2回で、内訳は2013年ロイヤルアスコットのノーフォークステークスG1(芝5ハロン・2歳コースレコード58.8秒)+2013年フランスドーヴィルのモルニー賞G1(芝6ハロン・2歳牡馬戦)の2歳時G1勝ち2つ+2014年ウッドフォードステークスG3勝ち+2014年BCターフスプリントG1 2着の戦績を備える形となりました。引退後の2015年からアイルランドCoolmore Stud(ティペラリー州)で種牡馬入りした欧州主力種牡馬の1頭です。
父産駒の傾向と距離適性
No Nay Neverの種牡馬としての実証データは2018年の初年度産駒デビュー以降に蓄積された構造で、2026年5月時点では2018年〜2024年の8世代以上のレース実証が積み上げられた段階にあります。代表産駒はTen Sovereigns(2016年生・牡・2018年ミドルパークステークスG1+2019年ジュライカップG1勝ち+2019年欧州チャンピオン3歳スプリンター・Coolmore Stud繋養種牡馬)、Alcohol Free(2018年生・牝・2020年シェベリーパークステークスG1+2021年コロネーションステークスG1+2021年サセックスステークスG1+2022年ジュライカップG1勝ち)、Blackbeard(2020年生・牡・2022年プリックスモルニーG1+ミドルパークステークスG1勝ち+2022年Cartierチャンピオン2歳牡馬)、Little Big Bear(2020年生・牡・2022年フェニックスステークスG1勝ち+2022年欧州チャンピオン2歳牡馬)、Madame Pommery(2019年生・牝・2022年プリックス・マルセル・ブサックG1勝ち)、True Love(2022年生・牝・2024年シェベリーパークステークスG1+2025年1000ギニーG1勝ち)、Whistlejacket(2022年生・牡・2024年プリックスモルニーG1勝ち)、Never So Brave(2020年生・牡・2025年シティオブヨークステークスG1勝ち)、Charles Darwin(2023年生・牡・2025年ロイヤルアスコットのノーフォークステークスG2勝ち)という芝スプリント〜マイル戦線への重賞勝ち産駒群+G1勝ち産駒群の輩出を成した実証派の種牡馬としての位置付けです。
種付け料は2018年の初期€25,000+2019年に初年度産駒の活躍を受けて€100,000まで4倍増+2023年に€175,000の最高額+2024年€150,000+2025年€125,000+2026年€100,000の推移で、2026年Coolmoreアイルランドの最上位帯に位置する1頭です。2025年の段階で欧州ベース種牡馬の獲得賞金ランキング11位+欧州2歳ステークス勝ち産駒の輩出数で同年第2位という実証データを残し、Wootton Bassett(2022年没)に続く欧州主力種牡馬の中核に位置する形となります。
日本軽種馬市場における実証データは限定的で、JBIS-Searchに登録された日本JRA出走産駒は2026年5月時点で4頭(Best Me Ever・2021年生・JPN・2勝・最高収得賞金約3,924万円+World Series・2021年生・IRE・1勝+Just My Way・2023年生・JPN・未勝利+No Standard・2022年生・JPN・1勝)に限られる新規路線の種牡馬としての位置付けです。日本JRAでの重賞勝ち産駒の蓄積構造はこれから本格的に積み上がる段階に整理される形となります。
産駒の血統的特性は父Scat Daddy(米国主力種牡馬・Storm Cat直仔・Justify輩出+City of Light輩出)由来の芝スプリント〜マイル型のスピード+パワーが想定主軸となります。Scat Daddy自身が欧州移籍後の芝主流路線で最強種牡馬系統を構築してきた背景を踏まえれば、No Nay Never産駒の想定適性レンジは芝5〜10ハロン(欧州基準・1000m〜2000m日本基準換算で1200m〜1600m帯が中心)の短中距離戦線が血統的整合性を保つ位置となります。芝適性は父現役時の欧州芝スプリントG1勝ち2つ+ノーフォークステークスG1コースレコード+モルニー賞G1勝ちの戦歴から芝主流・ダート二次の想定が血統的想定の主軸です。母父Galileo配合の母系経由の中距離適性産駒+母父スプリンター系経由のスプリント型産駒の両方を輩出する万能型の種牡馬としての位置付けが整理される形となります。
Coolmore Stud(アイルランド)は2026年現役種付け料を€100,000(2025年€125,000から減額)に設定し、Wootton Bassett(2022年没)の後を継ぐ欧州主力種牡馬の中核として2025〜2026年シーズンの2歳G1勝ち産駒の蓄積構造を支える形に整理される段階にあります。父現役時のロイヤルアスコットノーフォークステークスG1+モルニー賞G1の実証データ+欧州主流G1勝ち産駒10頭以上の蓄積構造+Coolmoreの主力種牡馬としての位置付けの3要素を統合した位置付けで、種牡馬としての方向性は欧州2歳・3歳G1戦線への主力産駒の継続的輩出段階に位置します。
配合評価とこの当歳の見どころ
父No Nay Never(Scat Daddy×Cat's Eye Witness・母父Elusive Quality)と母カウンターパーティーリスク(Australia×Anklet・母父Acclamation)の配合は、欧州・北米主力種牡馬の系譜と米国G3勝ち牝馬を組み合わせた、サンデーサイレンスフリーの欧州・北米型芝中距離配合に整理されます。
血統表内のクロスを見ると、5代以内に欧州・北米主流血脈Northern Dancer(父系Scat Daddy→Storm Cat→Storm Bird→Northern Dancerの父系統と、母系Australia→Galileo→Sadler's Wells→Northern Dancerの母系統+Acclamation→Royal Applause→Waajib→Try My Best→Northern Dancerの母系統の遠縁の接点)が複数登場するため、Northern Dancer 4×4×5の中庸集中設計+Mr. Prospector系の血の蓄積も母系内に発生する設計です。父No Nay Neverの母父Elusive Quality(Gone West産駒・Mr. Prospector系)と、母カウンターパーティーリスクの母父Acclamation(Royal Applause産駒・Eclipse-Pretender系)は別系統に整理されるため、母父配合のクロスは発生しないアウトクロス型の構造となります。
サンデーサイレンス系の血は父No Nay Never側にも母カウンターパーティーリスク側にも一切登場しないため、サンデーサイレンスのクロスは発生しないアウトクロス型の配合となります。日本国内主流種牡馬がほぼ全てサンデーサイレンス系の血を内包する中、本馬がサンデーサイレンスフリー型の純欧州・北米芝中距離配合という設計に整理される点は、海外芝路線(英国・愛国・フランスの欧州主流G1路線)を視野に入れた血統的設計として注目されるポイントです。
No Nay Never×Australia系母父配合のデータは2026年5月時点で世界レベルでは限定的な実証段階で、配合相性の実証データは現時点で限られた構造です。父No Nay Neverの母父Galileo配合での芝マイル戦線のG1勝ち産駒輩出(Madame Pommery・Galileo直仔の母父配合)の蓄積構造+母Australiaが父Galileoの直仔である血統表構造を加味すると、本馬の血統表内ではScat Daddy×Galileo配合(父No Nay Never=Scat Daddy直仔×母カウンターパーティーリスク=Galileo直仔の娘=母父Galileo系)の主流ニックの形が成立する設計となります。
3代血統の構造的特徴は、父系のScat Daddy→Storm Cat→Storm Bird→Northern Dancerという米国主流のスピード血脈と、母系のAustralia→Galileo→Sadler's Wells→Northern Dancerという欧州芝中距離主流のスタミナ血脈、Anklet→Acclamation→Royal Applause→Waajibのスプリント〜マイル血脈が織りなす多層的な欧州・北米芝中距離純血配合という点にあります。芝主流・ダート二次の素質を内包する設計で、欧州基準の芝7〜10ハロン(日本換算1400m〜2000m)路線で完成する血統的設計と整理されます。
距離適性の予測は欧州基準の芝7〜10ハロンが主戦場の中心域となります。父No Nay Neverの産駒主戦場は芝5〜8ハロン+欧州主流芝G1路線、母カウンターパーティーリスクの主戦場は芝1マイル〜1マイル1ハロン+米国主流芝中距離G3路線という血統両系統からの整合性を踏まえれば、本馬の血統的想定路線は芝中距離戦線が中心となります。日本国内に置き換えれば、芝マイル〜2000m路線の3歳芝クラシック前哨戦・古馬芝重賞、または海外遠征路線(英国・愛国・フランスの欧州主流G1)を視野に入れた血統的設計と整合します。
母カウンターパーティーリスクにとって本馬は初仔・初の牡馬産駒・初のNo Nay Never配合産駒となります。母自身が現役時代に米国芝中距離G3を勝った実証派牝馬で、父No Nay Neverが欧州芝スプリント〜マイルG1勝ち10頭以上の実証派種牡馬という両系統の素質値が血統表内で交差する位置にある1頭です。母系の中央実証はこれからの第1次積み上げ段階となり、本馬1頭目の競走実績が母系の繁殖能力を実証する最初のデータとなる新規路線の組み合わせです。
価格面については、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第93番として総額5,000万円(1口125万円・40口)で募集されています。同クラブ2026年度募集ラインアップは平均価格が上昇傾向にあり、最高価格は1億5,000万円帯で並ぶ3頭(グランアレグリアの25・ラッキーライラックの25・ミュージアムヒルの25)、1億円以上の募集価格の馬が12頭という上位帯となっています。父No Nay Never産駒として外国産馬扱いの牡馬で5,000万円という価格設定は、父の世界主流種牡馬としての市場性(2026年種付け料€100,000・Coolmoreアイルランドの最上位帯)+母自身の米国G3勝ち実証(2021年エンデバーステークスG3)+ノーザンファームによる海外G勝ち繁殖牝馬の取得経路を踏まえれば、同クラブ募集ラインアップの中堅価格帯に位置する設計に整理されます。父の欧州主流G1勝ち産駒10頭以上の実証データ+母の米国G3勝ち実証の2要素を備えた牡馬産駒として、海外路線を視野に入れた血統的設計の検討者にとっての血統的価値が現実的な価格水準にバランスされた1頭となります。
総合所見
本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。
強み
- 父No Nay Neverは2013年ロイヤルアスコットのノーフォークステークスG1(2歳コースレコード58.8秒)+2013年フランスドーヴィルのモルニー賞G1の2歳時G1勝ち2つ+引退後のCoolmore Studでの2018年初年度産駒デビュー以降に10頭以上のG1勝ち産駒(Ten Sovereigns・Alcohol Free・Blackbeard・Little Big Bear・Madame Pommery・True Love・Whistlejacket・Never So Braveなど)を輩出した欧州主力種牡馬で、Coolmoreでの2026年種付け料€100,000は欧州主力種牡馬の最上位帯に位置します。Wootton Bassett(2022年没)の後を継ぐ欧州2歳・3歳G1戦線の主力種牡馬としての位置付けが整理される形となります。
- 母カウンターパーティーリスクは2021年ランブホルムサウスエンデバーステークスG3(タンパベイダウンズ・芝1マイル110ヤード)を1.7倍の支持に応えて1馬身差で制覇+米国通算10戦3勝+収得賞金約US$214,830の実証派G3勝ち牝馬で、父Australia産駒として米国国際G/Grade級重賞の12頭目の勝ち馬の戦歴を残し、引退後にノーザンファームが取得して即繁殖入りさせた中堅上層水準の繁殖牝馬です。
- 母カウンターパーティーリスクの初仔・初の牡馬産駒・初のNo Nay Never配合産駒という3つの初要素が交差する1頭で、サンデーサイレンスフリーの純欧州・北米芝中距離血統設計+海外芝路線(英国・愛国・フランスの欧州主流G1)を視野に入れた血統的位置付けが現代日本軽種馬市場における独自路線として機能します。母系筋にはカナディアンインターナショナルG1勝ちのSarah Lynxを含む欧州・北米G1勝ち牝馬の蓄積データが備わる形となります。
懸念
- 母カウンターパーティーリスクにとって本馬は初仔のため、母系の繁殖実証データは本馬1頭目で蓄積が始まる新規路線となります。母自身が米国G3勝ち実証を持つ点は強みですが、繁殖牝馬としての実証データはこれから1頭目の競走実績で積み上げが始まる段階に整理されます。
- 父No Nay Never産駒の日本JRAでの蓄積データは2026年5月時点でBest Me Ever(2勝)・World Series(1勝)・Just My Way(未勝利)・No Standard(1勝)の4頭に限られた新規路線で、日本JRAでの重賞勝ち産駒の輩出はこれから本格的に積み上がる段階となります。日本の主流種牡馬群との比較における日本馬場適性の実証データは現時点で限定的な構造です。
- 配合自体がNo Nay Never×Australia系母父の世界レベルでも限定的な実証段階の組み合わせのため、配合相性の蓄積データは現時点で限られた構造です。Scat Daddy×Galileoのニックという観点での血統表構造はScat Daddy系の主流ニックの一つとして整理されますが、本配合自体のニックス実証は本馬の競走実績で本格的に検証される段階に整理されます。
総額5,000万円(1口125万円)は、欧州主力種牡馬の系譜の父No Nay Never×米国G3勝ち母×ノーザンファーム海外G勝ち繁殖牝馬の取得という3要素を備えた牡馬産駒として、現代日本主力種牡馬産駒の上位帯と比較した中堅価格帯に位置する価格水準に整理されます。海外芝中距離路線を視野に入れた血統的設計と父No Nay Neverの欧州主流G1勝ち産駒10頭以上の実証データを重視する検討者にとっては、サンデーサイレンスフリーの純欧州・北米芝中距離血統の独自背景と父No Nay Neverの欧州主力種牡馬実証データが両立した独自路線の1頭となります。
評価スコア
| 評価軸 | スコア | 評価根拠 |
|---|---|---|
| 母の繁殖能力 | ★★★★☆ | 米国通算10戦3勝・2021年ランブホルムサウスエンデバーステークスG3(1.7倍の支持に応えて1馬身差)+収得賞金約US$214,830+父Australia産駒として米国国際G/Grade級重賞の12頭目の勝ち馬の実証派G3勝ち牝馬。引退後にノーザンファームが取得して即繁殖入り、本馬が初仔の初産個体 |
| 近親活躍度 | ★★★☆☆ | 4代母筋Sarah Lynx(2011年カナディアンインターナショナルG1勝ち+獲得賞金約81万ドル+引退後Three Chimneys Farmが26万5,000ドルで取得)+祖母Anklet(Acclamation産駒・繁殖牝馬)+母系のSadler's Wells系Northern Dancer系の蓄積構造。日本主流G1名牝系と比較した母系格は控えめだが、母G3+母系筋にG1勝ち実証+欧州・北米主流牝系で中堅上層水準 |
| 父産駒適性 | ★★★★☆ | No Nay Neverは2013年ロイヤルアスコットノーフォークステークスG1(2歳コースレコード58.8秒)+モルニー賞G1の2歳G1勝ち2つ+引退後の主要産駒10頭以上のG1勝ち実証(Ten Sovereigns・Alcohol Free・Blackbeard・Little Big Bear・True Love・Whistlejacket・Never So Braveなど)+Coolmoreでの2026年種付け料€100,000の欧州最上位帯。日本JRA出走産駒は4頭(Best Me Ever等)の新規路線段階 |
| 配合評価 | ★★★☆☆ | Scat Daddy×Cat's Eye Witness(Storm Cat→Storm Bird→Northern Dancer系×Mr. Prospector系)×Australia×Anklet(Galileo→Sadler's Wells→Northern Dancer系×Acclamation→Royal Applause系)のサンデーサイレンスフリー純欧州・北米芝中距離配合。Northern Dancer 4×4×5の中庸集中設計+Scat Daddy×Galileoの主流ニックの形が成立。No Nay Never×Australia系母父配合は世界レベルでも限定的な実証段階の新規軸 |
| 価格妥当性 | ★★★☆☆ | 5,000万円(1口125万円)はクラブ中堅価格帯。同クラブ最高1億5,000万円帯+1億円以上12頭の上位帯と比較した中堅水準。父の€100,000欧州最上位帯+母の米国G3勝ち実証+ノーザンファーム取得実績の3要素を踏まえれば現実的なバランス設定だが、外国産馬のJRA出走制限+父産駒の日本JRA実証データの限定性+母初仔の不確実性を加味すると中堅水準が妥当 |
| 総合評価 | ★★★☆☆ | 加重平均3.45、父No Nay Neverの欧州最上位帯G1勝ち産駒10頭以上の実証+母カウンターパーティーリスクの米国G3勝ち実証+ノーザンファーム取得という3要素が牽引材料、近親★3(日本主流名牝系比較で母系格控えめ)+配合★3(世界レベルでも限定的な配合実証)+価格★3(外国産馬のJRA出走制限+日本JRA実証データ限定)が控えめの判定理由。総合★3の上位水準を確保した形となる |
本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。