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サンデー No.14

モアナアネラの25

AI Evaluation

5軸 加重評価サマリー

3.85/5.00
★★★★☆
母系・近親・父産駒・配合・価格妥当性の5軸を加重平均で算出した総合評価です。母系と近親を計50%、父産駒適性20%、配合と価格を計30%の重みづけで集計しています。
母系
3.0★★★☆☆
近親
5.0★★★★★
父産駒
4.0★★★★☆
配合
3.0★★★☆☆
価格
4.0★★★★☆
Profile
母父
キングカメハメハ
牧場
ノーザンファーム
性別
誕生日
2/13
毛色
黒鹿
地区
関東
Price
総額
6,000万円
一口 (全40口)
150万円

本ページの評価は独自のアルゴリズムに基づく分析です。競走成績を保証するものではありません。出資判断は必ず免責事項をご確認の上、自己責任で行ってください。

AI評価レポート

モアナアネラの25 AI評価レポート

母モアナアネラの競走実績と特徴

母モアナアネラは2016年2月15日生まれの黒鹿毛の牝馬で、父キングカメハメハ・母ジェンティルドンナ・母父ディープインパクトという、現代日本軽種馬市場の最高峰クラスの血脈を組み合わせた配合に属します。生産地はノーザンファーム(安平町)で、サンデーレーシング名義のオーナーブリーダー体制下で誕生し、サンデーサラブレッドクラブ2017年度募集馬として登場した1頭です。管理は栗東の石坂公一厩舎が手掛けました。

現役での通算成績はJRA中央20戦3勝・2着1回・3着1回で、賞金は3813万5000円です。連対率20%・複勝率25%という数値を残し、中央オープンクラスの一歩手前まで勝ち上がった芝中距離型の牝馬として整理されます。デビューは2018年の3歳戦線で、2019年5月12日の3歳未勝利戦(牝馬限定)で初勝利を挙げて以降、同年8月3日の都井岬特別(1勝クラス・小倉芝2000m)を制し、11月24日の3歳以上2勝クラス(牝馬限定)を勝ち上がる形で2勝クラスを通過しました。

4歳秋から古馬戦線に進み、3勝クラスでは複数回の入着を残しながらも勝ち切れない流れが続きました。最終戦は2021年8月29日の小倉日経オープン(芝1800m)で、ここで上位人気馬群との4着の入着を残してJRA中央抹消・繁殖入りとなりました。古馬オープン戦線の入り口まで到達した内容で、距離適性は芝1800m〜2000mの中距離域を主軸に、左回り・小倉ローカルを含む地方コースで結果を残すタイプの中距離牝馬の素地を備えました。

繁殖牝馬としてはノーザンファームの繁殖陣に加わり、現時点で複数の産駒を送り出した段階にあります。1番仔カフェラバー(2023年生・牝・父レイデオロ)はJRA中央デビュー後に2戦1勝の成績を残し、2番仔サンタンジェロ(2024年生・牝)はJRAデビュー前の段階に位置します。本馬モアナアネラの25(2025年2月13日生・黒鹿毛・牡・父スワーヴリチャード)は3番仔として登場した1頭で、本馬は母にとって初の牡馬産駒・初のスワーヴリチャード配合産駒となります。

母自身が中央2勝クラスを2勝・3勝クラス入着・小倉日経オープン4着の中央条件馬実績を残し、繁殖実証は1番仔の中央勝ち上がりから始まった段階に位置します。母が父キングカメハメハ・母ジェンティルドンナという、現代日本軽種馬市場の最強血脈の融合体である点が、本馬の母系価値を支える最大の柱です。

母父キングカメハメハと母系背景

母父にあたるキングカメハメハは2001年生まれの鹿毛で、父Kingmambo・母マンファス・母父Last Tycoonという米国主流のミスタープロスペクター系・キングマンボ系に属します。現役戦績はJRA8戦7勝で、2004年第71回東京優駿G1をレコードタイムで制し、同年NHKマイルカップG1・毎日杯G3・京都新聞杯G2を制した変則二冠馬として日本軽種馬の中央クラシック史に名を残した名馬です。引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、2010年から2014年まで5年連続でJRAリーディングサイアー上位を維持し、ロードカナロア・ドゥラメンテ・ホッコータルマエ・ルーラーシップ等の現代日本主力種牡馬を後継として残した名種牡馬です。

ミスタープロスペクター系内のキングマンボ直仔として現代日本軽種馬市場の中で最大級の血脈派閥を形成し、母父としての成績も高水準で継続しています。母父キングカメハメハ系の重賞勝ち産駒は層が厚く、現代日本のクラシック・古馬中距離戦線で結果を残す配合の主流軸の1つに整理される血脈です。

母系の3代目にあたる祖母ジェンティルドンナ(2009年2月20日生・鹿毛・牝・父ディープインパクト・母ドナブリーニ)は、日本軽種馬史上に名を残した名牝の1頭です。現役通算成績はJRA17戦9勝+UAE2戦1勝の19戦10勝で、獲得賞金は17億2603万400円に達しました。

主要勝鞍はG1 7勝の偉業で、2012年4月8日桜花賞G1・5月20日優駿牝馬(オークス)G1・10月14日秋華賞G1の3歳牝馬三冠を達成、史上4頭目の三冠牝馬の栄誉を獲得しました。続く11月25日のジャパンカップG1では1つ上の三冠馬オルフェーヴルとのマッチレースをハナ差で制し、3歳牝馬によるジャパンカップ制覇は史上初の快挙となりました。翌2013年11月24日のジャパンカップG1も連覇し、同レースの2連覇は史上初の偉業を打ち立てました。2014年3月29日にはドバイシーマクラシックG1を制して海外G1勝ち馬となり、ラストランの同年12月28日有馬記念G1を制した7冠の名牝として現役を終えました。父ディープインパクトに並ぶG1 7勝の偉業を達成した点も特筆事項で、2016年には顕彰馬(日本競馬殿堂)に選定されました。

繁殖入り後はノーザンファームの繁殖陣に加わり、本馬の母モアナアネラを初仔として、複数の産駒を送り出しました。2016年初仔モアナアネラ(牝・父キングカメハメハ・JRA20戦3勝)、2018年3番仔ジェラルディーナ(牝・父モーリス・2022年エリザベス女王杯G1+オールカマーG2勝ち+JRA賞最優秀4歳以上牝馬)、2019年4番仔マリーナドンナ(牝・父ロードカナロア)、2021年エヴァンジェリーナ(牝・父モーリス)、2023年アルジェンテーラ(牝・父ドレフォン)というラインアップで、繁殖実証としてG1勝ち産駒1頭を輩出しました。2025年7月15日にノーザンファームの吉田俊介副代表が16歳での繁殖引退を発表し、ジェンティルドンナは現在功労馬として放牧地で余生を過ごしています。

母系の4代目にあたる曽祖母ドナブリーニ(2003年3月27日生・英国産・父Bertolini・母Cala Tante)は、英国の中央G1勝ち牝馬として活躍した名牝です。現役英国戦11戦4勝で、2005年9月の英G1チェヴァリーパークステークス(ニューマーケット芝1200m)を制し、英2歳牝馬の中央G1勝ち馬として名を残しました。2006年12月のタタソールズディセンバーセールで日本円換算1億2000万円相当でノーザンファームが落札し、日本に渡って繁殖入りした輸入名牝です。

母系の3代血統内にはディープインパクト→サンデーサイレンスの日本主流血脈、キングカメハメハ→Kingmambo→Mr. Prospector→Raise a Nativeの米国主流ミスタープロスペクター系、Bertolini→Danzigの欧州主流ノーザンダンサー系が並ぶ構成です。本馬の3代血統は日米欧の主流血脈が層をなす配合背景を持ち、母系3代続けて中央G1勝ち馬または中央G1勝ち血族の実証を継承する血統的厚みを備えます。

近親活躍馬と母系の厚み

母モアナアネラの近親には、現代日本軽種馬市場の中央G1路線で実証を残した実力派が並びます。

最大の存在は本馬の半叔母にあたるジェラルディーナ(2018年5月12日生・牝・鹿毛・父モーリス・母ジェンティルドンナ)で、母ジェンティルドンナの3番仔として登場した名牝です。栗東の斉藤崇史厩舎所属で、現役通算成績はJRA23戦6勝・獲得賞金4億7825万7700円に達しました。

3歳秋の2021年9月5日筑後川特別(2勝クラス・芝1800m)と10月17日西宮ステークス(3勝クラス・芝1800m)を連勝し、3歳秋でオープン入りを果たすと、4歳秋の2022年9月25日オールカマーG2(中山芝2200m)を横山武史騎手騎乗・5番人気から差し切って重賞初制覇を達成、続く11月13日エリザベス女王杯G1(阪神芝2200m・重馬場)をC・デムーロ騎手騎乗・4番人気から差し切って勝ち、母ジェンティルドンナの産駒として初のG1勝ち馬となりました。同年の有馬記念G1では3着の入着を残し、JRA賞最優秀4歳以上牝馬の年度代表クラスの受賞を獲得しました。引退は2023年12月20日付で、現在はノーザンファームで繁殖入りしました。

ジェラルディーナの2022年エリザベス女王杯G1勝ちは、母ジェンティルドンナのドバイシーマクラシックG1・有馬記念G1勝ちと並ぶ古馬中距離G1の表彰台実証で、母系の中央クラシック路線適性を実証した最大の成果となります。

本馬の半叔母にあたるもう1頭がマリーナドンナ(2019年生・牝・父ロードカナロア)で、JRA5戦0勝の戦績を残しました。本馬のさらに下の世代にはエヴァンジェリーナ(2021年生・牝・父モーリス)・アルジェンテーラ(2023年生・牝・父ドレフォン)というラインアップが続き、ジェンティルドンナの繁殖陣はG1馬1頭を中心に複数頭の母系広がりを擁する形となりました。

牝系区分では本馬の母系は祖母ジェンティルドンナの母ドナブリーニを起点とする日本軽種馬市場の中央G1勝ち血族として、現代日本ノーザンファームの基幹牝系の1つに整理されます。

牝系のさらなる広がりとしては、祖母ジェンティルドンナの全姉にあたるドナウブルー(2008年生・牝・父ディープインパクト・母ドナブリーニ)が現役JRA中央オープン牝馬として2012年京都牝馬ステークスG3+関屋記念G3の重賞2勝の戦績を残しました。本馬にとっての大伯母にあたる血統的関係で、母系の中央重賞実証を補強する1頭となります。

さらに、ドナブリーニの半妹リトルブックを母として2019年第86回東京優駿(日本ダービー)G1を制したロジャーバローズ(2016年生・牡・父ディープインパクト)が本馬の傍系近親に位置します。ロジャーバローズと祖母ジェンティルドンナの血統構成は8分の7同血の関係で、母系の中央クラシック路線適性を補強する血統的データとなります。

本馬の母モアナアネラ自身も中央20戦3勝・小倉日経オープン4着の中央条件馬実証を残し、母系の中央実証は曽祖母ドナブリーニから祖母ジェンティルドンナ・半叔母ジェラルディーナまで4代続けて連続している段階にあります。母系の中央G1勝ち馬は祖母ジェンティルドンナ(G1 7勝)と半叔母ジェラルディーナ(G1 1勝)の2頭体制で、現代日本軽種馬市場の中でも最上位クラスの母系価値を備える牝系の1つです。

父馬スワーヴリチャードについて

スワーヴリチャードは2014年3月10日生まれの栗毛で、父ハーツクライ・母Pirona(IRE)・母父Unbridled's Songというハーツクライ系・サンデーサイレンス系内包の良血に属します。現役通算成績はJRA中央18戦6勝+海外1戦0勝の19戦6勝で、獲得賞金は8億9132万4000円+US$60万に達しました。

主要勝鞍は2018年第62回大阪杯G1(阪神芝2000m)と2019年第39回ジャパンカップG1(東京芝2400m)の2つのG1勝ちで、他に2017年金鯱賞G2・2017年共同通信杯G3・2016年弥生賞G2を制しました。2017年日本ダービーG1ではレイデオロの2着、2017年有馬記念G1ではキタサンブラックの2着の入着実績を残しました。2020年1月に現役引退後、社台スタリオンステーションで種牡馬入りした主力種牡馬の1頭です。

父産駒の傾向と距離適性

スワーヴリチャードは2023年に初年度産駒(2021年生)がデビューし、ファーストシーズンサイアー1位を獲得した新興種牡馬です。デビュー初年度の2023年に重賞2勝(コラソンビート=京王杯2歳ステークスG2・レガレイラ=ホープフルステークスG1)を達成し、産駒初の重賞勝ち+G1勝ちをともに初年度に獲得しました。2024年は初年度産駒からG1馬2頭体制を確立した記録的な年で、レガレイラ(2024年12月有馬記念G1)・アーバンシック(2024年10月菊花賞G1+セントライト記念G2)・アドマイヤベル(フローラステークスG2)・スウィープフィート(チューリップ賞G2)の重賞勝ち馬群が並びました。2025年もレガレイラがエリザベス女王杯G1+オールカマーG2を制してG1 3勝目をマークし、産駒の上位継続水準を実証しました。

代表産駒のG1勝ち馬は2頭体制が中心となります。レガレイラ(2021年生・牝・母ロカ・母父ハービンジャー・賞金9億1064万円・G1 3勝=2023ホープフルS・2024有馬記念・2025エリザベス女王杯)、アーバンシック(2021年生・牡・母父ハービンジャー・賞金3億9761万円・G1 1勝=2024菊花賞)というG1勝ち産駒2頭が代表産駒として並びます。重賞勝ち産駒もコラソンビート(京王杯2歳S G2)・スウィープフィート(チューリップ賞G2)・アドマイヤベル(フローラS G2)・サブマリーナ・カイショーといった現役馬群が継続的に上位を占めています。

産駒の距離適性は牡馬が芝1600m以上の中距離〜長距離型、牝馬が芝1600〜2000mのマイル〜中距離型に分かれる傾向が指摘されています。1400m以下の短距離戦は牡馬で不振傾向、ダート戦は基本的に苦手で1勝クラスが上限と整理されます。父系のハーツクライ系・サンデーサイレンス系内包と、母父Unbridled's Songのミスタープロスペクター系・米国スピード血脈を併せ持つ配合構造により、芝中距離のクラシックディスタンスでの活躍が産駒の主戦場となります。

得意コースは牡馬で東京・中山で勝率20%台・複勝率40%前後の好成績、牝馬は東京・新潟の東開催で結果を残す傾向が顕著です。母父との相性面ではダンチヒ系(欧州)が最良ニックスで、レガレイラ・アーバンシック・スウィープフィート・コラソンビートの初年度活躍馬の主要産駒がDanzigを血統内に持つ点が共通項として整理されています。特に母父ハービンジャー(ダンチヒ系)との配合はレガレイラ・アーバンシックを含むG1勝ち馬2頭を輩出した最有力配合パターンで、現代日本軽種馬市場におけるスワーヴリチャード×ハービンジャー牝馬の組み合わせは主要ニックスの位置付けに達しています。

種付け料推移は2020年〜2023年が200万円、2024年がレガレイラのG1勝ちを受けて1500万円へと7.5倍増の上昇を見せ、2025年も1500万円を維持、2026年は1200万円に微減という現状にあります。社台スタリオンステーションの上位帯水準を保持する種牡馬の1頭として現役の主力に位置します。2025年JRAリーディングサイアーランキングでは12位の位置で、レガレイラ・アーバンシックを含むG1勝ち産駒2頭が上位賞金を牽引する主力種牡馬の地位を確立した形となります。

配合評価とこの当歳の見どころ

父スワーヴリチャード(ハーツクライ×Pirona・母父Unbridled's Song)と母モアナアネラ(キングカメハメハ×ジェンティルドンナ・母父ディープインパクト)の配合は、ハーツクライ系・サンデーサイレンス系内包の新興主力種牡馬と、ディープインパクト×キングマンボ系の最強母系を組み合わせた、現代日本軽種馬市場における中央クラシック志向の最上位配合設計です。

血統表内のクロスを見ると、父スワーヴリチャードの父系ハーツクライ(サンデーサイレンス直仔)と、母モアナアネラの母父ディープインパクト(サンデーサイレンス直仔)が並び、サンデーサイレンスの4×3クロスが血統表内で発生します。サンデーサイレンス系内の濃いクロス設計は、現代日本軽種馬市場の中距離クラシック路線で結果を出してきた配合パターンの主流の1つで、本馬の場合は祖母ジェンティルドンナ(ディープインパクト産駒・G1 7勝)を母方に内包する形でサンデー系の質的濃度が最上位水準に達する設計となります。瞬発力と機動力の上乗せを狙った積極設計と整理されますが、サンデー系の濃さは父スワーヴリチャード産駒の最有力ニックス(母父ハービンジャー=ダンチヒ系)とは異なる方向性の組み合わせとなる点には留意が必要です。

スワーヴリチャード×母父キングカメハメハ系の配合データを見ると、現状のG1勝ち産駒2頭(レガレイラ・アーバンシック)はともに母父ハービンジャー配合で、母父キングカメハメハ系配合からの中央重賞勝ち馬は実証データの蓄積が始まったばかりの段階にあります。スワーヴリチャード産駒のニックスデータは父系ハーツクライ系の継承と、母系のダンチヒ系・ノーザンダンサー系のスピード血脈との配合が主要パターンとして整理される現状で、母父キングカメハメハ系との配合は新規軸の試みに位置付けられます。一方で、本馬の場合は祖母ジェンティルドンナがディープインパクト産駒として三冠を制した名牝で、半叔母ジェラルディーナがモーリス×ジェンティルドンナの配合でエリザベス女王杯G1を制した実証データを持つ点が、母系のG1勝ち血族の中央実証として強力な裏付けとなる構造です。

3代血統の構造的特徴は、父系のハーツクライ系・サンデーサイレンス系が持つ瞬発力・末脚伝達力と、母系のキングカメハメハ系・キングマンボ系・ミスタープロスペクター系が織りなすスピード・機動力、加えて祖母ジェンティルドンナ経由のディープインパクト系・ドナブリーニ系のG1勝ち血脈の融合という点にあります。父スワーヴリチャード自身の母父Unbridled's Song(ミスタープロスペクター系・米国主流スピード血脈)と、本馬母父キングカメハメハ(キングマンボ→Mr. Prospector系)は同じミスタープロスペクター系の親類系統で、母系のスピード血脈が父の母系をなぞる構造的整合性を持つ配合設計です。

距離適性の予測は芝1600m〜2400mの中距離〜クラシックディスタンスが主戦場の中心域となります。父スワーヴリチャードの牡馬産駒が芝中長距離クラシックで結果を残してきた実績(アーバンシック菊花賞・レガレイラ有馬記念)に加え、祖母ジェンティルドンナが芝1600m〜2500mの中距離〜クラシックディスタンスで結果を残した牝馬三冠+ジャパンカップ連覇の実証データ、半叔母ジェラルディーナがエリザベス女王杯(芝2200m)・有馬記念(芝2500m)で結果を残した中距離G1実証データを踏まえれば、3歳春の皐月賞〜東京優駿路線、または古馬の天皇賞秋・有馬記念・ジャパンカップ路線でのクラシックディスタンス適性発揮が血統的に整合します。馬場適性は良馬場での切れ味を主軸とする芝主体型で、ダートは血統構成上の主戦場ではありません。

母モアナアネラにとって本馬は3番仔で、初の牡馬産駒・初のスワーヴリチャード配合産駒となります。母にとって繁殖実証は1番仔カフェラバーの中央勝ち上がりから始まった段階に位置し、3番仔の本馬はモアナアネラの繁殖実証蓄積期の早期段階の1頭となります。父スワーヴリチャードのファーストシーズンサイアー1位+初年度G1馬2頭という高水準の実証データと、母系の祖母ジェンティルドンナ(G1 7勝)・半叔母ジェラルディーナ(G1 1勝+JRA賞最優秀4歳以上牝馬)の中央クラシック路線実証が交差する位置にある1頭です。

価格面については、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第14番として総額6000万円(1口150万円・40口)で募集されています。同クラブ2026年度募集ラインアップは最高価格1億5000万円(グランアレグリアの25・ラッキーライラックの25・ミュージアムヒルの25の3頭)で、1億円以上12頭を擁する上位帯設定です。イクイノックス産駒10頭中7頭が1億円以上、キタサンブラック産駒5頭の平均1億200万円、サートゥルナーリア産駒5頭の平均8400万円という上位ラインの中で、スワーヴリチャード産駒の6000万円は同クラブ募集ラインアップの中位水準に位置します。父の2026年種付け料1200万円(社台SS上位帯)+祖母ジェンティルドンナ史上4頭目の三冠牝馬+G1 7勝+半叔母ジェラルディーナ2022エリザベス女王杯G1勝ち+母モアナアネラ中央2勝クラス2勝という4要素を備えた牡馬産駒として、内容相応の価格設定と整理されます。

総合所見

本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。

強み

  • 母系は祖母ジェンティルドンナ(史上4頭目の三冠牝馬・G1 7勝・2016年顕彰馬選定)・半叔母ジェラルディーナ(2022エリザベス女王杯G1+オールカマーG2+JRA賞最優秀4歳以上牝馬)・曽祖母ドナブリーニ(英G1チェヴァリーパークS勝ち)・大伯母ドナウブルー(京都牝馬S G3+関屋記念G3)という、現代日本軽種馬市場の最上位クラスの中央G1勝ち血族を擁する母系で、4代続けて中央G1勝ち血族の実証を継承する卓越した血統的厚みを備えます。
  • 父スワーヴリチャードは2023年ファーストシーズンサイアー1位+初年度産駒からG1馬2頭(レガレイラG1 3勝+アーバンシック菊花賞)を輩出した新興主力種牡馬で、2024〜2025年シーズンにG1勝ち産駒群の上位継続水準を実証した現役の主力種牡馬の1頭です。2026年種付け料1200万円は社台スタリオンステーションの上位帯水準に位置します。

懸念

  • 母モアナアネラにとって本馬は3番仔で、初の牡馬産駒・初のスワーヴリチャード配合産駒となります。母自身は中央2勝クラスを2勝した中央条件馬で、母としての繁殖実証は1番仔カフェラバーの中央勝ち上がりから始まったばかりの蓄積開始段階に位置します。
  • スワーヴリチャード産駒の現状最有力ニックス配合は母父ハービンジャー(ダンチヒ系)で、母父キングカメハメハ系との配合は中央重賞実証データの蓄積が始まったばかりの新規軸の組み合わせとなる点には留意が必要です。

総額6000万円(1口150万円)は、現代日本主力新興父スワーヴリチャード×母父キングカメハメハ×祖母ジェンティルドンナの三冠牝馬血族の牡馬産駒として中位水準に位置します。日本主流の芝中距離〜クラシックディスタンスでの素質と、母系の三冠牝馬血族の中央G1実証の連続性を重視する検討者にとっては、父の市場性と母系の最上位クラスの血統的価値が両立した1頭です。

評価スコア

評価軸 スコア 評価根拠
母の繁殖能力 ★★★☆☆ JRA中央20戦3勝・賞金3813.5万円の2勝クラス通過牝馬・小倉日経オープン4着の中央条件馬・繁殖入り後1番仔カフェラバー中央勝ち上がりの蓄積開始段階
近親活躍度 ★★★★★ 祖母ジェンティルドンナG1 7勝(史上4頭目の三冠牝馬+ジャパンカップ連覇+ドバイシーマC+有馬記念+2016年顕彰馬)・半叔母ジェラルディーナ2022エリザベス女王杯G1+JRA賞最優秀4歳以上牝馬・曽祖母ドナブリーニ英G1チェヴァリーパークS・大伯母ドナウブルー重賞2勝の最上位クラスの母系
父産駒適性 ★★★★☆ スワーヴリチャードは2023年ファーストシーズンサイアー1位、初年度G1馬2頭(レガレイラG1 3勝・アーバンシック菊花賞)、2026年種付け料1200万円の社台SS上位帯
配合評価 ★★★☆☆ サンデーサイレンス4×3クロス+ハーツクライ系×キングカメハメハ系の現代主流軸配合、母父キングカメハメハ系配合の中央重賞実証は蓄積開始段階
価格妥当性 ★★★★☆ 6000万円はクラブ中位水準、父の市場性+祖母三冠牝馬G1 7勝+半叔母エリザベス女王杯G1+母中央2勝クラス2勝の4要素で内容相応
総合評価 ★★★★☆ 加重平均3.85、祖母ジェンティルドンナの三冠牝馬血族と父スワーヴリチャードのファーストシーズン実証が牽引材料

本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。