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サンデー No.3

セリエンホルデの25

AI Evaluation

5軸 加重評価サマリー

4.05/5.00
★★★★☆
母系・近親・父産駒・配合・価格妥当性の5軸を加重平均で算出した総合評価です。母系と近親を計50%、父産駒適性20%、配合と価格を計30%の重みづけで集計しています。
母系
5.0★★★★★
近親
4.0★★★★☆
父産駒
3.0★★★☆☆
配合
4.0★★★★☆
価格
4.0★★★★☆
Profile
母父
Soldier Hollow
牧場
ノーザンファーム
性別
誕生日
2/9
毛色
鹿
地区
関東
Price
総額
8,000万円
一口 (全40口)
200万円

本ページの評価は独自のアルゴリズムに基づく分析です。競走成績を保証するものではありません。出資判断は必ず免責事項をご確認の上、自己責任で行ってください。

AI評価レポート

セリエンホルデの25 AI評価レポート

母セリエンホルデの競走実績と特徴

母セリエンホルデ(Serienholde)は2013年3月23日にドイツで生まれた鹿毛の牝馬で、現役時代は独国を主戦場としていました。父はソルジャーホロウ(Soldier Hollow)、母はザルデネーレ(Saldenehre)、母父はハイエストオナー(Highest Honor)という独国主流のサドラーズウェルズ系血脈を背景に持ち、調教はA.ヴェーラー(A. Wohler)厩舎、主戦騎手はE.ペドロサ(Eduardo Pedroza)が務めました。

現役戦績は独国を中心に通算7戦3勝です。最大の勲章は2016年8月7日のディアナ賞(独オークス・G1・デュッセルドルフ芝2200m)制覇で、ペドロサ騎手騎乗の2番人気で重賞戦線の頂点に立っています。同年6月にはデュッセルドルフ賞(リステッド・芝2100m)を1番人気で快勝し、3歳春から夏にかけて連勝を伸ばしました。

ディアナ賞は独国における3歳牝馬最高峰のクラシック競走で、距離2200mは独国オークス特有のクラシックディスタンスです。スタミナと持続力を求められる典型的な独国型重賞を、3歳牝馬限定戦の中で制した点は、繁殖牝馬としての血統的バックボーンを強く支える材料と言えます。仕上げの巧さと底力の両面が評価できる勝ち方でもあり、欧州型のスタミナ要素を体現した競走馬の1頭です。

ディアナ賞制覇後の同年9月にはバーデン大賞(G1・芝2400m)で1番人気5着、欧州賞(G1・芝2400m)で4番人気8着と、独国の主要古馬G1戦線でも上位人気の支持を集めました。同世代の牝馬の中で長期にわたって一線級の評価を保ち続けた牝馬と整理できます。

引退後はノーザンファームが繁殖牝馬として確保し、日本に輸入されました。社台グループによる欧州G1勝ち牝馬の繁殖導入は、母系の血の更新と日本主流血統との配合バリエーション拡大を狙った文脈に位置づけられ、本馬の導入もその系譜に乗っています。

繁殖牝馬としての評価形成は、すでに送り出した産駒の中央成績を経て確立した段階にあります。後述するとおり初仔シュネルマイスターがJRAのG1戦線で結果を残しており、繁殖能力に対する市場の見方は導入時よりも明確に高水準で形成されています。社台スタリオンステーションのトップ種牡馬を相手に種付けが続いている事実も、ノーザンファーム内での序列が上位グループに位置していることの裏付けです。3歳時に2200mのG1を制した持続力型の競走資質と、ソルジャーホロウ譲りの渋太い独国血脈の組み合わせは、日本主流のサンデーサイレンス系種牡馬との掛け合わせで補完関係を成立させやすい繁殖背景を持っています。

母父ソルジャーホロウと母系背景

母父のソルジャーホロウ(Soldier Hollow)は2000年生まれの英国産芦毛馬で、父はインザウィングス(In The Wings)、母はアイランドレース(Island Race)というサドラーズウェルズ系の名門血統に属します。現役時代は独国・伊国でハイウェイト評価を得たトップクラスの中長距離馬で、引退後は独国で供用されました。

ソルジャーホロウは2016年・2018年・2019年に独国チャンピオンサイアーに輝き、独国の繁殖馬リーディングサイア部門でも長期にわたって首位を保ち続けた一流種牡馬です。代表産駒にはドイチェスダービー(独国ダービー)とプリ・ガネー(仏G1)を制したパストリウス(Pastorius)、グロッサープライスフォンバーデン(独G1)を制したイヴァンホー(Ivanhowe)、ヴェルトスター(Weltstar)、ジンギスシークレット(Dschingis Secret)、そして本馬の母セリエンホルデが含まれます。「独国のガリレオ」と称される評価が定着した名種牡馬で、2024年に24歳で死去しています。

ソルジャーホロウの直系であるインザウィングス系はサドラーズウェルズ系の中でも芝中長距離での持続力と渋太さに特化したラインで、本馬の母系はこの欧州型スタミナを軸にしたバックボーンを持っています。

母母のザルデネーレ(Saldenehre)はハイエストオナー(Highest Honor)の血を引く独国産繁殖牝馬で、サリオス(Salios)の母系祖先を共有する血脈の傍流にあたります。ザルデネーレの母ザルデ(Salde)は独国ステークス勝ち馬を複数送り出し、その中にはG1級2着3回のザルタス(Saltas)が含まれます。独国のクラシックディスタンス芝中長距離戦線で活躍馬を継続的に送り出してきたファミリーで、現在の社台グループ繁殖陣営の中では欧州型スタミナの貴重な供給源として位置づけられます。

セリエンホルデの過去産駒・近親活躍馬

セリエンホルデは2018年以降、すでに複数の産駒を送り出しています。初仔は2018年3月23日生まれの牡馬シュネルマイスター(Schnell Meister)で、父はキングマン(Kingman)です。

シュネルマイスターは独国産まれノーザンファーム生産のキングマン産駒として、ルメール騎手×手塚貴久厩舎(美浦)体制で中央デビューを果たした実力馬です。JRA通算17戦5勝・賞金約5億2652万円という戦績を残し、2021年5月8日のNHKマイルカップ(G1・東京芝1600m)を制してG1初制覇を飾りました。同年10月の毎日王冠(G2・東京芝1800m)、2023年4月のマイラーズカップ(G2・阪神芝外1600m)でも勝利を挙げています。

加えて2着・3着の上位入線も豊富で、2021年マイルチャンピオンシップ(G1)2着、2022年安田記念(G1)2着、2021年安田記念(G1)3着、2023年安田記念(G1)3着、2023年毎日王冠(G2)3着など、マイル〜マイル半路線のG1戦線で長期間にわたって主役級の存在感を保ち続けました。本馬セリエンホルデの25にとっての半兄にあたる存在で、母系の血の活力を最高水準で体現した1頭です。

シュネルマイスターは2023年11月のマイルチャンピオンシップ7着を最後に引退し、2024年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りしました。2026年シーズンの種付け料は350万円で、初年度産駒は2026年の1歳馬となる新進気鋭の種牡馬です。母セリエンホルデの繁殖能力に対する市場評価を、現役のG1勝ちと種牡馬入りの両方で押し上げた立役者と言えます。

2番仔は2020年1月27日生まれの牡馬ナヴォーナ(Navona)で、父はロードカナロアです。鹿毛のナヴォーナは矢作芳人厩舎(栗東)に所属し、JRA通算13戦3勝・賞金約3748万円の戦績を残しています。2024年12月8日の名古屋日刊スポーツ杯(2勝クラス・中京芝2000m)で勝利、2025年12月7日の元町ステークス(3勝クラス・阪神芝1800m)で3着と、芝中距離戦線で安定して上位入線を続ける現役馬です。

3番仔は2021年1月31日生まれの牝馬シュネルラウフェン(Schnell Laufen)で、父はドゥラメンテです。鹿毛のシュネルラウフェンはJRA通算5戦1勝で、2024年2月17日の東京芝1600m3歳未勝利戦で初勝利を挙げました。4番仔は2022年2月5日生まれの牡馬シュネルケーニヒ(Schnell Konig)で、父はキズナです。シュネルケーニヒも美浦・手塚久厩舎で現役にあり、JRAデビュー後の2戦で1勝を挙げています。

5番仔は2023年生まれの牡馬で父はエピファネイア、6番仔は2024年生まれの牡馬で父はキタサンブラックです。両頭ともデビュー前の育成段階にあります。本馬セリエンホルデの25(2025年2月9日生・牝・鹿毛・父イクイノックス)は7番仔で、母にとって初めてのイクイノックス産駒となります。

近親活躍度の評価軸においては、半兄シュネルマイスターのG1勝ち実績と種牡馬入りという実績が最大の支柱です。ナヴォーナ・シュネルラウフェン・シュネルケーニヒの3頭が現役JRA勝ち上がりを実現している事実も、産駒継続性の高さを示しています。コスモ系のような重賞勝ち馬の層は半兄のみではあるものの、JRA勝ち上がり率の高さは繁殖牝馬として上位グループに属する水準です。

父馬イクイノックスについて

イクイノックスは2019年生まれの引退種牡馬で、10戦8勝・連対率100%・G1 6勝という戦績を残しました。2023年にはロンジン・ワールドベストレースホースランキングで135ポンドを獲得し、世界第1位の評価を受けた日本史上最高クラスの名馬です。

2023年11月のジャパンカップを最後に引退し、2024年から社台スタリオンステーション入りしています。種付け料は2026年シーズンに2500万円に引き上げられ、国内最高水準を維持中です。広く知られている存在のため詳細は省略しますが、種牡馬としての立ち位置は現時点で国内トップグループに位置しています。

父産駒の傾向と距離適性

イクイノックスの初年度産駒は2025年生まれで、2026年5月時点では1歳の段階にあります。本馬セリエンホルデの25もこの初年度ジェネレーションに含まれる1頭です。レースデビューは早くても2027年6月のメイクデビュー以降になる見込みで、産駒の実戦成績データは現時点でまだ存在していません。

種付け頭数は供用初年度の2024年で203頭、2025年度は206頭と公表されており、トップクラスの繁殖牝馬を集めた状況での種牡馬スタートとなりました。供用2年目に種付け料が据え置きから2500万円に引き上げられた点は国内でも異例の動きで、繁殖牝馬オーナー側の評価が高水準で形成されていることを示しています。

身体面と走法面の傾向については、父キタサンブラック由来の豊かなスピード持続力と、自身の現役時代に見せた末脚の鋭さが伝わると想定されます。父系はキタサンブラック→ブラックタイド→サンデーサイレンス系という日本主流ラインで、ロードカナロアの肌に強いキタサンブラックを父に持つ点が、母系のスタミナ寄り血統と組み合わさることで芝中距離前後をメインレンジとする産駒像が浮かびます。

市場評価の現状については、2025年セレクトセールでの数字が指標になります。当歳セッションでイクイノックス初年度産駒が24頭上場され、23頭が落札・合計約35億1500万円(別集計では35億6500万円)、最高価格は5億8000万円(ミッドナイトビズーの2025)、1億円超の落札が11頭という結果が記録されました。クラブ募集や庭先取引でも上位価格帯への集中が見られ、初年度産駒の市場価値は最高水準にあるとみられます。

ただし種牡馬としての真価は産駒のレース実績で決まる性格のものです。初年度産駒は2027年のデビュー以降に評価が固まっていくため、現段階の市場価値は先行投資的な性格を含んでいる点を踏まえる必要があります。

配合評価とこの当歳の見どころ

父イクイノックス(キタサンブラック×シャトーブランシュ・母父キングヘイロー)と母セリエンホルデ(ソルジャーホロウ×ザルデネーレ・母父ハイエストオナー)の配合は、日本最強クラスのキタサンブラック系種牡馬と、独国G1ディアナ賞勝ちの欧州型繁殖牝馬を組み合わせた野心的な設計です。父系はサンデーサイレンス系を内包する日本主流ライン、母系はサンデーフリーかつサドラーズウェルズ系インザウィングスラインを主体とする欧州血統で構成されています。

血統表内のインブリードは5代以内に大きなクロスが見当たらないアウトクロス寄りの構成です。ニックスとしての固有データが大量蓄積されている組み合わせではないものの、系統論的にはサンデー系のスピードとサドラーズウェルズ系のスタミナの融合という王道パターンに沿った設計で、目立つマイナス要素は見当たりません。

距離適性の予測は芝の中距離、具体的には1600m〜2200m前後にレンジが置かれると想定されます。母セリエンホルデがディアナ賞(2200m)を制した点、半兄シュネルマイスターがNHKマイルカップ(1600m)・マイラーズカップ(1600m)・毎日王冠(1800m)というマイル〜マイル半路線で重賞を制した点を踏まえると、瞬発力と持続力の両立を求められるマイル前後から中距離戦が主戦場になるとみられます。馬場適性は良馬場での切れ味を主軸としつつ、欧州的な道悪耐性を内包する血統構成で、湿った馬場の重・不良条件でも対応力を示す素地があります。

価格面については、サンデーサラブレッドクラブの2026年募集ラインアップ#3番として総額8000万円(一口200万円・全40口)、関東配属で募集されています。同クラブのイクイノックス産駒募集としては中位帯に位置する価格設定で、セレクトセール市場でのイクイノックス産駒落札相場が1億〜5億円台に集中していた事実を踏まえれば、市場価値ベースでは大きく割高ではない水準に置かれています。

母セリエンホルデの自身の独G1勝ち、半兄シュネルマイスターのG1勝ちと種牡馬入り、ノーザンファーム生産という3要素を組み合わせると、8000万円という総額には内容相応の合理性が見出せます。牝馬という性別を踏まえれば、繁殖価値の上乗せ余地も内包する1頭です。

総合所見

本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。

強み

  • 父イクイノックスが世界レーティング135ポンドを記録した日本史上最高クラスの種牡馬で、初年度産駒に対する市場評価が国内最高水準にあります
  • 半兄シュネルマイスターが2021年NHKマイルカップを制した現役G1勝ち馬で、引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りしており、母セリエンホルデの繁殖能力が母系1親等のG1実績で裏付けられています

懸念

  • イクイノックス産駒は2027年デビュー予定で実戦データがまだ存在せず、種牡馬としての完成度には未確定要素が残ります
  • ナヴォーナ・シュネルラウフェン・シュネルケーニヒの後続3頭はJRA勝ち上がりは果たしているものの、現時点で重賞戦線での実績は半兄シュネルマイスターに留まっています

総額8000万円(一口200万円)という価格設定は、イクイノックス産駒×G1勝ち半兄という看板に対しては内容相応の水準と捉えられます。マイル〜中距離型の素質を求める出資検討者にとっては、母系の厚みと父の市場性が両立した牝馬として検討に値する存在と言えます。

評価スコア

評価軸 スコア 評価根拠
母の繁殖能力 ★★★★★ 母セリエンホルデが独G1ディアナ賞勝ち・半兄シュネルマイスターNHKマイルC勝ち+種牡馬入りで母系の活力が最高水準で実証されています
近親活躍度 ★★★★☆ 半兄シュネルマイスターが現役G1勝ち+G1 2着3回、ノーザンファーム母系の構築力が裏付け済みです
父産駒適性 ★★★☆☆ イクイノックスは初年度産駒で実戦データ未確定、市場評価は国内最高水準にあります
配合評価 ★★★★☆ キタサンブラック系×ソルジャーホロウ系で芝マイル〜中距離型の王道設計です
価格妥当性 ★★★★☆ 8000万円はクラブ中位帯、母系の充実度と半兄G1実績から内容相応で割安感も見受けられます
総合評価 ★★★★☆ 加重平均4.05、母系の厚みと半兄G1実績が牽引材料です

本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。