5軸 加重評価サマリー
AI評価レポート
ティグラーシャの25 AI評価レポート
母ティグラーシャの競走実績と特徴
母ティグラーシャは2016年2月28日生まれの黒鹿毛の牝馬で、父ディープインパクト・母シーズアタイガー(USA)・母父Tale of the Cat(USA)という日米融合の良血に属します。生産はノーザンファームで、馬主はサンデーレーシング、現役時代は栗東の池添学厩舎に管理されました。
通算競走成績はJRA中央16戦3勝で、内訳は3勝・2着4回・3着1回・着外8回の構成です。獲得本賞金は約5184万円から5907万円の範囲で報告されており、未勝利戦から3勝クラスまで上昇した中堅クラスの中距離牝馬として整理されます。
2018年12月9日の阪神2歳新馬戦(芝1800m)を上がり最速の脚で制してデビュー戦初勝利を挙げた経緯を持ちます。3歳の2019年は京都の3歳上1勝クラス(芝2200m・重馬場)を首差で制覇し、2勝クラスに昇級しました。
現役のハイライトは4歳春の2020年6月6日に施行された阪神三木特別(2勝クラス・芝1800m)の勝利で、ここで本賞金1500万円台の収得賞金を加算して3勝クラスに昇級します。その後は2020年3月22日の阪神須磨特別(2勝クラス・芝1800m)で2着、同年5月24日の京都御室特別(2勝クラス・芝2000m)で3着、2020年10月24日の新潟牝馬ステークスオープン(芝2200m)で6着入線という履歴を残しました。3勝クラスへの昇級後は2021年6月20日の阪神垂水ステークス(芝2000m)、同年10月17日の阪神西宮ステークス(芝1800m)、同年12月12日の中山オリオンステークス(芝2200m)に出走し、いずれも勝ち切れずに引退の運びとなります。
主戦場は芝1800m〜2200mのマイル延長から中距離域で、母父Tale of the Cat由来のパワー感とディープインパクト由来の瞬発力を兼ね備えた阪神・京都の内回りコースに適性が見られた中堅クラスの牝馬という整理になります。重賞戦線への進出は果たせなかったものの、新馬戦から2勝クラスを着実に勝ち上がった日本国内での実戦データを残した1頭です。
引退後は2021年に競走馬登録を抹消され、ノーザンファームの繁殖陣に加わりました。現時点で2頭の産駒(2023年生のアルヴァンドルード・2024年生のティグリディア)を送り出した段階で、本馬ティグラーシャの25は3番仔・初のエピファネイア配合産駒・2頭目の牝馬産駒となります。
母父Tale of the Catと母系背景
母父にあたるTale of the Cat(USA)は1994年生まれの黒鹿毛で、父Storm Cat・母Yarn・母父Mr. Prospectorという北米主流血脈に属する種牡馬です。現役時代はキングスビショップステークスG2を制覇しブリーダーズカップスプリントG1で4着入線を果たした実証派のスプリンター・マイラーで、引退後はOverbrook Farm(米国ケンタッキー州)で種牡馬入りし、芝・ダート・短距離・マイルを横断する産駒群を輩出した北米主流種牡馬の1頭として記憶されます。Storm Cat直系の主力種牡馬として、その配合相手の繁殖牝馬への影響力は北米軽種馬市場で広く認知された種牡馬です。
母シーズアタイガー(USA)は2011年5月10日生まれの鹿毛で、父Tale of the Cat・母Shandra Smiles・母父Cahill Roadという米国主流血脈に属します。生産はケンタッキー州のDr Rodney Orr、馬主はMark Dedomenico LLC・Allen J Aldrich Et Al、調教師はJeff Bonde(米国)の管理下で2013年6月に米国でデビューしました。
シーズアタイガーの現役戦績は海外通算7戦3勝・2着3回で、2歳の2013年シーズンに北米ステークス戦線で頭角を現します。同年8月18日に施行された米G1デルマーデビュタントステークス(デルマー芝7ハロン)を勝利し、同シーズンにLandaluce S(L・デルマー6ハロン)を制覇。続くシャンデリアステークスG1(ダート8.5ハロン)で2着、ソレントステークスG2(6.5ハロン)で2着の入着を経て、2013年11月のブリーダーズカップジュベナイルフィリーズG1(サンタアニタ)に出走し、1位入線も進路妨害により2着に降着の判定を受けました。
それでも2歳シーズンを通したステークス勝ち+G1複数走の実証データが評価され、2013年エクリプス賞最優秀2歳牝馬の選出を受けた米国最高峰の2歳牝馬の称号を獲得した1頭です。Reiya Antonia(BCジュベナイルフィリーズG1勝ち)・Sweet Reason(スピナウェイS勝ち)を抑えての受賞は、北米軽種馬市場における2013年世代の最上位の評価となりました。
2014年に1戦を消化した後に現役を退き、2014年11月3日のキーンランドノベンバーブリーディングストックセールにて吉田勝己氏(社台ファーム代表)により250万ドル(約2億7500万円)で落札され、日本に輸入されてノーザンファームの繁殖陣に加わった経緯を持ちます。北米G1勝ち+エクリプス賞最優秀2歳牝馬という最上位クラスの実証と高額取引価格が、ノーザンファームの繁殖陣における主力繁殖牝馬としての位置付けを示します。
母系の3代目にあたるShandra Smiles(1998年生・鹿毛)は父Cahill Road・母Smile Shanの米国産繁殖牝馬で、ステークスウィナーの母として米国軽種馬市場で評価された1頭です。
近親活躍馬と母系の厚み
母ティグラーシャの近親には、北米G1勝ち+米国エクリプス賞最優秀2歳牝馬の母自身を中心に、3/4半弟による米G1複数勝ちのスプリンターを擁する濃密なステークス群が並びます。
母系の最大の柱となるのは3/4半弟にあたるSmiling Tiger(2007年生・牡・父Hold That Tiger・母Shandra Smiles・母父Cahill Road)の存在です。Smiling TigerはStorm Cat直仔のHold That Tigerとシーズアタイガーと同じ母系であるShandra Smilesの間に生まれた1頭で、シーズアタイガーとは3/4半弟の極めて濃い血縁関係に当たります。
Smiling Tigerの現役戦績は北米通算20戦の中で米G1を3勝した実証派の最上位スプリンターです。2010年8月のビングクロスビーステークスG1(デルマー6.5ハロン)、2010年10月のエンシェントタイトルステークスG1(オークツリー)、2011年7月のトリプルベンドハンディキャップG1(ハリウッドパーク7ハロン)というG1勝ち3つを軸に、サンカルロスハンディキャップG2(2011)・カウントフリートスプリントハンディキャップG3(2011)・ラサロバレーラステークスG3(2010)を制覇しグレードステークス20戦中16戦で連対圏入りという驚異的な実証データを残します。引退後はカリフォルニア州のHarris Farmsで種牡馬入りし、カリフォルニア州のリーディングサイアーに位置付けられた北米主力種牡馬の1頭で、2024年に17歳で死亡した経緯が記録されています。3/4半弟による米G1複数勝ち+カリフォルニアリーディングサイアー実証は、母系の北米最上位クラスの実証データとして母ティグラーシャの母系評価を大きく押し上げる重要な材料となります。
母シーズアタイガー自身も米G1デルマーデビュタントS勝ち+米国エクリプス賞最優秀2歳牝馬の選出を受けた北米軽種馬市場における2013年世代の最上位牝馬で、姉弟2頭の北米G1勝ち実証は祖母Shandra Smilesの繁殖牝馬としての実証データを盤石にする要因です。
母ティグラーシャの全姉妹・半姉妹群を見ると、ノーザンファームに導入された母シーズアタイガーの白老ファームでの白老産駒8頭(2016〜2023年)の中に複数の活躍馬が登場します。半姉ダノンザタイガー(2020年生・牡・父ハーツクライ・国枝栄厩舎)は中央通算8戦1勝で、2022年11月19日の東京スポーツ杯2歳ステークスG2(東京芝1800m)で2着・2023年2月12日の共同通信杯G3(東京芝1800m)で3着の実証を残した重賞クラスの実証個体で、獲得本賞金は約4530万円を計上しています。半妹フレミングフープ(2021年生・牝・父ハーツクライ・友道康夫厩舎)は中央通算14戦4勝で、2024年8月17日の中京御在所特別1勝クラス・2025年9月15日の中山ディープインパクトカップ2勝クラス・2025年11月16日の東京ユートピアステークス3勝クラスを制覇しオープンクラス昇級目前の現役個体で、獲得本賞金は約7400万円を計上しています。半妹シーズアメジャー(2017年生・牝・父ダイワメジャー)は不出走で繁殖入りし、現時点でルーラーシップ産駒のボンジュールアスク(現役)を送り出した繁殖牝馬として活動しています。半妹タイガーオーキッド(2018年生・牝・父ディープインパクト)・パーラーギター(2019年生・牝・父ディープインパクト)も繁殖牝馬または現役活動中で、母シーズアタイガーの繁殖陣としての継続的な良血産駒輩出力を示すデータとなります。
姉妹群の中央実証はダノンザタイガー(東京スポーツ杯2歳S2着+共同通信杯3着の重賞2回連対)とフレミングフープ(3勝クラス勝ち+4勝目前)の2頭が中心で、母シーズアタイガーの繁殖牝馬としての中央実証は安定した蓄積段階に達しています。
本馬母ティグラーシャ自身の過去産駒には、1番仔アルヴァンドルード(2023年生・牡・父モーリス・サンデーレーシング所属・池添学厩舎)が中央通算5戦1勝・獲得本賞金1550万円という新馬戦勝ち上がりを果たした実証個体で、調教時の瞬発力で池添学厩舎の現役上位入着候補として注目を集めた経緯を持ちます。2番仔ティグリディア(2024年生・牝・父ロードカナロア)は現時点で出走前の若駒段階です。
母系の中央実証は半姉妹群+1番仔アルヴァンドルードの段階で着実に積み上がっており、ノーザンファーム+ディープインパクト・ハーツクライ・モーリス・エピファネイアの社台SS主力種牡馬群との配合による継続的な良血産駒輩出という母系の運用設計が確立された段階に整理されます。
父馬エピファネイアについて
エピファネイアは2010年2月11日生まれの鹿毛で、父シンボリクリスエス・母シーザリオ・母父スペシャルウィークというロベルト系×サンデーサイレンス系内包の良血に属します。現役通算成績はJRA中央12戦6勝・海外2戦0勝の14戦6勝で、獲得賞金は約6億9858万円です。
主要勝鞍は2013年菊花賞G1(5馬身差圧勝)と2014年ジャパンカップG1(4馬身差圧勝)の2つのG1勝ちで、他に2013年神戸新聞杯G2・2012年ラジオNIKKEI杯2歳ステークスG3を制覇しました。2014年ジャパンカップで記録したワールドベストレースホースランキングの国際レーティング129ポンドは2023年まで日本国内の芝2400m史上最高値として残されました。2015年の現役引退後、2016年から社台スタリオンステーション(北海道安平町)で種牡馬入りした主力種牡馬の1頭です。
父産駒の傾向と距離適性
エピファネイアは初年度産駒(2017年生)から無敗の三冠牝馬デアリングタクト(2020年桜花賞G1・優駿牝馬G1・秋華賞G1)+年度代表馬エフフォーリア(2021年皐月賞G1・天皇賞秋G1・有馬記念G1)という最上位クラスの代表産駒群を輩出し、種牡馬としての地位を盤石にしました。2024年JRA総合サイアーランキング3位+2歳サイアーランキング2位、2025年JRA総合サイアーランキング5位+2025年JRA2歳リーディングサイアー獲得という上位継続水準の実証データを記録しています。
代表G1勝ち産駒は8頭が並びます。デアリングタクト(2020年無敗牝馬三冠)・エフフォーリア(2021年年度代表馬)・サークルオブライフ(2021年阪神ジュベナイルフィリーズG1)・ステレンボッシュ(2024年桜花賞G1)・テンハッピーローズ(2024年ヴィクトリアマイルG1)・ダノンデサイル(2024年東京優駿G1+2025年ドバイシーマクラシックG1)・ブローザホーン(2024年宝塚記念G1)・イズジョーノキセキ(2022年府中牝馬ステークスG2を含む重賞勝ち牝馬)というG1勝ち産駒群が現役の上位を継続的に占めます。アリストテレス(2021年AJCC G2)・オーソクレース(菊花賞2着)・アクアヴァーナル(2025年阪神大賞典G2出走候補・万葉ステークス勝ち)を含む重賞勝ち・入着馬は多数に達します。
産駒の距離適性は芝1600m〜2400mを主戦場とするクラシックディスタンス型で、牡馬は2000m以上の中長距離域、牝馬は1600〜2000mのマイル〜中距離域が最適レンジに整理されます。早熟性も特徴の1つで2歳夏〜秋に新馬戦を勝ち上がり、3歳クラシック戦線で勢いに乗る産駒が継続的に登場します。馬場面では芝が主戦場でダートは下級条件限定の傾向が見られ、芝中距離型の典型的なロベルト系種牡馬としての特性を継承します。
母父との相性は、エピファネイア×キングカメハメハ系母父が現時点で最上位の重賞勝ち率を示しており、ハーツクライ系母父からはエフフォーリアという年度代表馬を輩出した最良の組み合わせ事例を残します。母父ディープインパクト系の配合からは、アリストテレス(2021年AJCC G2勝ち+菊花賞2着)・オーソクレース(菊花賞2着)・アクアヴァーナル(万葉S勝ち+阪神大賞典出走候補)という長距離適性の高い産駒群を輩出した実証データを残しています。長距離G1戦線で特に結果が出やすい母父配合パターンとして整理されている組み合わせです。
東京競馬場を最良コースとし、京都・中京の左回り含むコースで安定して結果を出す傾向が指摘されています。冬場の重賞で強い傾向もロベルト系種牡馬の典型として継承されています。2026年種付け料は1500万円(2025年の1200万円から300万円増)に設定され、社台スタリオンステーションの上位帯水準に位置付けられました。
配合評価とこの当歳の見どころ
父エピファネイア(シンボリクリスエス×シーザリオ・母父スペシャルウィーク)と母ティグラーシャ(ディープインパクト×シーズアタイガー・母父Tale of the Cat)の配合は、ロベルト系内包の現代日本主力種牡馬と、サンデーサイレンス系の最上位種牡馬ディープインパクト直仔の繁殖牝馬を組み合わせた、日本主流の現代型配合に整理されます。
血統表内のクロスを見ると、母父にディープインパクトを置いた配合のため、父エピファネイアの母父スペシャルウィーク(サンデーサイレンス直仔)と母方2代目のディープインパクト(サンデーサイレンス直仔)によるサンデーサイレンスの3×3クロス(濃度12.5%)が血統表内で発生する設計です。3×3のサンデーサイレンスクロスはエピファネイア×ディープインパクト系母父配合の典型的な特徴で、エフフォーリア(母父ハーツクライ・サンデー3×3)・アリストテレス(母父ディープインパクト・サンデー3×3)・オーソクレース(母父ディープインパクト・サンデー3×3)という代表産駒群と同型の濃いサンデークロスを内包する設計です。
エピファネイア×ディープインパクト系母父配合の重賞勝ち実証データを見ると、アリストテレスは2021年AJCC G2を制覇し2020年菊花賞G1で2着入線を果たした実証個体、オーソクレースは2021年菊花賞G1で2着入線を果たした実証個体、アクアヴァーナルは2024年万葉ステークス勝ち+2025年阪神大賞典G2出走候補という現役の長距離戦線実証個体という形で、3歳〜古馬の中長距離G2・G1戦線での実証データを残した配合パターンです。サンデー3×3クロスとロベルト系の組み合わせが、長距離戦線でのスタミナと中距離戦線での持続的な脚を引き出す配合相性として実証されている形に整理されます。
3代血統の構造的特徴は、父系のロベルト系(シンボリクリスエス→ロベルト→ヘイルトゥリーズン)が持つパワー・スタミナと、母系のサンデーサイレンス系(ディープインパクト)が持つ瞬発力と切れ味、そしてStorm Cat直仔Tale of the Catが内包する米国主流ダート血脈のパワー感が織りなす多層的な配合背景という点にあります。父エピファネイア自身の母父スペシャルウィーク(東京優駿G1・天皇賞春G1・天皇賞秋G1・ジャパンカップG1の長距離型サンデー系)と、本馬母父ディープインパクト(無敗三冠+ジャパンカップ+有馬記念連覇の現代日本最上位の種牡馬)はいずれもサンデーサイレンス直仔ですが、それぞれが内包するアウトクロス因子(スペシャルウィーク母父マルゼンスキー・ディープインパクト母父Alzao)が異なるため、サンデー3×3の血量を確保しつつ全体としての配合バランスを維持する設計に整理されます。
距離適性の予測は芝の1600m〜2200mが主戦場の中心域となります。父エピファネイアの牝馬産駒が芝中距離G1で結果を残してきた実績(デアリングタクト・サークルオブライフ・ステレンボッシュ・テンハッピーローズ)に加え、エピファネイア×ディープインパクト系母父配合の長距離適性傾向、さらに母ティグラーシャ自身が芝1800m〜2200mの中距離域で3勝を挙げた実戦データを踏まえれば、3歳春の桜花賞〜オークス路線、または古馬のヴィクトリアマイル・府中牝馬ステークス・エリザベス女王杯路線でのマイル〜中距離適性発揮が血統的に整合します。馬場適性は良馬場での切れ味を主軸としつつ、ロベルト系由来の道悪適性が重馬場・不良馬場にも対応する素地を残します。
母ティグラーシャにとって本馬は2頭目の牝馬産駒・初のエピファネイア配合産駒となります。過去2頭の産駒はモーリス(1番仔アルヴァンドルード・JRA1勝)・ロードカナロア(2番仔ティグリディア・出走前)という社台SS上位帯の主力種牡馬と組み合わせた配合が試されてきた経緯を持ち、本馬3番仔で初めてロベルト系内包父との配合という新規軸の設計に切り替えられた1頭です。母系のシーズアタイガー(米G1勝ち+エクリプス賞最優秀2歳牝馬)・Smiling Tiger(米G1 3勝)・ダノンザタイガー(東京スポーツ杯2歳S2着)という北米最上位+日本国内重賞2着実証データと、父エピファネイアの牝馬クラシック路線+ディープインパクト系母父配合の長距離適性傾向が交差する位置にある牝馬産駒です。
価格面については、サンデーサラブレッドクラブ2026年度募集第11番として総額4000万円(1口100万円・40口・関東美浦入厩予定)で募集されています。同クラブ2026年度募集ラインアップは平均価格が上昇傾向で、最高価格は1億5000万円(グランアレグリアの25・ラッキーライラックの25・ミュージアムヒルの25)で、種牡馬別平均価格はキタサンブラック産駒5頭が1億200万円・イクイノックス産駒10頭が9500万円・サートゥルナーリア産駒5頭が8400万円という上位帯となっています。エピファネイア産駒の同クラブ募集5頭は4600万円〜8000万円の価格帯で、本馬4000万円は同クラブ募集ラインアップの中位下限帯+エピファネイア産駒の中で最も控えめな価格設定に整理されます。父の市場性(2026年種付け料1500万円・社台SS上位帯)に加え、母自身の中央3勝の実証+母系のシーズアタイガー米G1勝ち+Smiling Tiger米G1 3勝の濃密な北米最上位クラス近親と、半姉妹の中央重賞実証データを踏まえれば、内容に対して控えめな価格設定に整理されます。
総合所見
本馬の強みと懸念を整理すると以下のようになります。
強み
- 母系3代の濃密な実証データが揃います。母シーズアタイガー自身が米G1デルマーデビュタントステークス勝ち+米国エクリプス賞2013年最優秀2歳牝馬+BCジュベナイルフィリーズG1 2着の北米軽種馬市場における2013年世代最上位の牝馬で、3/4半弟Smiling Tigerが米G1 3勝(ビングクロスビーS+エンシェントタイトルS+トリプルベンドH)+カリフォルニアリーディングサイアーの実証データを残します。半姉ダノンザタイガーが東京スポーツ杯2歳ステークスG2 2着+共同通信杯G3 3着、半妹フレミングフープが3勝クラス勝ち+4勝目前というJRA中央重賞・準オープン実証データも整います。
- 父エピファネイアは2024年JRAサイアー総合3位・2025年JRAサイアー5位+2025年2歳リーディングサイアーの現代日本主力種牡馬で、G1勝ち産駒8頭の代表産駒群を継続輩出した実証データを持ち、2026年種付け料1500万円は社台スタリオンステーション上位帯水準に位置します。
- エピファネイア×ディープインパクト系母父配合はサンデーサイレンスの3×3クロス(濃度12.5%)を血統表内に内包する設計で、アリストテレス(AJCC G2勝ち)・オーソクレース(菊花賞2着)・アクアヴァーナル(阪神大賞典出走候補)という長距離戦線重賞実証個体群と同型の配合パターンに整理されます。
懸念
- 母ティグラーシャ自身は中央3勝・本賞金約5200万円台の中堅クラスにとどまり、重賞戦線への進出は果たせなかったため、繁殖牝馬としての中央実証は1番仔アルヴァンドルード(JRA1勝)の段階で蓄積はこれからです。
- エピファネイア×ディープインパクト系母父配合は長距離G2・G1戦線での実証はあるものの、エピファネイア産駒の最上位は母父キングカメハメハ系・ハーツクライ系から多く輩出されており、ディープインパクト系母父配合は安定度の点で控えめの位置付けに整理されます。
- 半兄姉妹の中央実証は重賞勝ちまでは届かず、ダノンザタイガーが重賞2回連対・フレミングフープが準オープン昇級目前という段階で、姉妹群のG1勝ち実証はまだ達成されていません。
総額4000万円(1口100万円・40口)は、現代日本主力父エピファネイア×ディープインパクト系母父×北米最上位牝系という3要素を備えた牝馬産駒として、同クラブ2026年度募集ラインアップの中位下限帯+エピファネイア産駒の中で最も控えめな価格設定です。日本主流の芝中距離〜マイル路線での素質と、北米G1勝ち最上位牝系の母系背景を併せ持つ1頭として、母系評価と父の市場性が現実的な価格水準で両立した個体に整理されます。
評価スコア
| 評価軸 | スコア | 評価根拠 |
|---|---|---|
| 母の繁殖能力 | ★★★☆☆ | 中央16戦3勝・本賞金約5200万円・阪神三木特別2勝クラス勝ち+1勝クラス勝ち上がりの中堅クラス牝馬、現時点で1番仔アルヴァンドルード(JRA1勝)・2番仔出走前の繁殖牝馬としての中央実証初期段階 |
| 近親活躍度 | ★★★★☆ | 母シーズアタイガー米G1デルマーデビュタントS勝ち+米エクリプス賞最優秀2歳牝馬+BCジュベナイルフィリーズG1 2着、3/4半弟Smiling Tiger米G1 3勝+カリフォルニアリーディングサイアー、半姉ダノンザタイガー東京スポーツ杯2歳SG2 2着+共同通信杯G3 3着、半妹フレミングフープ3勝クラス勝ち |
| 父産駒適性 | ★★★★☆ | エピファネイアは2024年JRAサイアー3位+2025年5位+2025年2歳1位、G1勝ち産駒8頭(デアリングタクト・エフフォーリア・ステレンボッシュ・ダノンデサイル・テンハッピーローズ・サークルオブライフ・ブローザホーン・イズジョーノキセキ)、2026年種付け料1500万円の上位帯 |
| 配合評価 | ★★★★☆ | エピファネイア×ディープインパクト系母父=サンデーサイレンス3×3クロス12.5%、アリストテレス(AJCC G2)+オーソクレース(菊花賞2着)+アクアヴァーナル(阪神大賞典出走候補)と同型の長距離戦線重賞実証配合パターン |
| 価格妥当性 | ★★★★☆ | 4000万円(1口100万円・40口)はクラブ中位下限帯+エピファネイア産駒5頭中最も控えめな価格設定、母系の米G1勝ち最上位牝系+半姉妹の中央重賞実証データに対して内容相応 |
| 総合評価 | ★★★★☆ | 加重平均3.65、近親活躍度+配合評価+父産駒適性+価格妥当性の4軸で★4を確保した母系の北米最上位クラス実証データと父産駒適性の組み合わせが強み |
本評価は独自のアルゴリズムに基づき、母系・近親・配合・産駒適性・市場性を総合的に判定したものです。